PEGからの薬剤の注入

PEGからの薬剤の注入【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月26日
最終更新日:2018年06月30日
(変更日:2013年8月26日) ※

目的

  • PEGカテーテルから薬剤を注入する際の必要物品、流れ、ケアのポイントについて理解する
  • 適切な方法を理解し、安全に薬剤を注入することができる

必要物品・準備

必要物品

  • ディスポーザブル手袋・エプロン・マスク
  • 聴診器
  • ディスポーザブルガーゼ
  • 経腸栄養用シリンジ(20~30ml)
  • 薬杯

準備

  1. 実施者・介助者の装備を整える
    • 処置前後での手指衛生を行う
    • ディスポーザブル手袋・エプロン・マスクを着用する
      ※感染予防のため
  2. 注入する薬剤を準備する
    • 錠剤・カプセル剤は粉砕・脱カプセルせず、容器に入れ55℃の温湯20mlを加えてかき混ぜ、10分間放置して溶解する(簡易懸濁法という)

方法

  1. 薬剤を注入する
    • 経腸用シリンジでゆっくり注入する
      シリンジ内の薬液を残さず、確実にPEGカテーテル内に注入できるよう注意しながら行う
  2. フラッシュを行う
    • 微温湯を用いて、PEGカテーテルをフラッシュする
      フラッシュの注入量のめやすは20~ 50mLだが、内服注入後はカテーテル内に薬剤が残らないよう、やや多めに入れて行う

観察項目

  • バイタルサイン、呼吸状態の変動
  • 投与する薬剤の作用・副作用についての確認
  • 基礎疾患、安静度やADLの把握
  • 患者の訴え、腹部症状の有無の観察(腹部膨満感、嘔気・嘔吐、腹痛、腸蠕動音の聴取)
  • 排便状況の観察
  • 瘻孔の状態の観察(薬剤の漏れはないか)

アセスメント

  • 適切な方法で薬剤の準備ができたか
  • 確実に薬剤をカテーテル内に注入できたか

注意点

  • 薬剤投与後、微温湯でカテーテル内に残っている薬剤を胃内へ流すことにより、全量を投与したことになる
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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