標準聴力検査の介助

標準聴力検査の介助【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年5月25日
最終更新日:2013年5月25日
(変更日:2021年11月1日) ※

目的

  • 標準聴力検査が適切に行われるよう援助する

検査の目的

  • 耳の聞こえの程度を調べ、客観的に判断する
  • 難聴・めまいなど聴覚平衡系の疾患の診断をする

必要物品・準備

  • オージオメータ

方法

  1. 検査の内容と方法について説明する
  2. ヘッドホンをしっかりと装着し、応答器を握ってもらう
  3. 音が聞こえたらボタンを押し、音が聞こえている間は連続して押し続けるよう指示する
  4. 耳鳴がある場合は、耳鳴の音に気を取られずにスピーカーから音が聞こえたら押すように促す

観察項目

  • 検査結果の異常の有無と程度

アセスメント

  • 標準聴力検査には気導聴力検査と、骨導聴力検査の2種類がある
    • 気導聴力検査:外耳道、鼓膜を含めた聴力を測る
    • 骨導聴力検査:内耳の聴力を測る
  • 気導と骨導が共に低下がみられる場合は感音難聴が考えられる
  • 気導が骨導に対して低下している場合は伝音難聴が考えられる
  • どちらかの耳がろうの場合、患側側の耳では聞こえなくても音漏れや骨伝導により、健側の耳に聞こえてしまう場合がある

注意点

  • 検査施行前は、眼鏡・補聴器・イヤリングなど、装着しているものを外す
  • 検査は静かな場所で行うようにし、施行中は、音を聞くことに集中するよう促す
  • 健側にマスキングノイズ(雑音)を与え、検査値に誤差が出ないようにする
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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