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都会の病院に憧れて転職したのですが、電カルや病院のやり方に慣れず失敗ばかりです

公開日:2014年5月30日
最終更新日:2014年5月30日
(変更日:2019年12月25日) ※

もものいちさん (?) からのお悩み

今年、3年目になる看護師です。
都会の病院に憧れて転職したのですが、電カルや病院のやり方になかなか慣れず失敗ばかりです。
今まで学んできた知識も役にただず一から勉強という毎日です。昔から勉強することが嫌いで本当は看護師に向いてないのではと思ってしまいます。

椿(ツバキ)からの回答

いろいろなことに疲れていませんか?少し休養が必要かもしれません

看護師・椿(つばき)

もものいちさん、こんにちは。椿です。
回答が遅くなりまして申し訳ありませんでした。
だいぶお待たせしてしまいましたでしょうか。

さて、もものいちさんのお悩みを拝見して、まず感じたのは、恐らく同じ悩みを持っている看護師は非常に多いだろうな、ということです。

 

誰もが考える「一度は都会で働いてみたい」

もものいちさんは3年目とのことですので、今25歳くらいかな?この頃の年代で都会に憧れて転職、というのはよくあります。

これは看護師に限ったことではありません。誰もが「一度は都会で働いてみたい」と考えるのではないでしょうか。

ところでもものいちさんのお悩みには「電カルや病院のやり方になかなか慣れず失敗ばかりです」とありますが、これは転職した先が都会の病院だから、ということではありませんよね。

それまで紙カルテしか使ったことが無ければ、隣町で電子カルテを使っている病院に転職しても、同じことだと思います。病院のやり方も然り。人間関係も然りです。

ここには、地方と東京の差はないと思いますよ。

 

今、かなり疲れているのではないですか?

お悩みを拝見する限り、もものいちさんは今、かなり疲れているのではないですか?

覚えることが一杯、やることも一杯、単身で都会に出てきて自活しなければならない、周りにはすぐ相談できる友達もいない、多少当り散らしても許してくれる親もいない、ナイナイ尽くしの生活ですよね。

これでは、身体だけではなく、心も疲れ切ってしまうでしょう。

新人の頃に入った病院であれば、新人教育もあったでしょうし、相談しやすい先輩もいたかもしれませんね。実家から通っているのであれば、とりあえず家に帰れば生活はできますよね。昔からの友達もいるし、ちょっとした愚痴にも付き合ってくれる。ストレスの発散もできたのではないですか?

それが、単身で都会に移り住んで、今まで自分の支えになっていたものを全て置いてきてしまった。ここに気付いた時に愕然としたのではありませんか?

 

不要な知識は、いっそのこと捨てましょう

それから、ももいちさんは「今まで学んできた知識も役にただず一から勉強という毎日です」と書かれていますが、例えば先に挙げた例でいえば隣町の病院への転職だって、きっと同じことだったと思います。

それに、今の病院で「役には立たない知識」とは何でしょう?それが看護ケアの根底となるような知識、ものすごく具体的にいえば、例えば「コロトコフ音が聞こえる原理」とか「糖尿病患者さんの病態生理」などの内容なら、どこの病院でも必要な知識ですね。

しかし「○○先生の癖」とか「使用した医療器具の洗浄の仕方」などであれば、確かに転職した先では不要な知識でしょう。

こういう不要な知識は、いっそのこと捨てましょう。

ただ、「なぜこの技術にはこの方法が適しているのか」「この病態の患者さんには何故このケアが必要なのか」といった、根底にあるもの、理屈というのでしょうか、そういったものはどこに行っても通用するものだと思います。

と、ここまでは建前のお話です。

 

ではここから、解決策を考えてみましょう。

まず、覚えることが一杯あるのは、転職したのだから当たり前だと腹を括りましょう。病院には病院なりのルールやお作法があります。新人として最初に入職したところでも、そうではありませんでしたか?

ただし、その根底には全国共通の【理屈】があることもありますので、ここは間違えないように。

それから、分からないことは素直に「分かりません!」と手を挙げ、分かる人に聞きましょう。自分のプライドなんて、看護師の仕事の大義名分である「患者さんの安全安楽」の前では、最も不要なものです。

また、分からないことを聞くのであれば、自分の配属先で「デキる」といわれる先輩ナースに確認するのが、一番の近道だと思います。それが年下の先輩であっても、です。

これから先の長い看護師人生の中では「年下の先輩」なんて、いくらでも遭遇します。今のうちに対応の仕方を心得ておくと、この先がずっと楽になりますよ。

 

「勉強」→「調べもの」-考え方一つで取り組む姿勢は変わって来る

それから「昔から勉強することが嫌いで本当は看護師に向いてないのでは」とありますが、正直、もものいちさんが看護師に向いているかどうかは、お悩みを拝見する限りでは分かりません。

しかし、看護師になるためにはそれなりに勉強してきたと思いますし、これは今後もずっとついてまわることです。新しい医療技術や検査方法なんて、いくらでも出てきますからね。

とかエラそうなことを書いていますが、実は私も【勉強】はキライです。机に向かってただ本を読む、そこに書かれていることを覚える、というのは、私の最も苦手とすることです。

ですが、これを【調べもの】と捉えたらどうでしょう?

私は今現在医療現場にいる訳ではありませんが、医療分野の「物書き」という仕事は、たぶん看護師として病院勤務をしている頃よりも、もっと多くの知識を必要とします。

それが直接患者さんに影響する訳ではないという点では多少の気楽さはありますが、それでも最新の研究や論文などから、常に多方面の最新知識を頭に置いておく必要があります。

これもある意味【勉強】なのですが、私はこれを【調べもの】と呼んでいます。

「勉強するの嫌だな」と思いながら本を読んでも頭には入りませんが、「これが分からないと恥ずかしいし、仕事にならん」という思いで本を読むと、自然と頭に入ってくるのです。

同じ「分からないことを知る」のでも、考え方一つで取り組む姿勢は変わって来る気がします。

 

もものいちさんは、今は多分色々なことに疲れていると思います。看護師という仕事は、就職先ももちろんですが、仕事の内容だって多様です。

自分がどんな仕事をしたいのか、どんな看護師になりたいのか、そのためには今何をしたら良いのか。今一度、じっくり考えてみませんか。

まずは自分の足元を固めることが必要だと思いますよ。

そのためにも、もものいちさんには少しの休養が必要かもしれません。実家に帰ってゆっくりできる時間が取れると良いのですが……。

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