看護師はうつ病リスクの高い仕事?チェック方法とその対策

看護師という職業は、さまざまなストレスを抱える職業であり、うつ病になりやすいともいえます。まず、うつ病とはどういうものか、ざっとおさらいしてみます。

うつ病とは何か

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誰にでも起こる「憂うつな気分」と、「うつ状態」、「うつ病」には違いがあります。ここでは3つの違いを考えてみましょう。

  • 憂うつ
    気分が落ち込んだり、いろいろなことを億劫に感じるが、自分なりのリラクゼーションにより気分を前向きにすることができる
  • うつ状態
    憂うつよりもさらに、耐えられないと感じるレベルのつらさが長く続き、なかなか前向きになることは難しい状態
  • うつ病
    さらに強いうつ状態が、少なくとも2週間以上続き、適切な治療を行わなければやがて日常生活に支障を来す状態

厚生労働省のメンタルヘルス情報サイト「こころの耳」によると、うつ病とは以下の状態をいいます。

—–

うつ病とは、脳のエネルギーが欠乏した状態であり、それによって憂うつな気分やさまざまな意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理的症状が続くだけでなく、さまざまな身体的な自覚症状を伴うことも珍しくありません。(中略)脳のエネルギーが欠乏していなければ、自然治癒力によって、時間の経過とともに元気になるのが通常です。時間の経過とともに改善しない、あるいは悪化する場合には生活への支障が大きくなり、「病気」としてとらえることになります。そのため、仕事・家事・勉強など本来の社会的機能がうまく働かなくなり、また人との交際や趣味など日常生活全般にも支障を来すようになります。

 

つまり、何らかの原因によって「憂うつ」になることは誰でもありますが、耐えられないほどのつらさが長く続き、自分自身では復活できない状態を「うつ病」と呼ぶようです。

 

うつ病になりやすいのはどんな人?

まず、うつ病になりやすい人のはどんな人なのかを考えてみましょう。

1. 残業が多い仕事の人

残業が多いということは、単純に自分の時間が減ります。
人は誰でも「息抜き」が必要です。仕事を忘れて、完全なる自分の時間を持てない人は、ストレスを上手に発散できずにうつ状態になりやすい傾向があります。

2. 労働時間が不規則な人

仕事をする上で、それ以前に人として生きていくためには、体内時計のバランスを整えることが必要です。

しかし、夜勤と日勤をくり返すような仕事の場合、昼間活動する身体から、夜間に活動する身体に切り替え、さらに昼間に……ということをくり返していますので、どうしても体内時計のバランスが崩れやすく、うつ病になりやすくなります。

3. 仕事にやりがいがない、評価されていないと感じる人

どんなに仕事を頑張っていても、周りの同僚や上司から適切に評価されなければ、仕事をしても楽しくありませんよね。

こういう人はやりがいを感じにくくなりますし、「何のために働いているのだろう」という自己否定の感情ももちやすくなり、うつ病になりやすいといえます。

 

看護師のうつ病は多い?少ない?

これらのうつ病になりやすい人の条件をみてみると、看護師という職業は、うつ病リスクがとても高い職業であると考えられます。

日本医療労働組合連合会によって2013年に行われた、看護職員の労働実態調査によると、15年前と比較し「全身がだるい」「いつも眠い」「根気が続かない」と訴える看護師は増加傾向にあるようです。

安定剤や睡眠剤を常用している看護師も増加しており、中には「抗うつ薬」を服用している人がいることも分かりました。

やはり、看護師という職業は、うつ病リスクの高い職業の1つといえるでしょう。

 

うつ病セルフチェック

うつ病やストレスへのセルフチェックはいろいろな方式のものがありますが、ここでは、「SRQ-D(東邦大式抑うつ尺度)」とよばれる、軽度うつ病のスクリーニングテストをやってみましょう。

SRQ-D(東邦大式抑うつ尺度)

以下の項目に、それぞれ、「いいえ」、「時々ある」、「しばしばある」、「常にある」の4段階でお答えください。

 

チェック項目

  1. 体がだるく疲れやすいですか。
  2. 騒音が気になりますか。
  3. 最近気が沈んだり気が重くなることがありますか。
  4. 音楽を聴いて楽しいですか。
  5. 朝のうちが特に無気力ですか。
  6. 議論に熱中できますか。
  7. 首筋や肩がこってしかたがないですか。
  8. 頭痛もちですか。
  9. 眠れない、朝早く目覚めることがありますか。
  10. 事故やけがをしやすいですか。
  11. 食事が進まず味がないですか。
  12. テレビの視聴は楽しいですか。
  13. 息が詰まって胸苦しくなることがありますか。
  14. 喉の奥にものがつかえている感じがしますか。
  15. 自分の人生がつまらなく感じますか。
  16. 仕事の能率が上がらず何をするにも億劫ですか。
  17. 以前にも現在と似た症状がありましたか。
  18. 本来は仕事熱心で几帳面ですか。

 

採点

  • 「いいえ」=0点
  • 「時々ある」= 1点
  • 「しばしばある」= 2点
  • 「常にある」= 3点

として計算します。

※ただし、質問 2、4、6、8、10、12に関しては、加点しません。

 

 結果

  • 10点以下= 抑うつはない
    :今のところ特に問題はありませんが、今後も変化には十分注意しましょう。
  • 11~15点= 境界領域と考えられる
    16点以上= 抑うつ傾向
    :早めに専門医に相談し、必要な場合はきちんと治療を受けましょう。

 

 まとめ

いかがでしたか?

看護師はうつ病リスクの高い職業ですが、早めに気付いて、自分なりに気分転換したり、仕事の責任や内容を上司に相談することができれば、うつ病を予防できるかもしれません。

まずは、自分のこころの声を聞く“耳”を持ってほしいと思います。

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