人工呼吸器患者への日々のアセスメント 2 呼吸状態のアセスメント

人工呼吸器患者への日々のアセスメント 2 呼吸状態のアセスメント【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 呼吸状態をアセスメントすることができる
  • 異常を早期発見することができる

呼吸様式を判断する際の注意点とは

呼吸の異常を表す用語

  • 様式の異常
    • 努力呼吸  頸や腹部の呼吸補助筋群を使って呼吸している状態であり、肩で呼吸をしているため、頑張って呼吸をしている状態(平静な呼吸とは違う)
    • 鼻翼呼吸  呼吸努力をするために、吸気時に鼻翼が膨らむ状態
    • 陥没呼吸  吸気時に強い陰圧がかかり、肋間、胸骨上縁、胸骨下などが凹むが、呼気時に戻る
    • シーソー呼吸  吸気時に上胸部が膨らんで腹部が凹むが、呼気時に胸部も腹部も戻る
  •  数の異常
    • 頻呼吸  呼吸数の増加(1分間に25回以上)
    • 徐呼吸  呼吸数の減少(1分間に11回以下) ※資料によっては10回未満
  • 深さの異常
    • 過呼吸  呼吸の深さが増大する
    • 減呼吸  呼吸の深さが減少する
  • 数と深さの異常
    • 多呼吸  呼吸数と深さが増大する
    • 少呼吸  呼吸数と深さが減少する
    • 無呼吸  呼吸が一時停止している状態
  • 不規則な呼吸リズム
    • チェーンストークス呼吸  頻呼吸と無呼吸を繰り返す
    • ビオー呼吸  数回ごとに深い呼吸を繰り返す
    • あえぎ呼吸(下顎呼吸) 数回ごとに下顎を下げるような深い呼吸

など

呼吸様式の観察のポイント

  • 呼気と吸気を切り分けて観察する
  • 呼吸は楽そうであるか
人工呼吸器を装着している患者の呼吸様式を観察する場合に最も大切なことは、平静な呼吸、つまり楽そうに呼吸をしているかということであり、明らかに辛そうな呼吸をしている時は、何らかの異常が起きていると考える
  • 吸気時に努力しているか、呼気時の延長があるか
  • 胸部、腹部の動き
  • 胸部の動きに左右差はあるのか
患者の足元側に立って観察すると、左右対称かどうかの観察がしやすい

同調性を見る際の注意点

ファイティング

  • ファイティングとは、人工呼吸器の呼吸の設定と、患者の呼吸が同調していない状態のことをいう
    • 吸気と呼気のタイミングが合っていない場合
    • 送気ガスのスピードや送られる量が患者にとって不足している場合
  • ファイティングに対する観察項目
    • 患者の呼吸様式
    • 吸気と呼気のタイミング
    • 換気量、気道内圧
    • 人工呼吸器回路の水滴の有無(量)
  • ファイティングが疑われる時の対処法(例)
    • 人工呼吸器の設定の変更
    • 鎮静レベルの検討
    • アラームの適切な設定
 患者の呼吸をうまくトリガーできていない場合も同調性が悪くなり、場合によっては人工呼吸器のアラームが鳴らないこともあるため、注意が必要

 

バッキング

  • バッキングとは気道分泌物によって患者が咳嗽するために人工呼吸器と同調しない場合のことをいう
  • 分泌物による咳嗽にて同調が崩れているので、気管吸引により同調性は戻ることが多い

 

アセスメント

  • 呼吸様式が正しく理解し、充分な観察が出来ているか
  • 呼吸の左右対称性を観察出来ているか
  • ファイティングとバッキングの違いを理解し、必要に応じた対処ができているか

 

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