用語解説
用語の読み
かんごほじょしゃ
用語の意味
看護補助者には、看護助手・病棟事務員等、様々なタイプや呼称がありますが、一般的には看護師の指示のもと看護業務を補助する人達を指します。看護師がその専門性を発揮し、業務に専念するためには、看護師を補佐する者が必要不可欠で、看護師と看護補助者がチームを組むことにより良質なケアを提供することができます。
したがって、看護補助者は、看護不足を補うものでなく、看護チームの構成メンバーとして重要な役割と責任を担っているといえます。
平成8年に示された看護補助者の業務範囲とその教育等に関する検討報告書において、その業務は
- 生活環境に関わる業務(病床および病床周辺の清潔・整理等)
- 日常生活にかかわる業務(身体の清潔、食事に関する世話等)
- 診療に関わる周辺業務(診療に必要な書類の整備、検査・処置に必要な機械や器具の準備と後片付け等)
の3つに大別されています。
また、看護補助者の資格要件として
- 高校を卒業していることが望ましい
- 業務を行なう上で支障のない心身の状況であること
- 人の世話が好きで人間関係が良好に保てること
- 医療チームのメンバーと共働できること
- 所定の研修を受けることが挙げられています。
より良い看護サービスを提供するために年1回以上実施される教育・研修によって一定の能力を身につけた者が看護業務に当たることが前提となっていることからも、看護補助者の教育体制の整備は必要不可欠です。日本看護協会は国の方針に基づき、看護補助者の教育プログラムのガイドラインを作成しています。
また、高齢化が進む現代において、特に日常生活にかかわる業務については、看護補助者を中心とした業務体制を確立することが必須課題といえるでしょう。