鼻骨骨折患者への対応

鼻骨骨折患者への対応【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年9月8日
最終更新日:2013年9月8日
(変更日:2013年11月7日) ※

目的

  • 鼻骨骨折患者に適切な対応を行う

疾患の概要

  • 鼻骨は骨折が起こりやすい部位であり、顔面中央鼻背部に前方から圧力がかかると鼻骨が骨折後退・陥凹する
  • 鼻背部前側方から打撲が起こった場合、鼻骨が変形し、斜鼻の状態になる
  • 多くの場合、鼻粘膜の損傷が起こり、鼻出血を伴う
  • 強い力が加わると、鼻中隔骨折も生じる
  • 眼窩骨折が起きていないかの確認も必要である
  • 所見としては、骨折部の圧痛、段差の触知、外鼻の変形(鼻背部の変位、陥凹)が見られ、症状としては、鼻閉、疼痛、鼻出血、嗅覚障害、外鼻変形などがある
  • アレルギー性鼻炎合併症の場合はアレルギー発作起こり、鼻汁が著明である
整復は早く行うほど効果的であり、受傷後1週間以内に施行することが望ましい

治療

  • 鼻出血が見られる場合は、止血術を施行し、その後、整復術を行う
  • 受傷前の段階で斜鼻があるか否かを正面の写真を元に確認しておく

徒手整復術

  • 5000倍エピネフリンと4%塩酸リドカインを使用して鼻内に表面麻酔を十分施行し、外鼻から浸潤麻酔を行う
  • 剥離子を鼻内に挿入し、陥凹部を挙上しながら、偏位した部位を整復する
  • 整復後は鼻内に抗生物質付きガーゼタンポンを挿入して固定する

看護のポイント

  • タンポン挿入中は口呼吸になり、口腔内乾燥が著明となるため、口腔内を適宜潤す
  • 術前の説明や全身状態の観察を行う
  • 精神的不安の軽減に努める
  • 手術後の痛みに対し、鎮痛薬の使用を行う
  • アレルギー性鼻炎がある患者の場合、ステロイド入りの抗ヒスタミン薬や抗ヒスタミン薬の投与を行うことがある
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