心房細動患者への対応

心房細動患者への対応【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月22日
最終更新日:2018年09月13日
(変更日:2018年11月30日) ※

目的

  • 心房細動患者に適切な対応を行う

疾患の概要

  • 心房細動とは、各部分の心房が高い頻度で無秩序に電気的興奮を起こすことにより、P波が消失すると同時に、不規則なリズムになる状態のことを指す
  • 主な発症の要因として、左房の機械的負荷があり、臨床的には左室肥大(高血圧)が最も多い

治療

  • 塞栓症を予防する目的で抗凝固療法を行う
塞栓症のハイリスクの症例では、リズムのコントロールをする前に抗凝固療法を行う
  • 血行動態が安定している場合、 洞調律を維持するためチャネル遮断薬を使用する
  • 心拍数調節の目的でカルシウム拮抗薬、β遮断薬、ジギタリスを使用する
  • 血行動態が不安定な場合、カルディオバージョンを施行する
    (単相性除細動器の場合:100~200J、二相性除細動器の場合:100~120J)
  • 根治療法として、カテーテルアブレーションを行うが、他の頻拍と比較した際、それほど治療効果は高くない
  • 外科的治療(メイズ手術)は、カテーテルアブレーションがうまくいかない場合や、他の心臓の手術(弁置換術)などをする場合に行われる

観察項目

  • 動悸の有無
  • 心拍・脈拍不整の有無

アセスメント

  • 心電図で幅が狭いQRS波、P波の消失、RR間隔の不整が認められる
  • 基線に細かい動揺が認められる
  • AFが認められた場合、発症の要因となっている病態を確認することが必要である

合併症

  • 左心房内に生じた血栓が流出し、脳塞栓を合併する場合があり(心原性脳塞栓症)、四肢塞栓も起こる可能性がある
  • 脳梗塞の原因の約3割を占める心原性脳塞栓症は、広範な脳梗塞を生じやすいことがあり、予後は不良である
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実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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