脳ドレーン回路の観察・管理

脳ドレーン回路の観察・管理【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 脳ドレーン回路部の異常の有無を早期発見する
  • 感染予防のため、清潔保持をしながら確実に排液バックを交換する

必要物品・準備

  • 消毒類一式(消毒液、攝子、綿球)
  • ディスポ手袋
  • 交換用排液バック

方法

サイフォン式排液バッグの交換

  1. ドレーン挿入部の処置を施行することを患者に説明し、了承を得る
  2. ドレーンの種類、挿入部位などを観察する
  3. ドレーンチューブの閉塞・屈曲の有無、ドレーン挿入部の固定状態、ガーゼ汚染の有無と程度を観察する
  4. 全てのクランプを患者に近い部位から確実に閉鎖する
  5. 排液バックを取り外し、接続部位をアルコール綿で表面を拭うように一方向に動かして消毒する
  6. 新しい交換用排液バックを接続し、患者から遠い部分からクランプを解除する
  7. 全ての接続部に外れや緩みがないかどうか確認する

ドレーンの圧設定の方法

  1. クランプを閉じる
  2. 医師からの指示を基に、適切な位置に患者の頭を設定する(基本的には30度の頭側挙上)
  3. 外耳孔と0点の高さが合致しているか、ポインターにて確認する
  4. サイフォンチャンバーの先端の位置が圧の設定値と同じ高さになるよう、調整する
  5. クランプの解放を行う
設定圧の変動が起きる危険性があるケアの施行時は、急激な髄液排出の危険性があるため、患者に近い方から回路をクランプし、ケア施行後は必ずクランプを患者に遠い方から解除し、再度0点の調節を施行する

観察項目

  • ドレーンチューブの閉塞・屈曲の有無
  • ドレーン挿入部の固定状態
  • ガーゼ汚染の有無と程度
  • 0点の位置
  • クランプの状態
  • サイフォンチャンバーにおける排液の滴下スピード
  • 髄液面の心拍リズムに応じた拍動の有無

アセスメント

  • 頭蓋内圧=髄液面の高さである
  • 0点の設定圧が高すぎる場合:髄液の排出が見られず、水頭症頭蓋内圧亢進症状を起こす可能性がある
  • 0点の設定圧が低すぎる場合:髄液の過剰排出により、出血の助長や低髄圧症状(頭痛、悪心、嘔吐、など)を起こす危険性がある

注意点

  • 排液バッグは、ドレーン挿入位置よりも下に置き、落下しないように工夫が必要である
落下したまま放置されていた場合、逆行性感染の危険性がある
  • 圧設定や目標とする排液量は医師の指示に基づく
  • 血液流出の増加が見られる場合は、出血が疑われるので必要時、速やかに医師に報告する
  • 排液の流出が完全に停止したり、拍動が見られない場合は更なる頭蓋内圧の亢進が認められる場合があるため、ドレーンの屈曲の有無やクランプの開放がきちんとされているかを確認し、他に原因が認められない場合は速やかに医師に報告する
  • クランプを開放する際、手順通りに行わないと髄液の過剰排出(オーバードレナージ)が生じる危険性があるので注意する 拍動が見られない場合は、クレンメの閉鎖、ドレーン抜去・閉塞、髄液の過剰流出などが疑われるため、速やかに医師に報告を行なう
  • サイフォンチャンバーの内側が髄液で汚れている場合は、急激な髄液流出の危険があるため、医師に報告する
  • 基本的にミルキングはドレーン先端が脳に密接している可能性があるので実施しないこと
脳ドレーンの閉塞により、頭蓋内圧亢進や水頭症の悪化が見られる場合があり、命の危険性がある
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
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