認知症と他の疾患との判別

認知症と他の疾患との判別【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 認知症と他の疾患との判別について理解を深め、適切なケアを行う
  • 判別が必要な疾患の例として、せん妄うつ病がある

せん妄との判別

  • せん妄は、軽度の意識障害に「不穏」が加わった状態
  • 周囲が理解できないような発言をしたり、目をつぶったまま体をゆするなどの行動が見られる

せん妄の各段階

軽度

  • 困惑した表情
  • 目がうつろ
  • 相手と目を合わせない

中等度

  • 空中を手でつかもうとする
  • 夜間せん妄が見られる

高度

  • 徘徊・転倒が多い
  • 大声で叫ぶ行為をする

せん妄の種類

術後せん妄

  • 全身麻酔にて手術を行った場合、一定の期間生じる

夜間せん妄

  • 脳血管障害の後遺症にて夕方から起こる

脳の酸欠によるもの

  • 肺炎など

高齢者のせん妄の原因

  • 呼吸不全
  • 心不全
  • 内分泌疾患
  • 代謝障害
  • 薬物など

アセスメント

  • せん妄が一過性の場合、認知症は否定されることが多い
  • 過去に一度でもせん妄を引き起こしたことのある高齢者は、認知症のハイリスク群
  • 頻回にせん妄を起こす場合は認知症が疑われる
  • レビー小体型認知症の場合、意識障害を伴うことが多く、せん妄が好発しやすい

うつ病との判別

  • 高齢者の場合、うつ病というよりうつ状態になる人が多くなる

憂うつ、うつ状態、うつ病の違い

  • 憂うつとうつ状態を明確に分けることは困難だが、おおよその目安として次のことが考えられる
    • 憂うつな状態とは、大きなストレスや嫌な出来事により、気分が滅入る、落ち込む、やる気をなくす、夜眠れなくなる、食欲がなくなる、疲労感や倦怠感を抱く、などの状態をいう
    • 憂うつの場合、気分転換などを図ることで耐えられる程度のつらさ
    • うつ状態は、憂うつよりもつらさが強く、耐えられないと感じる
    • うつ状態は一般的に、憂うつよりも長時間続く
  • 高齢者は、それまで生きてきた環境からの転換、親しい人との別れ、社会的立場からの離脱などにより、うつ状態に陥りやすい
  • うつ状態とうつ病との判別は難しいが、うつ状態がみられる疾患には、うつ病だけではなく、統合失調症や適応障害、発達障害でもみられる
  • 認知症でうつ状態に陥ることは多く、うつ病との判別が重要なポイントとなる
  • 強いうつ状態が長く続く場合は、うつ病であることが多い
うつ病と誤診され、抗うつ剤などの誤った処方をされるとADLが著明に低下し、認知症が悪化する場合や薬剤に過敏症のある認知症(レビー小体型認知症)では重篤な症状に陥る場合があるので細心の注意が必要である
  • うつ病は女性に、自殺者は男性に多い
  • 表情が暗い患者は、うつ病ではなくレビー小体型認知症や脳血管性認知症が疑われることが多い
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
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