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新人看護師の初めての夜勤!知っておいてほしい5つの心得

公開日:2015年7月8日
最終更新日:2015年7月8日
(変更日:2015年7月8日) ※

新人ナースが入職して3ヶ月。そろそろ夜勤デビューする方も多いのでは?
はじめての夜勤はやっぱりドキドキしますよね!

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今回は、はじめての夜勤に入る前に、ぜひ知っておいて欲しいポイントをご紹介します。

夜勤ってどんな業務?

ひとことで言えば「患者さんが無事に夜を過ごせるよう援助する」ことです。

日勤者からの申し送りを受け、検温、夕食や朝食の介助、睡眠援助、夜間の見回りなどを基本とし、夜間も継続される点滴や処置など患者さんに必要な援助を行います。

一般的な病棟夜勤のタイムスケジュールは以下のとおりです。

一般的な病棟夜勤のタイムスケジュール

  • 16:30 … 情報収集、日勤からの申し送り、検温、体位変換、配薬準備
  • 18:00 … 夕食配膳、食事介助、経管栄養、下膳、配薬、オムツ交換、イブニングケア、トイレ誘導
  • 21:00 … 消灯、ラウンド、休憩、翌日の点滴や検査の準備
  • 0:00 … 検温、ラウンド、オムツ交換、点滴更新
  • 1:00 … 深夜勤者へ申し送り、交替で休憩、ラウンド、体位変換、記録、起床、検温、オムツ交換、採血、モーニングケア
  • 6:00 … 朝食配膳、食事介助、経管栄養
  • 7:00 … 下膳、配薬、記録
  • 8:30 … 日勤へ申し送り

夜勤の体制は?

2交代制と3交代制があり、病院によって各勤務帯の労働時間は異なります。

  • 2交代: 日勤(8時間) + 夜勤(16時間)
  • 3交代: 日勤(8時間) + 準夜勤(8時間) + 深夜勤(8時間)

最近は、ナースの多様な働き方に対応するため、2交代と3交代をミックスする
勤務形態をとる病院も多いようです。

日勤と夜勤の違いは?

当たり前ですが、夜勤は「夜」だということ。

医師は当直体制ですし、ナースについても多くの病院は最小限の人数配置です。
また病院によりますが、夜間は薬剤師や検査技師などのコメディカルが不在の場合もあり、できる検査や処置が限られてきます。

つまり、日中に比べ、夜間はさまざまな制限が生じるという大きな違いがあります。

また、「夜」ですから、基本的に患者さんは睡眠をとる必要があります。
そのため日中は活気にあふれた病棟も、夜は静かな療養環境へとシフトさせていきます。

ケアや処置を行う際は患者さんの睡眠の妨げにならないような配慮と、かつ異常を見逃さない観察力、さらに自身が眠気に負けないよう集中力の持続が求められます。

夜勤デビュー時の5つの心得

1. まずは自身の体調管理をしっかりと!

特に夜勤デビューしたばかりの頃は、体が慣れず体調を崩す新人ナースも多いです。
夜勤入り前の睡眠確保や十分な栄養補給を心がけましょう。

特に新人のうちはバタバタして休憩が十分とれないこともあります。
忙しい中でも手軽にとれる軽食を準備しておくと安心ですね。

2. 基本の復習と情報収集もしっかりと行うこと

夜勤デビューの前にもう一度、看護技術観察の手順の復習をしておきましょう。

夜間は受け持ち患者さんの数も多くなりますし、先輩スタッフもそれぞれ忙しいのでサポートを期待してばかりもいられません。(もちろん、困ったときは必ず先輩に相談しましょう!)

そして、最初はちょっと早く出勤し、患者さんの情報収集をしておきましょう。ここで、大切なポイントは、日勤からの申し送りはしっかり聞き、疑問点はその場で解決すること。自分が知りたい情報について日勤者へ質問してもいいですね。

夜になってから「日勤から申し送られてない!」では遅いのです。

3. 夜間の非常時体制を確認しておくこと

先に書いたように、夜間はさまざまな制限が生じる場合があります。

そんな中で起きたイベントに迅速に対応するために、事前に病院マニュアルを確認し、対処法についてシュミレーションしておくと安心です。

例えば…

  • 急変して緊急オペ適応になったら?
  • 患者さんが離院したら?
  • もしも患者さんが亡くなったら? などなど

4. 患者さんの病態と治療方針を把握しておくこと

夜間は当直体制の病院が多く、主治医が不在になることもあると思います。

当直医は患者さんの状態をすべて把握しているわけではありませんから、予期せぬ事態が起こった際に、当直医へプレゼンテーションを行うのもナースの役割です。

あらかじめ患者さんの病態と治療方針をしっかり把握しておきましょう。

5.「夜は人間を豹変させる」ということを肝に銘じておくこと

  • 日中は穏やかに過ごしていた患者さんが、夜になったとたんに不穏になり暴れだした!
  • 日中は安定していた術後の患者さんが夜間に急変した!

これらは非常によくあること。夜だからこそ、油断は禁物なのです。

患者さんが寝ていることに安心せず、常に「何かが起こるかも!」という心構えで臨むことが必要ですね。

おわりに

はじめての夜勤はやっぱり緊張します。
いつもと違う、病棟のシーンとした雰囲気に戸惑うこともあると思います。

しかし、夜勤は学べることが本当にたくさんあるんです。

夜勤を経験すると、24時間を通した病棟の姿が見えて視野が広がったり、日中では気づかなかった患者さんの観察ポイントやケアのあり方を学ぶことができるはずです。

これから夜勤デビューの新人看護師さん、頑張ってくださいね!!

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