いまさら聞けない看護技術

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多剤耐性菌アウトブレイク時の対応

多剤耐性菌アウトブレイク時の対応【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 多剤耐性菌アウトブレイク時に適切な対応ができる

多剤耐性菌の概要

  • 多剤耐性菌とは、多種多様の抗生物質(抗菌薬)に対し、耐性を獲得した菌のことを指す
  • 多くの菌種が存在しているが、多剤耐性グラム陰性菌(MDR-GNB)の一種である多剤耐性緑膿菌(MDRP)や多剤耐性アシネトバクター・バウマニ(MDRAb)に感染のアウトブレイク時には以下の消毒方法がある

緑膿菌やアシネトバクター属菌などの消毒方法

器具

  • 80℃で1分間あるいは70℃で3分間の熱湯消毒
  • フラッシャーディスインフェクターやウォッシャーディスインフェクターはきわめて有効

手指

  • アルコール擦り込み式消毒薬
  • スクラブ、マスキン、ヒビスクラブなどの洗浄剤配合クロルヘキシジン
  • ネオヨジン、イソジンスクラブ、スクラブなどの洗浄剤配合7.5%ポビドンヨード

環境(環境消毒薬清拭消毒法)

  • 消毒用エタノール
  • オスバン、ザルコニンなどの0.2%ベンザルコニウム塩化物
  • 次亜塩素酸ナトリウム、ハイアミン、エンゼトニンなどハイアミン、エンゼトニンなど
    0.2%ベンゼトニウム塩酸物
  • ハイジール、テゴー51などの0.2%両性界面活性剤

環境管理のポイント

  • アシネトバクター・バウマニは、乾性・湿性いずれの条件下でも生育が可能であり、カーテンやマットレス、換気扇、吸引器、手洗いシンク、ポータブル放射線撮影装置など様々な領域で長期間、菌の定着が認められ、感染源となりうる可能性が非常に高い
  • アシネトバクター・バウマニは、湿性環境から分離した菌種よりも乾燥した領域から分離した菌種の方が生存率が高い
  • 緑膿菌は、湿潤した環境を好む性質があるためシャワー室などにある椅子などの周辺器材は乾燥じやすい素材に変えるようにする
  • 特定の病棟や離率が増大している施設の場合、消毒・清掃の回数を増やし、手指の
    接触頻度が高いエリア(オーバーベッドテーブル、ベッド柵、電灯のスイッチ部分、洗面台、ドアノブ、職員当直室の浴室にある備品や手指に触れる医療器具類は、特に念入りに清掃・消毒を行う
  • 施設のプロトコルに従い、医療機器の清掃は、該当する医療スタッフが施行する
    (呼吸療法士には、呼吸装置の清掃など)

アウトブレイク時の対応

患者専用の器材を用いる

  • 高頻度接触エリアの消毒と日常清拭を確実に施行し、環境整備を強化する
  • 目視あるいは蛍光染料を使用し、清掃作業の監視を行う
    (洗浄効果を監視する手段として、アデノシン三リン酸生物発光試験法の利用も検討する)
  • 環境細菌培養検査を実施し、多剤耐性菌伝播にかかわっているかどうかの確認を行う
  • アウトブレイクが持続状態となり、環境が原因であると疑われる場合は該当領域を空室にして集中清掃・消毒を行う

各種物品の対応

  • 清拭タオル
    • 洗濯後のすすぎ洗浄が重要なポイントであり、長時間の加湿はせずに手早く乾燥させる
    • 患者に使用する際は事前に煮沸消毒を施行し、適温にした後、使用する
    • 清拭の際は、体表の他の部位へ拡散させないよう配慮する
    • 細菌が拡散されるのを防ぐために、1回ごとに別のタオルを使用することが望ましい
  • 枕とマットレス
    • マットレスに明らかに汚染がある場合や破れている場合は新品と交換する
    • 特にマットレスが湿潤している場合は微生物の温床となるので全て取り外し、カバーやパットは各患者ごとに洗浄後、熱湯消毒を行う

人工呼吸装置

  •  感染の発生源となる可能性があるため、洗浄とフィルター交換を行う

清掃用具

  • モップの使用後は熱湯消毒あるいは水で洗浄した後に次亜塩素酸ナトリウムを用いて消毒を行い、しっかりと乾燥させる

注意点

  • 環境消毒薬および洗浄剤を適切に使用する
  • 清掃道具(モップなど)は、エリア毎に新しい用具を使用し、交叉伝播を予防する
  • 医療スタッフは、機器および病室が、一人の患者から次の患者に使用される間に、適切に消毒・清浄化されことの保証責任を負う必要がある
  • 薬剤耐性菌が検出されていた患者の退院に伴い、隔離室は徹底的に消毒・清掃を行い、ベッドサイドの各種装置および環境表面(ベッド柵、オーバーベッドテーブル、 カート類、洗面台、水道栓のハンドル、ドアノブ、トイレ周辺)に対しては入念な清掃を施行する
  • 長期間に渡って環境から多剤耐性菌が検出された場合は次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒・清拭が有効である
  • MRSAやアシネトバクターなど乾燥に強い細菌の場合、患者のベッドの周辺領域である仕切りカーテンの汚染によって病原体の伝播源となる恐れがあり、患者だけでなく見舞客や清掃員、医療スタッフが頻繁に手を触れる箇所であるため、カーテンの清浄化も行う必要がある
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