人工呼吸器トラブル 4 自己抜管

人工呼吸器トラブル 4 自己抜管【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 自己抜管時の患者の状況を理解する
  • 適切に対応していくことができる

自己抜管とは

  • 自己抜管とは患者自身が自分で挿管チューブを抜いてしまうことをいう
  • 自己抜管は、いつでも誰にでも起こりうる可能性がある

自己抜管を起こす危険性のある患者の特徴

  • 自己抜管を起こす危険性のある患者の特徴
    • ICU入室期間が長い
    • 喫煙歴がある
    • 合併症がある
    • 血中二酸化炭素濃度が高い
    • 血中尿素窒素が高い
    • 興奮状態、あるいは見当識障害がある
該当する状況にある患者には状態観察を十分に行い、危険を回避する
  • 精神状態は特に自己抜管における観察項目として重要となる
    • 鎮痛が不十分な患者
特に不眠、断眠、熟睡できていない、昼夜逆転している患者には注意する
緊急で気管挿管などを行った患者は、現状認識や気管チューブの必要性の理解が難しく、気管内吸引の苦痛に耐えられず、自己抜管を起こしてしまう可能性が高い

自己抜管の予防

鎮痛、鎮静

  • 挿管チューブの自己抜管を予防するために、鎮痛、鎮静が第一選択となる
  • ウィーニングが時期が不適切だった場合(早すぎ/遅すぎ)呼吸困難感を自覚し、自己抜管につながる可能性がある
  • 適切な呼吸管理と鎮痛管理を行うことで、自己抜管の予防につながる

 精神的ケア

  • 精神的苦痛の増大
    • 挿管により会話が困難であり
    • 医療者等との意思疎通がうまく図れない
  • 根気よくコミュニケーションをとりながら、現在の状況、気管挿管の状況、吸引の必要性等について、患者に安心感を与える

 抑制、拘束

  • 意識レベルにかかわらず、自己抜管を防ぐための手段としては、抑制・拘束が有用とされる
  • 但し、無用な抑制・拘束は、患者の人権問題にも関係する
    • 患者の人権を尊重し、声かけを行って施行する
    • 看護師が付き添っている時には抑制を外し、抑制部の皮膚トラブルの有無などを観察する
  • 抑制時に締めすぎると循環障害を起こす可能性もあるため、適切な圧で行うようにする

自己抜管が起こってしまったら

  • 自己抜管となった時は看護師の適切な行動が求められる
  • 自己抜管時は、患者の意識があり、自発呼吸がある場合が多い
  • ここでは、自発呼吸がある状態の患者について紹介する
    • すぐに医師へ連絡する
人工呼吸器の設定についても報告する
低い圧のCPAPやCPAP+PSの設定であった場合、再挿管が必要かどうかは患者の状態により、医師が判断する
    • 気道確保と共にバッグバルブマスクで換気を行う
医師の手技でしか行えないため、医師の指示を仰ぐ
    • 他の看護師は再挿管の準備をする
酸素が必要な場合に備え、酸素ボンベや送気用のチューブなど、すぐに設置できるように準備しておく

 

呼吸停止後5~10分五には、循環停止(心停止)が起きるといわれている
脳や心臓を始めとする臓器が虚血状態となり不可逆性変化を起こす可能性がある

 

自己抜管を発見した時の観察項目

  • 自己抜管時には看護師が不在である場合が多い
  • 自己抜管を発見したら下記を観察する
    • 患者に自発呼吸があるか
    • 意識レベルの確認
    • 自己抜管を見つけた時間とその状況
人工呼吸器のアラームが鳴った際、自己抜管をしている可能性があり、アラームが鳴った際には訪室して確認をする

 

アセスメント

  • 自己抜管にすぐに気づくことが出来たか
  • 自己抜管に対する適切な対処を行うことが出来たか
  • 対処後、充分な観察を行うことが出来たか
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