マラリア診断薬

マラリア診断薬【いまさら聞けない看護用語・略語】

用語解説

用語の読み

まらりあしんだんやく

用語の意味

厚生労働省の「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」は、2011年7月7日に行われた会合で、海外では安全性が確認された上で承認されている6品目の医療機器等を日本でも早期導入することが妥当という見解をまとめました。このうちの1つが、マラリア診断薬です。

マラリアはハマダラカの刺咬・吸血によって原虫が人に感染し発症する疾患で、発症時は高熱を呈します。この原虫には、熱帯熱マラリア原虫・三日熱マラリア原虫・卵形マラリア原虫・四日熱原虫の4種類があります。日本でマラリアを発症する患者数は年間60人ほどで(輸入マラリア患者)この人数も近年減少傾向にあるため、マラリアは日本人にとってはとても珍しい病気であるという認識が強いようです。しかし2010年には、世界中で1.7~2.9億人がマラリアに罹患し、そのうち62~97万人の死亡者が出ていることが世界保健機関(WHO)の調査で明らかになっています。このように、世界的にみるとマラリアはエイズ・結核と並んで世界3大感染症のうちの一つとして人々に恐れられてきた感染症なのです。マラリアの罹患率・死亡率が高い地域として、サハラ砂漠以南のアフリカをあげることができ、特に5歳未満の子供の死亡率が高いことが知られています。また、サハラ砂漠以南のアフリカ以外でも、パプアニューギニア、ソロモン、中南米、アジア等の地域の100カ国以上での罹患率が高くなっています。

日本でのマラリア患者数は年間60人程で、海外でのマラリア患者数に比べると少ない印象にありますが、マラリアか否かの診断が遅れたことで死に至るケースもあるため、マラリア診断薬を普及させることに期待が高まっています。

従来我が国でのマラリアの診断は、マラリア感染の可能性がある患者の全血中から特殊な方法で取り出した標本を、光学顕微鏡で確認するという方法しかとられていません。この方法は確実ですが、検査者が熟練した技術・経験を持つ場合でなければ検査自体ができないところが問題です。また我が国ではマラリア患者数が少ないことから、マラリアの治療を行える医療機関も限られています。そのため、マラリアの発症から診断、転院をいかに短時間で行うかが患者の生命の危機を左右することに繋がります。マラリア診断薬はこのような特殊な手技などを必要とせずに、患者の血液を濾紙に垂らすと15分間でマラリアに感染しているかどうかの診断をつけることが出来る迅速キットです。もちろん陰性・擬陽性の場合でも従来の方法で追加検査することが必要ですが、マラリア診断薬の使用によりいち早く治療が開始することが可能となります。現在はこのマラリア診断薬は我が国で承認されてはいませんが、アメリカやヨーロッパでは実際に臨床で使用されています。

看護師・椿(つばき)の一言コメント

看護師・椿(つばき)

マラリアは熱帯や亜熱帯に分布しているマラリア原虫でハマダラカによって媒介されます。 症状は高熱や頭痛や吐き気等、重症化すれば意識障害や腎不全を起こして死亡するとされる怖い病気ですね。 現在でも年間2億~3億人(2010年WHOの推計)の罹患者数がいるとされています。(日本では年間60人程度) 厚生労働省が導入しようとしているマラリア診断薬は全血液中のマラリア抗原を検出する診断補助キットです(診断15分位) 対象疾患はマラリアのみで、高熱や頭痛などのマラリア症状患者に使用されます。(無症状患者に適していないらしい…) 日本ではマラリアをすぐに診断できる診断薬が導入されていない…現日本でのマラリアの診断は光学顕微鏡による鏡検法に頼っているという実情です。 しかし、これはベテランの検査者が少ない(日本では罹患者数が少ないからね)という問題もあることからこのマラリア診断薬が検討されている訳です。 最近は海外の渡航者数も多いし、流行地域からの入国者も沢山いますからね早く導入されると良いですね!!

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