正常圧水頭症の基礎知識

正常圧水頭症の基礎知識【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2015年5月1日
最終更新日:2015年5月1日
(変更日:2022年6月7日) ※

目的

  • 正常圧水頭症の基礎知識について理解を深め、適切なケアを行う

患者割合

  • 70~80歳代に発症者が多い

病態生理

  • 脳内に過分に水が溜まり、CT上、明らかな脳室拡大が認められている状態を水頭症とよぶ
  • その中でも、脳性髄圧が200mmH2O以下と、正常範囲にある場合を、正常圧水頭症(NPH)とよぶ
  • NPHの特徴的な症状として、認知機能の低下や、歩行障害、尿失禁などがみられる
    • 他の原因による認知症は、脳の非可逆的変化により発症するため、完治することはないが、正常圧水頭症は手術で治療可能な認知症といわれる
  • 髄液短絡術(シャント手術)により、症状が著明に改善するのが特徴である
  • 何らかの原因によって、髄液の流れや吸収が悪くなり、髄液が脳室に貯留すると、脳室拡大が起こる
  • 脳室が拡大した状態が長く続くことにより、脳の圧迫が引き起こされ、症状が徐々に進行することもあるため、早期診断・早期治療が重要である
  • 続発性NPHは原因が明確であり、頭部外傷、髄膜炎、クモ膜下出血などがあげられる
  • 原因不明のものを特発性NPH(iNPH)と呼ぶ

特徴的な症状

精神活動の低下(認知障害)

  • 意欲や集中力、自発性の低下
  • 一日中ボッーとしている
  • 声掛けに対して反応が鈍くなる

歩行障害

  • 下肢が挙上しづらく、小股で歩く
  • 逆方向に歩く際、足元にふらつきがみられる
  • 上手に止まることができない

頻尿・尿失禁

  • このような症状が比較的短時間で出現した場合、iNPHの疑いが強い
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