呼吸リハビリテーションの実践 3 運動療法の評価

呼吸リハビリテーションの実践 3 運動療法の評価【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 運動療法の評価について理解を深め、適切なケアを行う

運動療法に対する評価項目

必須となる評価

  • フィジカルアセスメント
  • 呼吸困難(安静時・労作時)
  • SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)
  • 胸部単純X線写真
  • スパイロメトリー
  • 心電図
  • 握力
  • フィールド歩行訓練(シャトルウォーキング試験、6分間歩行試験)

行うべき評価

  • ADLやADLにおけるSpO2モニタリング
  • BMIなどの栄養評価
  • 健康関連QOL(一般的、疾患特異的)
  • 上下肢の筋力

可能であれば行う評価

  • 動脈血液ガス分析
  • 心肺運動負荷試験
  • 心エコー検査
  • 身体活動量
  • 心理社会的評価
  • 呼吸筋力

負荷を決めるための指標

心拍数

  • 最大心拍数(HRmax)法
    • 年齢別最大心拍数(220-年齢)×60~80%
  • 予備心拍数(HRR)法(カルポネン<Karvonen>法)
    • (年齢別最大心拍数<220-年齢>-安静時脈拍)×40~80%+安静時脈拍

6分間歩行試験

  • 歩行距離から求めた歩行速度×40~80%

呼吸困難

  • ボルグCR-10スケール3~4(SpO2の評価を要する)

ISWT(漸増シャトルウォーキング試験)

  • VO2peak(ml/kg/分)=4.19+0.025×ISWTでの歩行距離(m)
    上記で求めたVO2peak×40~80%

運動療法の中止規準

呼吸困難

  • ボルグCR-10スケール7~9(とても強い~非常に強い、をあらわす)

呼吸数

  • 30回/分以上

酸素飽和度

  • 90%未満

心拍数

  • 不変あるいは減少したとき
  • 年齢別最大心拍数(220-年齢)の85%に達したとき
肺性心を伴なうCOPDの場合は65~70%

血圧

  • 拡張期血圧の上昇、あるいは収縮期血圧が大幅に下降したとき

その他の自覚症状

  • 動悸、めまい、ふらつき、胸痛、疲労、チアノーゼなど

ボルグCR-10スケール

  • 0 :感じない
  • 0.5:非常に弱い
  • 1 :やや弱い
  • 2~3:弱い
  • 4 :多少強い
  • 5~6:強い
  • 7~9:とても強い
  • 10 :非常に強い

負荷による違い

低負荷

  • 定義:患者のVO2peakに対して、40~60%の負荷をかける
  • 適応:後期高齢者、高度な呼吸困難症例、肺性心合併例など
  • 利点:低リスク、在宅で継続しやすい、アドヒアランスが維持されやすい、不安や抑うつの改善効果が大きいなど
  • 欠点:運動効果が発現するまで長い期間が必要、運動能力の大きな改善は望めない

高負荷

  • 定義:患者のVO2peakに対して、60~80%の負荷をかける
  • 適応:運動時SpO2が90%以上、重度不整脈、肺性心、器質性心疾患などがない、モチベーションが高いなど
  • 利点:同一運動の刺激に対して運動能力が大幅に改善する、生物学的効果が高い
  • 欠点:ハイリスク、監視や付添いが必要、患者のアドヒアランスが低下しやすい
重症患者などには不向きであり、全患者に対する施行は困難
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