いまさら聞けない看護技術

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整形外科におけるSSI(手術部位感染症)

整形外科におけるSSI(手術部位感染症)【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • SSI(手術部位感染症)について理解し、予防に努め、早期発見することができる

SSI(手術部位感染症)とは

  • 整形外科の術後の合併症で一番多いのが感染症であり、中でもSSI(手術部位感染症)の発生頻度が最も多い
  • SSIが起こると、治療期間・在院日数が延長し、医療費の増大や院内感染の原因となるなどさまざまな問題が発生する
骨への感染は完全な治癒が非常に難しいため、感染部位よりの中枢側での切断となる可能性もある
  • 感染は、ときに致命的になることがあるので注意が必要である

診断基準

切開部表層SSI

  • 術後30日以内に発生した感染
  • 皮膚・皮下組織までの感染

切開部深層SSI

  • 術後30日以内に発生した感染(人工関節などのインプラントを留置した場合は1年以内)
  • 筋膜・筋層までの感染

臓器・体腔SSI

  • 術後30日以内に発生した感染(人工関節などのインプラントを留置した場合は1年以内)
  • 皮膚・筋膜・筋層を除く、手術中に開放または操作される身体全ての部位の感染

発生要因

患者に関する要因

  • 年齢、栄養状態
  • 糖尿病、肥満
  • 喫煙
  • 遠隔感染
  • 免疫低下(常在菌による感染を起こしやすい)
  • 術前入院期間

手術に関する要因

  • 手術時の手洗い時間
  • 皮膚消毒法、術前除毛(術野周辺の除毛が不十分)
  • 手術時間、器具の滅菌、手術室換気
  • 手術手技
  • 術野の異物、ドレーン
  • 予防的抗菌薬投与

予防

禁煙

  • 喫煙することで血管が収縮し創の一次治癒が阻害され、SSIを起こしやすくなるため、喫煙者には禁煙の必要性を説明し、禁煙を指導する

他部位の感染

  • 手術部位以外の場所に虫歯や皮膚炎・膀胱炎などの感染巣がある場合、そこからの血行播種によりSSIを起こしやすくなるため、予定手術の場合は手術日までに感染巣の治療を優先的に行う

術前シャワー

  • 消毒前の皮膚には、黄色ブドウ球菌や緑膿菌などが存在している
  • これらが手術創に侵入しないよう、可能な限り術前にシャワーで洗い流しておく

除毛

  • 体毛が手術の妨げになる場合、カミソリではなく電動クリッパーなどを使い除毛を行
  • 手術の前日ではなく、手術直前に行うことが望ましい
    ※除毛後の毛穴にも常在菌が繁殖するため、可能な限り手術直前に行うことが望ましい

抗菌薬投与

  • 予防的抗菌薬投与とは、手術開始直前に短期的投与し、皮膚切開時に適切な血中濃度に達するようにすることで、SSIを予防する方法である
  • 効果的に行うためには、術中および術後24~48時間は、抗菌薬を使用する必要がある

創部の管理

  • 創傷治癒過程において浸出液には創の清浄化を促す物質が含まれているため、上皮化が完了するまでの術後24~48時間は創部を滅菌ドレッシング材で被覆し湿潤環境に保つことが重要である
  • 頻回な消毒は逆に創の清浄化を阻害してしまうので、感染徴候がなければ行わない
  • 透明な滅菌ドレッシング材を使用し、創の観察を行うことがSSI早期発見において重要である
  • ドレッシング材の交換時や創に触れる場合は、完璧な清潔操作を目指す

ドレーン管理

  • ドレナージが必要な場合は、開放式ドレーンよりも閉鎖式の吸引ドレーンを使用する
    SSIのリスクを減少させることができる
  • ドレーンは、留置時間が長いと細菌が付着するため、48時間以内に抜去する必要がある

閉鎖式ドレーンの管理方法

  • 手術室から帰室したら、まず閉鎖式ドレーンの開閉口がしっかりとしまっているか確認する
  • 創部より低い位置に固定するが、床につかないように留意する
  • ドレーン挿入部より上に本体を上げる場合は、逆流を防ぐためルートをクランプする
  • 排液を破棄しなければならない場合は、逆行性感染を防ぐためルートをクランプし清潔操作で行う

血糖コントロール

  • 術後48時間以内の血糖値が200mg/dl以上であると、SSIの発生リスクは通常の患者の2倍になる
  • 術後はさまざまなストレスにより血糖値が上がりやすいため、周術期の血糖コントロールが重要である
周術期の血糖コントロールは、インスリンを使ったスライディングスケールを用いることが多い

採血データ

  • SSIの診断には局所所見が重要視されるが、白血球・赤血球沈降速度・CRPなどの値も注意が必要である

 観察ポイント

  • 創部の熱感・発赤・腫脹・疼痛の有無
  • ドレッシング材の状態
  • ドレーン本体の設置位置、ドレーン挿入部の異常の有無
  • 発熱徴候の有無や、熱形など
  • 白血球・赤血球沈降速度・CRPなどの検査データ
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