いまさら聞けない看護技術

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検体検査32 尿検査のポイント

検体検査32 尿検査のポイント【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 尿検査のポイントについて理解する

検査の概要

尿定性検査

pH

  • 正常値:弱酸性でpH 60~70前後
  • 高値の場合:過剰過換気症候群、尿路感染症、嘔吐など
  • 低値の場合:発熱、脱水、糖尿病腎炎、飢餓、尿路結石など

比重

  • 正常値:1.005~1.030
  • 高値の場合:糖尿病、脱水症、造影剤投与など
  • 低値の場合:腎孟腎炎、慢性糸球体腎炎、尿崩症など

蛋白

  • 正常値:陰性(蓄尿:30~120 mg/日、随時尿:12 mg/dL以下)
  • 高値の場合:ネフローゼ症候群、急性・慢性糸球体腎炎、lgA腎症、多発性骨髄腫など

ブドウ糖

  • 正常値:陰性(40~85 mg/日)
  • 高値の場合:脳血管障害、糖尿病、胃切除後、急性・慢性膵炎など

潜血(ヘモグロビン)

  • 正常値:陰性
  • 高値の場合:尿道・尿管・膀胱・腎・前立腺の炎症、結石、腫瘍など

ケトン体

  • 正常値:陰性
  • 高値の場合:嘔吐、下痢、重症糖尿病、飢餓など

白血球

  • 正常値:陰性
  • 高値の場合:アレルギー疾患、尿路感染症、尿路結石など

亜硝酸塩

  • 正常値:陰性
  • 高値の場合:尿路感染症

尿沈査

  • 赤血球
    • 基準値:4個/HPF以下(HPF:顕微鏡総合倍率400倍で鏡検した時の1視野当たりの個数)
  • 白血球
    • 基準値:4個/HPF以下

クレアチニンクリアランス

  • 基準値:男性88.5~155.4L/日 
  • 女性:82.3~ 111. 6L/日
  • 高値の場合:発熱、糖尿病初期、ネフローゼ症候群、激しい運動後など
  • 低値の場合:糸球体の障害(腎硬化症、膠原病、糸球体腎炎など)、腎血漿流量減少(心筋梗塞、うっ血性心不全、腎硬化症など)
24時間クレアチニンクリアランス検査を行う際は、蓄尿量によって測定値が変化するため正確な蓄尿を行う必要がある

尿化学検査

Na

  • 正常値:80~250 mEq/日 4~6g/日
  • 高値の場合:塩分の過剰摂取
  • 低値の場合:続発性アルドステロン症、欠乏性低Na血症など

K

  • 正常値:38~64 mEq/日 2.0~2.5g/日
  • 高値の場合:輸液などによる過剰摂取、原発性アルドステロン症など
  • 低値の場合:アジソン病、嘔吐・下痢などによる消化管からの喪失など

CI

  • 正常値:170~ 250 mEq/日 6~12g/日
  • 高値の場合:塩分の過剰摂取
  • 低値の場合:嘔吐などによる消化液の喪失など

尿素窒素

  • 正常値:7~14g/日
  • 高値の場合:熱性疾患、悪性腫瘍、飢餓など
  • 低値の場合:慢性腎不全、重症肝障害など

カルシウム

  • 正常値:0.1~0.3g/日
  • 高値の場合:悪性腫瘍、原発性副甲状腺機能亢進症、尿路結石症、サルコイドーシスなど
  • 低値の場合:ビタミンD欠乏症、副甲状腺機能低下症、慢性腎不全など

無機リン

  • 正常値:0.5~2.0g/日
  • 高値の場合:急性骨萎縮、副甲状腺機能低下症など
  • 低値の場合:ビタミンD欠乏症、副甲状腺機能亢進症など

尿酸

  • 正常値:0.4~1.2g/日
  • 高値の場合:白血病、痛風、真性多血症、多発性骨髄腫など
  • 低値の場合:肝疾患、キサンチン尿症など

クレアチニン

  • 正常値:1.0~1.5g/日
  • 高値の場合:先天性筋肥大症、巨人症など
  • 低値の場合:筋ジストロフィー、甲状腺機能低下症など

尿中微量アルブミン検査

  • 基準値:60g/mL以下
  • 高値の場合:糖尿病性腎症

尿浸透圧

  • 基準値:581~1136 mOsm/kg・H2O
  • 高値の場合:副腎不全、ADH分泌過剰など
  • 低値の場合:腎疾患、ADH分泌低下など

血清浸透圧

  • 基準値:270~295 mOsm/kg・H2O
  • 高値の場合:糖尿病、高Na血症(Na過剰、脱水)、高血糖、高窒素血症など
  • 低値の場合:甲状腺機能低下症、低Na血症(副腎不全、水過剰)、アジソン病など

アセスメント

尿定性検査

  • 尿定性項目にはブドウ糖、pH、潜血比重、蛋白、白血球、ケトン体、亜硝酸塩などがある
  • 尿を試験紙の各項目に付け、色の変化を専用の器械で読み取り、定性値を算出する蓄尿または随時尿を用いる

尿沈査

  • 遠心器に尿をかけて尿中有形成分を沈殿させた状態を、顕微鏡で見る検査である
  • 尿中有形成分は時間の経過と共に破壊されるため、採尿後は可能な限り早めに検査を行う

赤血球

  • 尿中赤血球の異常は、腎・尿路系の出血を示唆する

白血球

  • 尿中白血球の異常は、炎症、腎・尿路系感染症を示唆し、尿道炎、膀胱炎、腎孟腎炎などの尿路感染症で認められる

上皮細胞

  • 扁平上皮細胞:採尿時の汚染により出現し、女性に多い
  • 移行上皮細胞:カテーテル挿入時や結石による機械的損傷によって出現する
  • 腎尿細管上皮細胞:尿細管が薬物などによって障害を受けた時に出現する

円柱

  • 上皮円柱:ネフローゼ症候群、糸球体腎炎、急性尿細管壊死などで認められる
  • 顆粒円柱:糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、糸球体腎炎などで認められる
  • 硝子円柱:健常人の場合でも少数は見られる場合はあるが、ネフローゼ症候群、慢性腎炎などで認められる
  • 脂肪円柱:高い確率でネフローゼ症候群に認められる
  • ろう様円柱:腎不全、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎重症化などで認められる
  • 白血球円柱:糸球体腎炎や腎孟腎炎などで認められる
  • 赤血球円柱:ループス腎炎、糸球体腎炎、IgA腎症などで認められる

細菌

  • 尿路感染症を示唆する項目であり、特に女性の場合、採尿時に外陰部の清拭をきちんと行わないと汚染が起こり、正確な結果が得られないので注意する

結晶

  • 健常人の場合、シュウ酸カルシウム結晶などは認められるが、異常結晶はシスチン結晶やビリルビン結晶などがある

クレアチニンクリアランス

  • 尿量、身長、体重、尿中クレアチニン値と血清クレアチニン値から、糸球体濾過値(GFR=1分間に糸球体から濾過される血漿量)を算出でき、腎実質性疾患の障害の程度を評価することもできる検査である

尿化学検査

Na

  • 生命維持の重要成分であり、尿中への排泄量は副腎皮質機能、酸塩基平衡、腎機能,によって決定される
  • 値は食事摂取量とほぼ比例するため、食事内容により大きく変動する

K

  • 値は、食事内容によって変動するが、大半は尿細管で分泌・再吸収が起こる

Cl

  • 日内変動があり、早朝尿の場合は低値、午後は高値になるため、24時間の蓄尿が適している
  • 値は、食事内容によって変動し、尿中Naの排泄量と比例する

尿素窒素(BUN)

  • 蛋白の最終代謝産物である尿中BUNは、尿中有機成分の中で最も多く含まれている
  • 生体内では再利用されない成分であり、アンモニアから尿素サイクルを経由して肝臓で生成される

カルシウム

  • ビタミンD、副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシトニンによって調節され、評価は血清Caと併せて行う
  • 尿路結石症の約80%がカルシウムによる結石であり、値は食事によって変動する

無機リン

  • 尿細管再吸収能の観察のために測定される
  • 血清中のリンと併せて観察することで、臨床的意義が高まる

尿酸

  • 3/4は血中から腎臓を経て尿中に、残り1/4は腸管に排泄される

クレアチニン

  • 尿細管で再吸収はされず、糸球体で濾過され、尿中へ排泄される
  • 筋肉中のクレアチン量に比例し、男性の方が多く排泄される

尿中微量アルブミン検査

  • 尿中蛋白には、グロブリンとアルブミンがあり、これらは1:1~3:2程度の割合で含有されている
  • 糖尿病性腎症の早期発見・治療に適した検査である

尿中好酸球

  • 糸球体基底膜でのアレルギー炎症(間質性腎炎、間質性膀胱炎、寄生虫症など)により、尿中に出現する
  • 間質性腎炎などは、薬剤の副作用によって生じるため、薬剤量の調節時には重要な指標となる

尿浸透圧

  • 腎機能低下、多尿、乏尿の際などに検査され、腎臓の尿濃縮力がわかる
  • 尿比重と相関性があるため、高比重であれば、浸透圧も高値を表す

血清浸透圧

  • 体液の希釈や濃縮の状態を知ることが可能である

注意事項

  • 尿中微量アルブミンの場合、生理的変動や日内変動が大きいため、数回、検体を随時尿にて提出する必要がある
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