検体検査13 補体関連検査のポイント

検体検査13 補体関連検査のポイント【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年6月2日
最終更新日:2018年06月13日
(変更日:2013年5月29日) ※

目的

  • 免疫系に関連している疾患の病状を判断する

必要物品・準備

  • 採血用シリンジ
  • 検査用スピッツ
    ※真空採血管の場合、真空採血管(スピッツ)、翼状針またはベネジュクト針など
  • 駆血帯
  • 患者名等のラベル
  • アルコール綿
  • 非滅菌手袋

観察項目

補体成分C3成分(C3)

  • 正常値:86~160mg/dL
  • 高値の場合:炎症、悪性腫瘍、感染症など(それほど臨床的意義はない)
  • 低値の場合:慢性肝炎、糸球体腎炎、C3欠損症など

補体成分C4成分(C4)

  • 正常値:17~45mg/dL
  • 高値の場合:それほど臨床的意義はない
  • 低値の場合:全身性エリテマトーデス、C4欠損症など

アセスメント

  • 正常範囲から逸脱している数値の理由を検討する
  • 検査条件などによる手違い、測定ミス、計算違いの有無についても確認する
  • 補体成分は、抗原と抗体が合体した免疫複合体や感染により活性化され、炎症反応や感染予防などに重要な役割を果たす蛋白質である
  • 補体の活性に関しては
    • 古典経路:免疫複合体により活性化
    • 第2経路:菌体成分などで活性化 の2つの経路がある
  • C3は補体活性の2つの経路においてその両方に関係し、C3の活性や産生の状態が推測できる
  • C4は補体古典経路において2番目に働く成分であり、補体古典経路の活性の状態や産生が推測できる
  • C3やC4のみならず、補体価であるCH50も測定・比較することで補体活性の状態が把握できる

注意点

  • C3やC4が正常であるにも関わらず、CH50が低値(30U/mL以下)の場合は低温活性化の有無を確認することが必要である
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