網膜剥離手術患者への術前・術後ケア
網膜剥離手術患者への術前・術後ケア【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年9月18日
最終更新日:2013年9月18日
(変更日:2013年11月12日) ※
目的
必要物品・準備
- 網膜剥離手術での必要物品
- 器械および衛生材料
- 点眼麻酔薬、消毒薬、眼内還流薬などの必要薬品
アセスメント
- 術前検査、手術当日の流れ、術後の検査について理解しているか
- 患者の状態や背景などに合わせた看護計画を立てているか
看護のポイント
術前
- バックリング手術の際は、術前に安静をとり、網膜剥離の丈を低くし、安静を保つために両方に眼帯をした状態で、ベッドのまま手術室へ搬送する
術後
- 網膜剥離の硝子体手術後は再び網膜が剥離しないよう、約2週間のうつむき安静を行う
うつむき安静とした場合、眼瞼腫脹、肩や腰の痛み、うつぶせにした頭を支える腕の神経障害が出現する場合があるため、全身状態の観察が必要である
- 視界が真っ暗であるといった症状が出現した場合は、眼の循環障害を起こしている危険があるので、速やかに医師に報告する
- 眼の痛みがある場合は、眼圧上昇による疼痛や感性兆候の場合もあるため、十分に注意する
- 術後の長期間のうつむき安静は、身体面での苦痛のみではなく、精神的苦痛も伴うため、精神面でのケアも重要なポイントとなる
- 精神的苦痛となる要因には、次のような事柄があげられる
- 身近で数日で退院する患者（白内障手術など）がいること
- 自分だけが安静を強いられている、という気持ちが強いこと
- うつむき安静の間は視力検査も行われず、手術の結果を実感できないこと など
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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