転職が決まっています。しかし、体の事情で伝えていないことがあります…

ちほさん (女性) からのお悩み

個人病院の精神科に勤めて10数年です。

就学前の子供を育てながら働いてきましたが ここ数年、福利厚生のしっかりした大きい精神科病院に転職しようと考え、来年の年明けからの採用が決まりました。

が、私は若いときにタトゥーを入れてしまい そのことがネックで毎日日陰の思いです。今の職場では患者さんに見られたことはないですし迷惑をかけたこともありません。

ただ、新しい職場の人にこのことを正直に伝えたほうがいいのかどうか悩んでます。タトゥーなんか入れている人が看護師をするなと言われるのもわかってます。

椿(ツバキ)からの回答

まだまだ偏見の強さは根強く残っているのも事実

看護師・椿(つばき)

ちほさん、こんにちは、椿です。

ちほさんのお悩みを拝見し、私自身には縁のない世界でしたので、ちょっと色々と調べてみました。

 

まずは、タトゥーの背景について

まず、日本でのタトゥーの歴史はご存知でしょうか。諸説色々あるようですが、日本で刺青(当時はこう呼ばれていましたので、敢えてこう書きます)が流行りだしたのは、江戸時代の頃のようです。元々は「人を選別するため」あるいは「罪人であることを誇示させるため」に広まりました。それを“粋”と捉えた、江戸火消しや鳶という職業の人たちの間で広まったようです。

ところが、明治時代に入り、近代国家の体制を作り上げようとした明治政府は、刺青禁止令を出しました。それ以降、昭和も戦後になる頃まで、刺青は非合法の存在となっていたようです。

しかし日本の刺青技術は素晴らしい、と外国船の船員たちによって世界中に広まり、欧米の皇太子などが来日した際に、刺青を彫って帰るということもあったようです。

それとは別に、蝦夷(今の北海道)のアイヌ人や、沖縄地方などでは、独自の文化としての刺青がありました。特に沖縄地方では、手の甲などに独特の刺青を入れる“ハジチ”というものが、沖縄女性の象徴、美の象徴として存在していました。これも明治政府により禁止されたため、現在ではこれが残る人はほとんどいないようです。

とても大雑把にまとめてみましたが、こういった背景を元に、現在の日本での刺青について考えてみましょう。

 

現在の日本の刺青について

例えば、公衆浴場やプールなど、不特定多数の人の前で肌をさらす状況になるところでは、「刺青のある人はお断り!」としているところがほとんどです。

最近の話ですが、建造物侵入罪という罪に問われた事例もあります。

また、ゴルフ場(打ちっぱなしではなく、コースの方)では、お風呂にデカデカと「刺青のある人はお断り!」と書かれていますし、コースを回っている時に腕に刺青が見えた場合には、退去を求められます。入場の時にみつかれば、中には入れてもらえないのです。
理由は「ゴルフは紳士のスポーツだから」。

とはいえ、プールであれば「ラッシュガードを着ればOK」とか、公衆浴場では「周りとトラブルになったら即時退去」という条件でOKしているところも増えているようですけどね。

ゴルフ場では常に長そでを着れば分かりませんし、お風呂にも入らなければ良い。多少の不自由さを我慢すれば、以前よりはずいぶん刺青も容認されつつあるのかもしれません。

 

看護師・母親としての立場としての”刺青”は?

では、看護師という立場、母親としての立場で考えてみるとどうでしょうか。

看護師の職務規定に「刺青は禁止」というものはまぁ見かけないと思います。今のちほさんのように、患者さんに見えないところにある刺青で、これまで特にトラブルを起こしていなければ、問題にはならないかもしれません。

しかし、看護師は必ず職場で着替える職業ですよね。更衣室には色々な看護師が来ます。福利厚生のしっかりしている大きな病院であれば、師長クラスの年代の人も更衣室を利用するでしょうから、その中には刺青に嫌悪感を抱く人もいるでしょう。
こうなった時に面倒なことになると思います。

 

また、余談になりますが、お子さんの母親という立場で考えてみましょう。

お子さんは就学前ということなので、保育園かな?この頃だとまだ、お子さん自身も刺青の意味は分からないと思いますし、保護者の間で肌をみせるようなこともないでしょうから、今まではトラブルにはならなかったと思います。

しかし小学生になり、色々なことが分かるようになると「うちのママは背中に蝶が彫ってある」なんてことを言ってしまうかもしれません。

それが刺青だと分かる → お友達が家でその話をする → お友達のママから嫌悪感を抱かれる → お友達ママが「あの子と遊んじゃいけません」という → 刺青ママの子どもがいじめられる

というケースが、私の身近にも本当にありました。

 

私自身は知人の刺青を見ても「ふーん、痛かっただろうなぁ」くらいにしか思いませんが、嫌な人は少ならからずいますし、子どものトラブルの原因がママ、という状況は避けたいですよね。

というように、日本の一般社会における刺青は、まだまだ肩身が狭いのだと思います。

 

ではどうすれば良いか

ちほさんは既に年明けからの再就職を決めておられる、しかしその職場には刺青のことを伝えていない、というところがジレンマなのですよね。これから考えると方法は3つかな。

  1. 刺青はそのまま、伝えないのもそのまま
    この場合、患者さんだけではなく、同僚の看護師たちにも見つからなければ、特に問題にはならないでしょう。しかし見つかった時は「場合によっては退職勧告をされることもあるかもしれない」というくらいのトラブルは、覚悟した方が良いでしょう。
  2. 刺青はそのまま、再就職先には伝える
    これはある意味賭けです。再就職先だって1.のようなことは考えると思います。病院全体が「看護師の刺青OK」という意識があるところは珍しいと思います。もしかすると内定取り消しや、3.を勧められる可能性もあります。
  3.  刺青を除去する
    ちほさんの刺青の大きさが分からないのですが、これは痛いしお金もかかります。はがきサイズの刺青を除去するには、50万円以上かかるようです。しかし、それ以降に刺青で悩むことはなくなります。

 

2年ほど前に、大阪府職員が多く刺青を入れていたと問題になったことがありましたが、この時は異動で対応することになったようですね。

事の発端は児童福祉施設で働く職員が、刺青を見せて子どもたちを脅かしたことからです。って、脅しに使えるものなのか、刺青は。

現代の日本では、刺青はタトゥーと呼ばれ、特に若い人の間ではブームになることもあります。しかし、まだまだ偏見の強さは根強く残っているのも事実です。

 

一番良いのは、再就職先の看護師に知り合いがいれば、それとなく実情(刺青している看護師がいるか、とか)を探ってもらうこと。

それが難しい場合は、椿個人的には3.を勧めたいとは思います。この先、トラブルの種になる可能性があるものを持っている意味がないと思うからです。

もし、ちほさんが「タトゥーを入れている自分」に少しでも後悔しているのであれば、3.を選んで欲しいかな、とは思います。

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