経口与薬

経口与薬【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2012年4月3日
最終更新日:2018年11月25日
(変更日:2020年5月16日) ※

目的

  • 医師から指示された内服薬を確実に投与する

必要物品・準備

  • 内服薬
  • 薬袋
  • 水分
  • コップ

方法

  1. 事前に指示内容や患者の状態(嘔気・嘔吐・下痢など)を確認し、不明な点などあれば医師に報告する
  2. 薬袋に書かれてある氏名・内服薬名・用法・用量などをよく確認する
  3. 内服薬と薬袋の内容が合っているかを確認する
  4. 部屋番号、患者氏名を確認し、患者にも氏名をフルネームで言ってもらうよう促し、本人確認をする
    *ネームバンドがある場合はネームバンドでも本人確認をする
  5. 誤嚥防止のため、体位を整える(坐位もしくはファウラー位、または立位)
  6. 止むを得ず仰臥位の状態で内服をする場合、頭部挙上し、顔を横に向ける
  7. 内服するのに十分な水分(水またはぬるま湯)を用意し、服用してもらう
  8. 食道潰瘍防止のため服用後、最低2~3分は臥床させないようにする

観察項目

  • 嘔気・嘔吐・下痢の有無
  • 内服後の気分不快の有無
  • 確実に嚥下することができたかどうか
  • 管理状況(内服自己管理をしている患者の場合)

アセスメント

  • ごく少量の水分あるいは水なしで内服した場合、食道潰瘍が誘発されることがある
  • サルファ剤投与の場合、腎障害を予防するため200~300ml程度の水分が必要

注意点

  • 検査や治療などで絶飲食になる場合、内服薬の変更・中止の有無を医師に確認する
  • 高齢者の場合、錠剤やカプセルなどは一つずつ飲んでもらう
  • 包装ごと内服したり、口腔内から薬がこぼれたり、飲み込めずに残っている場合があるため、正確な内服投与が終了するまでは目を離さずに観察する
  • 口腔内与薬(舌下錠・トローチなど)は、飲み込んだり、噛み砕いたりせずに口腔内で溶けるまで待つように説明をする
  • 抗生物質・抗菌剤・糖尿病薬などは、確実な薬効を得るため、決められた時間に服用する
薬剤の準備時・投与直前に6Rを確認する
(1)正しい患者(Right Patient)
(2)正しい薬剤(Right Drug)
(3)正しい目的(Right Purpose)
(4)正しい用量(Right Dose)
(5)正しい用法(Right Route)
(6)正しい時間(Right Time)
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実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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