いまさら聞けない看護技術

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人工内耳の基礎知識

人工内耳の基礎知識【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 人工内耳を挿入する患者が、適切な治療を受けられるよう援助する

人工内耳とは

  • 患者の内耳蝸牛の部分に専用の電極を埋め込んで、電気刺激を与えることによって、会話を可能にする治療法である
  • 補聴器を使用しても聴こえが不十分な高度難聴者や聾に対して、人工内耳を埋め込
  • 人工内耳を使用する場合、必ずリハビリテーションを行うことが必要である
  • 聴き取りの状態はそれぞれ個人差があるので、医師や聴覚言語士らと共に連携を取り、様々な視点からの看護が必要である
  • 基本的に人工内耳の機器はスピーチプロセッサ、ヘッドセット、電極およびレシーバ・スチミュレーターから成り立っている
  • 人工内耳の適応は医師が決めることが多いが、少なくとも 純音検査において両耳が90dB(小児の場合は100dB)以上であることと、補聴器着用の効果が少ないこと(単語や文の聴き取りが30~40%以下が目安)が判断基準の一部となっている
  • 禁忌:人工内耳が挿入可能なスペースが蝸牛にない、もしくは確認できない場合(骨化や奇形は状況に応じ、可能)、聴覚中枢障害、重度精神発達遅滞、活動性中耳炎
近年、内耳に奇形がある場合でも手術適応になる症例もあるが、術後に髄膜炎や平衡障害を併発しやすい

メリット

  • 筆談が不要である
  • 会話がしやすくなり、ストレスが軽減される
  • 自分の声の音量が調節できる
  • 電話も可能になる場合もある
  • 気持ちが明るくなり、生活が豊かになる
  • 疎外感が軽減される
  • 耳鳴が少なくなる場合がある
  • 補聴器と比較すると頭痛が軽減する

デメリット

  • 状況によっては読話との併用が必要な場合もある
  • 雑音や複数の会話の中での音の聴き取りが困難な場合がある
  • 音楽を聴いても理解できない
  • ラジオやテレビの音声が聴き取りにくい場合がある

注意点

  • 人工内耳のメリットは様々なものがあるが、デメリットもきちんと認識し、受け入れてもらえるような関わりが必要である
  • 小児や先天性高度難聴者がある場合、出生時から音に対しての概念が存在していないことが多いため、人工内耳の刺激によって聴覚言語を習得すること、聴覚言語を習得する際は人それぞれ適切な時期があること、聴能訓練が必要であることを家族も含め、理解してもらう
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