褥瘡予防

褥瘡予防【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2012年3月12日
最終更新日:2018年06月10日
(変更日:2018年10月31日) ※

目的

  • 発生因子を予測し、適切な対応を行うことで、褥瘡を防止する

方法

  • 褥瘡の好発部位の摩擦・ずれを防ぐため、定期的に体位変換を施行する(原則2時間以内)
  • 皮膚異常の早期発見に努め、発見時は創傷保護材の使用など早めの治療を行う
  • 皮膚の適度な乾燥を保ち、清潔保持に努める
  • 病床整備を施行し、適宜、寝衣・体位を整える
  • 低蛋白血症の予防に努める
    ※必要時、補助食品や栄養剤で補正する
  • 積極的に患者の活動性の向上に努める
  • 体圧分散寝具の使用を検討する
  • 皮膚の乾燥が強い場合は、表皮剥離の危険性があるため、クリームなどを塗布する
  • 原因疾患がある場合、適切な治療を行う

観察項目

  • 全身状態
  • 栄養状態
  • 皮膚の状態(乾燥・浸潤・発赤・汚染の有無と程度)
  • 浮腫の有無
  • ベッドシーツ・寝衣のしわや乱れの有無

アセスメント

  • 身体における局所の持続圧迫は約43.5g/cm2以上の圧力で血流障害が起こり、その状態が持続すると褥瘡が起こるリスクが高くなる
  • プレーデンスケールの点数が低いほど褥瘡発生率が高くなる
    ※14点以下でリスクが高くなる(高齢者の場合は17点以下)
  • 栄養状態の低下により低蛋白血症が起こると、浮腫が起こりやすくなり、皮膚損傷・易感染性の危険がある

注意点

  • ラバーシーツ、バスタオルの使用は褥瘡の原因となる場合もあるため、必要時は注意する
  • 車椅子乗車時は坐骨結節部に圧が強くかかりやすいので15~20分ごとに体位分散を行う
  • 発赤が生じた場合、血流障害改善目的の皮膚マッサージは皮膚の病変を悪化させるため行わない
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