患者さんにイライラ…転職しようにも何の仕事が向いているかわかりません。

かなこさん (女性) からのお悩み

はじめまして。
看護師7年目になる、かなこです。

私は6年間大学病院に勤めたのち、今は市立病院の緩和ケアに勤務しています。

仕事をするなかで、わたしは患者さんにイライラすることが多くそんな自分が嫌でたまりません。

とくに介護を必要とする人に対してイライラしてしまい、自宅に帰り自己嫌悪におちいります

また、夜勤も精神的に負担が多く、そろそろ看護師の仕事をしている自分を見直すときではないかと考えています。

看護師以外の仕事を考えたのですが、なかなか思いつきません。
自分が何をしたいのか、何に向いてるのかがわかりません。

ただ、色んなことをするよりも、「一つのをことを極める方が向いてるのでは」と管理者や医師に言われたことがあります。私自身も、調べ物をしたり、文章を書いたり、人の相談に乗ることは好きです。

いろいろ考えて、治験コーディネーター、ケアマネージャー、看護教員などに転職したらどうかと思ってるのですが、考え過ぎてわからなくなってきました。

今までの、看護師の仕事を活かして長く働ける仕事や、看護師のキャリアアップについて教えてください。

椿(ツバキ)からの回答

きっと向いている仕事はあります。でも、その前にイラっとするポイントを自己分析してみましょう。

看護師・椿(つばき)

かなこさん、こんにちは。椿です。

かなこさんのお悩み、拝見しました。
結論からいえば、対人的な看護師の仕事よりももっと、研究者など「何かを極める」お仕事の方が向いているのでは?と思いました。

 

患者さんにイライラするようになったのは、いつからか?

まず「仕事をするなかで、わたしは患者さんにイライラすることが多く、そんな自分が嫌でたまりません。とくに介護を必要とする人に対してイライラしてしまい、自宅に帰り自己嫌悪におちいります。」とありますが、これはいつからでしょうか。

かなこさんには、この『患者さんにイライラするようになったのはいつ頃からか』という点をまずは考えてほしいと思います。

 

患者さんにイライラするようになった時期が

  • 看護師として大学病院に就職した頃
    臨床で患者さんと直に接するなどの、対患者さん的な仕事が向いていないのだと思います。
  • 以前の大学病院から今の職場である市立病院の緩和ケアへ転職した頃
    かなこさんに今の職場が合っていないのだと思うので、もっと自分の看護技術を磨ける大病院とか、研究も行うような大学病院への転職もオススメします。

 

次は、今のかなこさんの状況を、もう少し分析してみたいと思います。

 

仕事環境の変化や自分のプライドが原因でイライラするのでは

かなこさんは、6年間大学病院につとめ、その後、今の市立病院の緩和ケアへ転職したのですよね。

大学病院という『最新医療とか新しい医療の実現に向けた研究をする場所』から、緩和ケアという『最新の治療はもうできないけど、天寿を全うしようとしている人たちと接する場所』へと仕事をする環境が変わったわけです。

そういった、看護師としての仕事の内容が、まったく違う環境に来たわけですから、かなこさん自身の気持ちも、大きく揺れたのではないでしょうか。

言い方は悪いですが、『日本の医療の最先端』から『死にゆく人たちの看取り』では、看護師の立場や仕事の内容がに、大きなギャップを感じたのではないですか?

 

また、恐らくですが、かなこさんの中に『病院のランク』のようなものはありませんか?

「大学病院に勤めています」と「市立病院に勤めています」では、世間的には前者の方が「すげー!」と思われるかもしれません。あくまで、世間一般にですが…
そういったところに、かなこさんのプライドがあったのではないでしょうか。

 

このような、仕事環境の大きな変化や大学病院で勤めていたプライドから、自分が「なぜ私がこの人たちの世話をしなくてはいけないのか」と考えてしまい、『緩和ケアの患者さんにイライラするようになった』ということはありませんか?

 

『出来ないこと』が多いのが患者さん

「介護を必要とする人に対してとくにイライラしてしまい」とありますが、かなこさんは『出来ないこと』が多い患者さんにイライラしてしまうのだと思います。

しかし、患者さんは、疾患や身体の変化によって、『出来ないこと』があるのは当然ですよね。

ましてや、緩和ケアのようなところであれば、『出来ること』よりも『出来ないこと』が多いのは、当然なのではないでしょうか。

それが『緩和ケア患者さん』というカテゴリーなのだと思いますよ。

特に介護を必要とするような患者さんは、言い方は悪いですが、人生の終盤に向かっている人たちです。この先さらに『出来ないこと』が増えてくるのは当然です。

今、『出来ないこと』が3つある人は、やがてそれが、5になり、10になり、100になり、いずれは死に至ります。人間であれば、何百年も健康のまま生き続けることは出来ません。

つまり、人生の終盤では、何かしらの介護を受けなくては、生きていけないのが人間なのです。

 

今後の進む道は、どんな患者さんにイライラするのかで変わる

ここは匿名のお悩み相談ですので、私(椿)も本音でお話することにします。

かなこさんがイライラする患者さんは、以下のどちらの患者さんでしょうか。

  1. 要介護者さんなど『出来ないこと』が多い人
  2. 患者さん全般

イライラする患者さんが1と2の場合では、今後の進む道は変わるのだと思いますよ。

 

1. イライラするのが、要介護者さんなど『出来ないこと』が多い人だった場合

かなこさん自身がもっと『自分を生かせる仕事』に就く方が良いと思います。

市立病院が悪いわけではありません。しかし、大学病院に勤務していたことが、かなこさんのプライドであるならば、市立病院で自分のプライドを押し込んでしまう必要はありません。

それよりも、イライラする患者さんや要介護者さんに、辛くあたってしまう方が心配です

恐らく、かなこさんは無意識だったとしても、つい大声を上げてしまったり、手を上げるようなことがあれば、かなこさんにとっても、緩和ケアの患者さんにとっても、一生の傷が残ります。

そんなことが起きる前に、今すぐ、もっと”最先端”とか”研究”とか、そういった『かなこさんのプライドをくすぐる』ところに転職しましょう。

 

2. イライラしてしまうのが、患者さん全般の場合

前述のように、一定の患者さんと深く関わることになる臨床には、やはり向いていないのだと思います。

その場合は、例えば大学院に入り直して研究者になるとか、かなこさんご自身も考えた『治験コーディネーター』になるのも良いと思います。

 

臨床や介護から離れた、看護師の5つの仕事

医師の世界になりますが、『臨床で働く医師』と『研究に没頭する医師』がいます。しかしいずれも、医療の発展のためには必要な存在です。

同じように、看護師にだって色々な働き方があります。前述のような治験に関する仕事もそうですね。

「自分が何をしたいのか、何に向いてるのかがわかりません。」いうかなこさんに、ここまでに分析した『かなこさんのイライラする原因』などを踏まえて、臨床や介護から離れた、看護師の仕事を5つ紹介したいと思います。いずれも、看護師の経験を活かして転職ができるお仕事ですよ。

  1. ケアマネージャー
  2. 看護教員
  3. 治験コーディネーター
  4. ME(臨床工学技士)
  5. 元看護師ライター

 

1. ケアマネージャー

ケアマネージャーは、日常生活を送るために、何らかの支援や介護が必要であると認定された人が、適切なサービスを受けられるようにするために、 介護サービス計画(ケアプラン)を作成する仕事です。

ただ、椿は、かなこさんにはケアマネージャーはあまりオススメしないかな。

要介護者さんを見てイライラする人は、その要介護者さんが『今よりもっと生活しやすいヒントを考えること』を仕事とするケアマネさんは、向いていないのではないかと推測します。

※ケアマネージャーの求人情報や就職方法については、こちらの記事をご覧ください。

 

2. 看護教員

看護教員には大きく分けて2つの種類があります。

それは高校看護科や大学・短大のように看護学教員とよばれるものと、看護専門学校など看護師養成所のように専任教員とよばれるものです。

でも、看護教員も、かなこさんにはオススメしない職種ですね。なぜなら、学生は『看護師として出来ない事』ばっかりですから。

調べものをすることも、文章を書くことも、相談にのることもありますが、「どうしてこの子はこんなことも出来ないのか」という場面に遭遇することを想像してみて下さい。イラッとしませんか?

そこで少しでもイラッとしたなら、看護教員も簡単ではないと思います。非常に狭き門でもありますしね。

※看護教員の就職方法と資格取得方法については、こちらの記事をご覧ください。

 

ここからは、かなこさんへのオススメです。

3. 治験コーディネーター

かなこさんには、基本的には夜勤がない”治験”に関わる仕事はどうでしょうか。

治験コーディネーターにはランクというか、区分があります。

臨床に赴いて患者さんへの説明をしたり、製薬会社や医師との間で色々な調整をしたり、検査データを収集してくるという仕事があります。これが第一段階ともいえる”治験コーディネーター(CRC)”です。

それから、似た様な仕事で”臨床試験モニター(CRA)”があります。文字通り『治験が正しく正確に行われているかをモニタリングする』ために、治験内容のチェックや、CRCへの指導も行います。一つ上のランクともいえそうですね。

この2つは外の世界からみれば区別がしにくいのですが、とあるサイトで面白い例えを見つけました。

  •  CRC:病院のソーシャルワーカーや患者相談窓口、地域の保健師
  •  CRA:コンビニのスーパーバイザーや、家電量販店を回る営業マン

治験という仕事を知るためには、まずはCRCかもしれません。しかし、もし治験に関わる仕事に就くならば、患者さんと関わるCRCよりも、CRAの方がかなこさんには向いているかもしれません。

CRAの方は残業や出張が多いようですが、その分給与は良いようです。

※治験コーディネーターへの転職についての詳細は、こちらをご覧ください。

 

4. ME(臨床工学技士)

MEとは、医療機器の専門医療職です。病院内で、医師、看護師、各種の医療技術者とチームを組んで生命維持装置の操作などを担当しています。

同じ医療者になりますが、かなこさんは、MEさんとかを目指すのも良いかもしれません。臨床といえば臨床ですが、医療機器については看護師になる時よりも多くの勉強を必要とします。

患者さんと接することもありますが、一番多く向き合うのは、医師、他の医療者、医療機器になります。椿は、女性のMEさんって、ちょっと憧れるかも。

 

5. 元看護師ライター

それから、私(椿)と同じ、元看護師ライターもオススメしておきます。

かなこさんが好きと仰る「調べること」「文章を書くこと」が、仕事の基本です。学生や、看護師になってからよりも、今の方がずっとたくさんのことを勉強しています。

場合によっては、看護師さんからの相談を受けるという仕事もあります(このコンテンツですね)。

とはいえ、ライターの仕事は、最初はまったく儲かりません(笑)。それなりに経験を積んで初めて、こういった『世界に向けて発信しちゃうような仕事』も付いてきてくれるようになります。最初の数年は、修行だと思って下さい。

フリーのライターなら、仕事量の調節もできるので、出産や育児との両立も何と出来るかも。長く続けられる仕事の1つといえます。

多分ですが、私は、かなこさんと性格やものの考え方が少し似ています。だからこそ選んだのがフリーライターだったのです。

 

看護師の知識と経験は、色々なところで役に立つものが、たくさんあります。

かなこさんに合う仕事はきっとあるはず。でもその前に、『自分自身の性格』や『イライラするポイント』をしっかり自己分析して下さいね。

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