「最近の看護師さんは少しはましになりましたけど、介護職に対して偉そうにするんですよね」と介護職の本音がまだまだ聞こえてきます。看護師のあなた!大丈夫でしょうか?
今回は、なんだかお互いギクシャクしてしまう理由と、その対策について考えてみましょう。
介護士から「看護師さんは何にもしてくれない」と思われる理由
高齢者施設系の看護師の役割は、医療的な判断や管理的業務が主にもなります。
少人数の看護体制で目的をもって現場観察をしていますが、身体を使って何かをしているように見えないため、介護職からみると、何もしていない人に見えてしまいやすいです。
看護師は介護の仕事もできますが、介護士には医療行為という看護の仕事ができません。
しかし、何でもできるからと介護士の仕事までしていては、看護の基本である安全・安楽・安寧に過ごす生活が守られません。
介護職には看護師の役割がわかりにくい上、「オムツ変えといて、お風呂に入れてあげて」だけを命令口調で言っていると、相手はどう思うでしょうか?
「忙しいところすみません。オムツ交換をお願いできますか?」と介護職の役割を尊重しましょう。
また「今日はオムツ交換できるのでしておきますね」など、できる時にはこちらが手伝うと看護師が困っている時に手伝ってくれます。
看護師が「どうして介護士さんは何にもできないの?」と思ってしまう理由
介護職も介護福祉士という国家資格を推奨する動きがありますが、人手不足を解消するために、短期間で養成しているところも多くあります。
就職した現場で人を触るのが初めての介護士もいるなど、教育課程の差が問題にあります。
また、介護職誕生の歴史は”寮母”という無資格者からスタートしていますので、業界の意識も遅れてきました。医療の高度化で介護職も知識や技術が必要と叫ばれていますが、超高齢社会の日本では間に合っていません。
看護師になるには3年かかったように、介護職の教育も不足があれば現場の看護師が行っていく役割があると思います。(わたしたち看護師も最初は何もできず不安だったのではないでしょうか?)
お互いが良きパートナーとなるために、看護師ができること
1.根気よく介護士を育て、支える
知識・技術不足では、不安で逃げ出したくなると思いますが、逆に勇気をもって仕事にチャレンジする姿には感動もします。
教育は、愛情をもって根気と繰り返しが基本姿勢です。一時はたいへんですが、看護師の考えも理解してもらえるので後々の業務が楽になり、看護師がいることで安心して長く働ける環境にもなるでしょう。
一方で教育のバラツキがある介護現場の中で、チームをまとめているリーダークラスの介護士はとても優秀です。その分、他の介護職のサポートをする必要があり過重労働になり燃え尽きやすいです。
これからの看護師はデキる介護士を支える役割もあると考えます。
2.介護現場のルールに看護師は寄り添う
介護と看護は重なり合う部分が多くありますが、重要にしている視点の差があります。
看護は多面的な視点でアセスメントできるので範囲も広いですが、介護は3大介護と言われる「食事・入浴・排泄」を中心に業務が動いています。
例えば、看護の世界では清潔といい清拭中心ですが、介護では入浴中心になります。清拭や足浴はあまりできません。清拭タオルが冷えたままや、足浴での火傷事故になることも多いのでで、依頼する時は確認が必要です。
介護現場では介護初心者に合わせた細かい業務ルールづくりに真剣ですから、看護師もそのルールづくりを尊重し協力しましょう。ルールが介護士全員に定着するまでは、いろいろなミスも目立ちますが、やがて機械のように徹底してきます。
3.ルールの意味づけをサポートする
ただし、状況が変わっても変更や中止の判断ができずにやり続けてしまうこともありますので、さりげなくルールのチェックをしましょう。
介護士は「なぜ、これをするのか」の根拠をあまり教えられていないので、忙しさから業務をこなすことに必死になり、生活をする人の意識が欠けている場面にあいます。やがて、やらされ感につながり意欲的になれません。
ルールについては「なぜ」という理由がわかることで「介護は面白いと思えた!」との声があがったりします。看護師からもルールの意味づけのサポートをするのは良いことだと思いますよ。
介護士も看護師も仕事は面白く楽しくなるルールになれば、ご利用者様やご家族が幸せになれますよね。時に看護師自身も自分の看護観を見つめ直しながら、お互いにケアの原点を確認していきましょう。
こういった問題は看護師から介護士を知り、歩み寄ることができると問題は必ず解決しますよ!
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