フィジカルアセスメント -呼吸-

フィジカルアセスメント -呼吸-【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 呼吸の深さやリズム、呼吸の仕方を観察することで、患者さんの状態を把握する

必要物品・準備

  • ストップウォッチまたは秒針付きアナログ時計
  • 聴診器

方法

  1. 血圧や体温など他のバイタルサインを確認する
  2. 運動直後、入浴直後などでないこと、興奮状態に無いことを確認する
  3. 顔貌の変化(苦悩様顔貌)、冷汗や発汗、鼻翼呼吸、口すぼめ呼吸、下顎呼吸や口呼吸がないことを確認する
  4. 呼吸数、呼吸の深さ、リズムを、1分間観察する
    ※患者さんに気付かれないよう、胸郭の動きも併せて観察する
  5. 聴診器を使用して、左右の肺音を観察する

観察項目

  • 呼吸数、深さ、リズム
  • 左右の肺音、呼吸音の異常、ラ音など副雑音の有無、
  • 口唇や爪のチアノーゼ喘鳴、咳嗽などの有無

アセスメント

  • 正常な成人の呼吸数は、1分間に12~16回前後であり、乳幼児では回数が多くなる
  • 成人女性は胸郭が広がる胸式呼吸、乳児くらいまでと高齢者は腹式呼吸が多い
  • 1分間に20回以上を頻呼吸、1分間に12回以下を除呼吸と呼ぶ
  • 呼吸数が正常範囲でも、深さが増大している場合は過呼吸と呼び、異常に深く遅い呼吸をクスマウル呼吸と呼ぶ
  • 吸気:呼気:休止期はおよそ1:1.5:1である
  • 頻呼吸の場合、発熱や運動直後であることが考えられる
  • 背景にある疾患や他の検査結果(例えば動脈血ガス分析や酸素飽和度・呼吸機能検査などの結果、チアノーゼなどの所見)と合せて考える

注意点

  • 肺音の聴診は、左:上葉と下葉、右:上葉と中葉と下葉 とまんべんなく行う
    ※下葉は前面からは聴診しにくいため、脇や背面も併せて聴診する
  • 肺雑音には、肺の状況により、ピーという笛のような音・バリバリという耳元で髪をこするような音・ブツブツという小さな水泡が割れるような音など、色々な音があるので、しっかり聴診する
  • 呼吸の変化は生命に直結する場合もあるので、異変を感じたらすぐにリーダーや医師へ報告し、適切な処置を行う
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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