いまさら聞けない看護技術

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検体検査7 酵素および関連物質検査のポイント

検体検査7 酵素および関連物質検査のポイント【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 各種臓器の状態や病態を把握する

必要物品・準備

  • 採血用シリンジ
  • 検査用スピッツ
    ※真空採血管の場合、真空採血管(スピッツ)、翼状針またはベネジュクト針など
  • 駆血帯
  • 患者名等のラベル
  • アルコール綿
  • 非滅菌手袋

観察項目

GOT(AST)

  • 正常値:13~33IU/L(JSCC勧告法)
  • 上昇の時:急・慢性肝疾患、中毒性肝炎、肝硬変、肝がん、閉塞性黄疸、心筋梗塞、皮膚筋炎、進行性筋ジストロフィーなど

GPT(ALT)

  • 正常値:8~42IU/L(JSCC勧告法)
  • 上昇の時:慢性肝疾患、中毒性肝炎、肝硬変、肝がん、閉塞性黄疸など

LDH(LD)

  • 正常値:119~229IU/L(JSCC勧告法)
  • 高値の時:心筋梗塞、白血病、、悪性リンパ腫、悪性・溶血性貧血など
  • 低値の時:遺伝性LD―H欠損症、抗癌剤治療などで白血球の著明な減少がある場合
    など

ALP

  • 正常値:115~360IU/L(JSCC勧告法)
  • 高値の時:胆道結石、胆管がん、ウイルス性肝炎、骨折後、骨肉腫、甲状腺・副甲状腺機能亢進症、肝硬変、卵巣がん、肺がんなど
  • 低値の時:遺伝性低ALP血症

γ ―GTP(γ ―GT)

  • 正常値:10~47IU/L(IFCC準拠法)
  • 高値の時:慢性肝疾患、慢性膵炎、アルコール性肝障害、肝がん、長期に渡る薬剤投与など

CPK(CK)

  • 正常値:男性160-287IU/L、女性 45-163IU/L (JSCC勧告法)
  • 高値の時:心筋炎、急性心筋梗塞、進行性筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症、痙攣、外傷、運動など
  • 低値の時:妊娠、甲状腺機能充進症など 

CK-MB

  • 正常値:25IU/L以下(免疫阻害法)
  • 高値の時:急性心筋梗塞、筋ジストロフィー、開心術後、心筋炎、横紋筋融解症など

アミラーゼ(AMY)

  • 正常値:37~125IU/L(4.6Et G7-PNP法)
  • 高値の時:腎不全、急性膵炎、唾液腺の化膿性炎症、耳下腺炎など
  • 低値の時:高血糖、膵がん末期、膵外分泌不全など

総ビリルビン(T-BIL)

  • 正常値:0.2~1.0mg/dL(バナジン酸酸化法)
  • 高値の時:急性・慢性・劇症肝炎、アルコール性肝炎、肝硬変、肝がん、薬剤性肝障害、溶血性貧血、閉塞性黄疸など

直接ビリルビン(D-BIL)

  • 正常値:0.0~0.4mg/dL(バナジン酸酸化法)
  • 高値の時:急性・慢性・劇症肝炎、アルコール性肝炎、肝硬変、肝がん、薬剤性肝障害、閉塞性黄疸など

アセスメント

  • 正常範囲から逸脱している数値の理由を検討する
  • 検査条件などによる手違い、測定ミス、計算違いの有無についても確認する
  • GOT(AST)
    • 心筋や肝臓に多く存在しているため、心疾患や肝機能がわかる
    • 心筋細胞や肝細胞が破壊されると、値が上昇する
    • 基本的にGPTと共に検査が行われるが、GOTのみ値が高い場合は、肝臓・心臓・筋肉の疾患が疑われる
    • 心筋梗塞の場合、24時間以内に値が上昇した後、3~6日程度で元に戻る
  • GPT(ALT)
    • 肝臓に多く存在し、細胞が破壊されると、値が上昇する
    • 基本的にGOTと共に検査が行われるが、GPTはそのほとんどが肝臓にしか存在しないため、肝障害の指標となりやすい
  • LDH(LD)
    • 筋肉や肝臓における異常の有無をスクリーニングする
    • 筋肉・肝臓・赤血球・などに多く存在しているため、筋肉細胞が破壊されると、値が上昇する
    • LDHは新生児~幼児期にかけて高値を示すが、成人でも激しい運動後には上昇する
    • LDHは全部で5種類あり、この検査のみで異常臓器を特定することは難しい
  • ALP
    • 胆管・骨・肝疾患、悪性腫瘍などの指標となる
    • 胆管・骨・肝・小腸などに存在し、細胞が破壊されると、値が上昇する
    • 乳幼児から思春期にかけて、成人の約2~3倍程度の上昇する
    • 妊娠終盤から~出産後までは、基準値より高くなる
    • 血液型がB型あるいはO型の分泌型の人の場合、特に脂肪食の摂取によって値が高くなる傾向がある
  • γ ―GTP(γ ―GT)
    • 肝臓や胆道の疾患などの指標となる
    • 肝細胞が破壊されると、値が上昇する
    • 飲酒により上昇した場合、アルコールを控えることで、短期間で下がる
    • 胆管系の疾患がある場合、ALPやLAPと共に上昇する
  • CPK(CK)
    • 筋収縮に関係する重要な酵素であり、心筋や骨格筋の疾患の指標となる
    • 骨格筋、心筋、脳、小腸に多く存在し、細胞の破壊により値が上昇する
    • 激しい運動後や溶血が強い場合は高値を示すことがあるが、長期臥床や高齢者の場合は筋肉量の減少が見られるため10~20%低下する
  • CK-MB
    • 心筋梗塞の指標となる
    • 心筋細胞が破壊されると、値が上昇する
    • CKには骨格筋由来のCK-MM、脳と平滑筋由来のCK-BB、心筋由来のCK-MBという3種類のアイソザイムが存在するが、心筋梗塞の急性期にはCK-MBが高い値を示す
  • AMY
    • 唾液腺や膵臓から分泌されるデンプンを分解する消化酵素であり、唾液腺疾患や膵疾患の指標となる
    • 唾液腺から分泌されるS-AMYと膵臓から分泌されるP-AMYがある
  • T-BIL、D-BIL
    • 黄疸や貧血がみられるとき、もしくは肝胆道疾患のスクリーニングとして検査する
    • 間接型ビリルビンは肝臓へと運ばれた後、直接ビリルビンに変化し、胆汁中に排出される
    • 新生児ビリルビンは一般的には出生後約3日がピークだが、その多くが間接型ビリルビンである

注意点 

  • GOT、LDHの検査時、溶血により高値を示す
  • GPTは酵素自体が不安定なため、冷蔵(4℃)保存でも約2日で値が低下する
  • LDHは冷蔵保存で活性が低下する
  • ALPはEDTAやクエン酸などの抗凝固剤の使用により、著しい活性低下がみられる
  • CPK、CK-MBは酵素自体が不安定なため、冷蔵(4℃)保存でも約4~7時間で低下する
  • T-BILは光によって酸化する性質があるため、冷暗所にて保存する
心筋梗塞の急性期にはCPK(CK)が上昇するので、自覚的症状も含めた観察を行う
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