慢性閉塞性肺疾患(COPD)の基礎知識

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の基礎知識【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の基礎知識について理解を深め、適切なケアを行う

COPDの概要

  • COPDとは臨床的に、肺での換気機能=呼吸機能が、慢性的に低下している、生理学的な状態のことを表す
  • 慢性気管支炎や、肺気腫などの疾患を、総称したものである
  • もっとも危険な因子は喫煙である
    • 長年の喫煙によって、肺には炎症反応が起こる
    • その結果、進行性で慢性の閉塞性障害がみられるようになる
  • ガス交換障害が進行すると、肺高血圧や高二酸化炭素血症をおこす
  • 炎症も肺から全身へと拡がり、筋力低下、体重減少、抑うつ、骨粗鬆症などの要因となる

炎症反応からCOPDに至るまで

  1. 炎症反応は、肺胞、肺血管、中枢気道、末梢気道などに特有の変化を起こす
  2. 気腫性病変と末梢気道病変が複合することで、気流の閉塞が起こる
  3. 空気のとらえ込みが起こって、肺は過膨張となり、PEEP(内因性呼気終末陽圧)が上昇する
  4. 気流閉塞の増強や呼吸仕事量が増大するため、呼吸困難も増強する

観察項目

気道内分泌物増加、低酸素血症、高二酸化炭素血症、肺過膨張に伴う症状

  • 呼吸困難
  • チアノーゼ
  • 呼吸抑制
  • 慢性的に続く咳・痰
  • 頭痛・頭呆感
  • 意識障害
  • 頻脈・不整脈

肺性心(右心不全)に伴う症状

  • 呼吸困難
  • 易疲労感・倦怠感
  • 食欲不振
  • 尿量減少
  • 浮腫
  • 頸静脈怒張

全身炎症性に伴う症状

  • 不安・抑うつ
  • 呼吸困難
  • 倦怠感
  • 体重減少
  • 睡眠障害
  • 狭心症
  • 圧迫骨折

検査および診断

COPDの診断規準

  • 気管支拡張症薬投与後のスパイロメトリーの値がFEV1/FVC<70%を満たしていること
  • なおかつ、他の気流閉塞をきたし得る疾患を除外すること

鑑別を要する疾患

  • 肺結核
  • 気管支拡張症
  • 閉塞性細気管支炎
  • 先天性副鼻腔気管支症候群
  • びまん性汎細気管支炎
  • 喘息
  • 塵肺症
  • リンパ脈管筋腫症
  • うっ血性心不全
  • 間質性肺疾患
  • 肺癌

画像検査で分かること

胸部X線画像

  • 肺野末梢血管影の狭小化
  • 肺野の透過性亢進
  • 横隔膜の平坦化
  • 肋間腔胸骨後壁心臓後腔の確認
  • 滴状心による心胸郭比の減少

胸部CT画像

  • 病態の進展度合いや気腫性病変の分布
  • 気道壁の肥厚
  • 気道内膜の狭小化

呼吸機能検査で分かること

スパイログラム

  • %肺活量(%VC)が80%未満:拘束性換気障害
  • 1秒率(FEV1%)70%未満:閉塞性換気障害

フローボリューム曲線

  • 最大呼気速度(Vmax)、および呼気時の気流速度の低下

肺気量分画

  • 肺活量、最大吸気量の減少
  • 全肺気量(TLC)、機能的残気量(FRC)、残気量(RC)の増加

静肺コンプライアンス

  • 圧量曲線の左上方への偏位

拡散能障害

  • 一酸化炭素(CO)肺拡散能(DLco)の減少(%DLco80%未満)

病期の分類

Ⅰ期:軽度の気流閉塞

  • FEV1/FVC<70%
  • %FEV1≧80%

Ⅱ期:中等度の気流閉塞

  • FEV1/FVC<70%
  • 50%≦%FEV1<80%

Ⅲ期:高度の気流閉塞

  • FEV1/FVC<70%
  • 30%≦%FEV1<50%

Ⅳ期:極めて高度の気流閉塞

  • FEV1/FVC<70%
  • %FEV1<30%もしくは50% かつ慢性呼吸不全の合併がある
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