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放射線治療

放射線治療【いまさら聞けない看護用語・略語】
公開日:2012年7月13日
最終更新日:2012年7月13日
(変更日:2013年4月13日) ※

用語解説

用語の読み

ほうしゃせんちりょう

用語の意味

現在日本人の3人に1人はがんで死亡すると言われています。
その治療として外科的治療(手術療法)、化学療法(抗癌剤使用)、そして放射線治療の3つが主な方法となります。

がんは細胞分裂が活発で放置しておくと増殖していく性質を持つため、それを食い止める目的で放射線を用います。
放射線治療には外照射(病巣がある部位の上側の皮膚から放射線をあてる方法)と、内照射(膣内や前立腺に小さな線源を入れて、より病巣に近い体内から放射線をあてる方法)があります。外科的治療で病巣を切除する方法では傷跡が残ってしまったり、部位によってはボディイメージが著しく変化してしまうこともありますが、放射線治療にはそのような心配がありません。
つまり放射線療法はがんだけを狙って直接治療する方法なので侵襲が少なく、高齢者や合併症があって外科的治療を選択できない患者に向いていると言えます。また治療中に痛みを伴うこともありません。

放射線治療はその目的によって根治的照射(完治を目指す照射で抗癌剤を併用することが多い)、予防的照射(外科的治療や化学療法で、がんが消失してから予防的に照射)、術前・術後照射(外科的治療の前にがんを小さくしたり、術後の再発予防の為に行われる)、緩和的照射(根治を目指すのではなく、がんが引き起こす様々な症状を緩和する為に照射)に分類することが出来ます。これらの治療計画は、各科の主治医・放射線治療専門医による画像診断や診察・血液検査などと病気のステージ・患者の予備能力とを合わせて具体的に決定されます。
放射線治療はほぼ全てのがんに使用されますが、稀に良性疾患(バセドウ病・ケロイド・血管腫)などに使用されることもあります。

医師の診察・診断後、実際に放射線治療を実施する前に「位置決め」が行われます。これは、毎回同じ場所に正確に放射線を照射できるようにするためのもので、CTを用いて3次元的にシュミレーションしながら決定されます。
位置が決まれば皮膚の上からマーカーで印が付けられます。この線は入浴しても消えることはありませんが、石鹸などで強くこすることは避けなくてはなりません。大事な印が消えてしまうばかりか、過敏になっている照射部位の皮膚が刺激を受けて、皮膚トラブルを起こしてしまう危険性があるからです。

放射線治療には皮膚トラブル以外にも様々な合併症のリスクがありますが、その出現の仕方は照射する部位によって違っています。がんを狙って放射線を照射していても、どうしても周辺の正常な組織にも放射線があたってしまうためです。放射線科医師・主治医とともに、看護師は合併症の早期発見・対処に努めなくてはなりません。
また放射線治療の合併症は照射中だけでなく晩発性のものもあります。そのため、治療後も定期的に受診して専門医によるチェックが行われます。

治療は大体4週間~7週間、土日を除いて毎日行われます。一回の治療にかかる時間はわずか10分ほど(放射線が出ているのは1~2分)です。そのため、週末を利用してリフレッシュ目的で外泊することも可能です。化学療法を併用しない場合は外来通院で放射線治療を受けることもできます。
ただ、原疾患の影響や放射線療法の副作用(放射線宿酔)によって疲れやすくなる人が多いため、照射中は可能な限り休息をとる必要があります。

看護師・椿(つばき)の一言コメント

看護師・椿(つばき)

放射線治療は癌疾患で定番の治療法の一つです。
欧米の癌治療に際しては放射線治療を60%以上の確率で受けられているアメリカ等の外国では癌治療は主要の治療が放射線治療と言われているぐらいです。アメリカでは3人に2人が!!
しかしそれに比べて我が国日本では癌患者の25%ほど…日本ではまず癌患者=オペが主流ですからね。
これは放射線の専門医の数が少ないことが原因の一つ…。

どんな治療にも副作用(放射線障害:これは正常な組織に強く影響した際に起るものですが、最近の技術では患部にピンポイントで放射線照射が出来る技術になっているようだ)はつきものですが特に放射線治療はQOLの低下が少ない!!として世界的にも注目されているようです。

確かに以前、病院で放射線治療を受ける患者の付き添いをしたことがあるが、オペやケモを受けている患者に比べて元気だなぁ…という印象を受けた事があります。
日本でもこれから癌疾患に対する放射線治療が主流となる日が来るはず!

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