脳血管性認知症の基礎知識

脳血管性認知症の基礎知識【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 血管性認知症の基礎知識について理解を深め、適切なケアを行う

患者割合

  • 脳血管性認知症の割合を30%程度と見る文献や、10%とする文献もあるが、データの出所によって変わる
  • アルツハイマー型やレビー小体型との重複したケースを考慮すると、20~25%になるといわれている

病態生理

  • 脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害が原因でおこる
  • 特に脳梗塞(特に多発性脳梗塞)による認知症の割合が一番多い
  • 多発性脳梗塞は、明らかな後遺症がなく軽症であることが多い
    • ただし、最初の発症から10年以上経過すると、高い確率で脳血管性認知症を引き起こす
  • 左大脳半球で発症した脳血管障害の場合、右半身麻痺、失語症、知能低下などの症状が起こりやすい
  • 右大脳半球で発症した脳血管障害の場合、左半身麻痺や性格変化などは起こるものの、知能低下はほとんど認められない

特徴的な症状

  • 感情失禁
    • 情動失禁ともいい、前頭葉の血流障害により、感情の制御が不能となり、ささいなことで泣き上戸になるなどの症状が起こる
  • 尿失禁
  • 跛行
  • 握力の低下
  • 呂律障害
  • 動作緩慢
  • 不安や怒りなどの感情障害
  • うつ状態
  • 夜間せん妄や徘徊、昼夜逆転
アルツハイマー型認知症との大きな違いは、周りの人に対してつくろわないことであり、分からないことは真剣に考えてしまう

ハイリスク患者の特徴

  • アルツハイマー型認知症は健康な女性に多いが、脳血管性認知症は動脈硬化が進んだ男性に多い
  • 高血圧・糖尿病・高コレステロール血症などの既往があり、コントロール不良な人に多くみられる
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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