「ブラック病院」に引っかからない!看護師のための見分け方 11個のコツ

看護師として転職を考えるとき、これだけは避けたいのがブラック病院を選んでしまうことです。

一般企業にもブラック企業とよばれるところがありますが、医療機関でも看護師側にとってブラックな職場は実在します。

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たとえば、

  • 忙しすぎてまともな看護ケアが実践できない
  • 人が足りな過ぎて休みが取れない
  • 残業手当が十分に支払われない など……

「ここに転職したことを後悔する」ところは実在するのです。

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現役看護師さんに聞いてみた-なぜ転職に失敗したのですか?

 

ブラック病院かどうかを見極めるタイミングは、大きく3つあります。

1つ目は求人広告を見た時
2つ目は見学に行った時
3つ目は面接の時です。

今回は、ブラック病院に引っかからないコツについて考えてみましょう。

この3つのチェックポイントを学ぶことで、たった5分で失敗しないための転職のルールがみつかることでしょう。

求人広告を見た時のチェックポイント

あらゆるところで同じ求人広告を見かける

たとえば求人情報サイトで検索する場合、試しに「●●病院(病院名)/看護師/求人」などで検索してみてください。

現在は非常に多くの看護師転職サイトがありますので、さまざまな求人情報サイトに募集広告を掲載している病院はたしかにあります。

これらがすべてブラック病院というわけではありませんが、少なくとも比較的大手の求人情報サイトすべてに広告が出ているような場合、その病院は慢性的な人手不足の可能性がありますね

 

ベッド数に対する求人数がやたらと多い

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現在、病院のベッド数と看護体制については、大抵の病院がサイトで公開しており、ほぼ誰でも知ることが出来ます。

そこに出ている数値をもとに考えてみましょう。

 

病院ごとに必要な看護師の数は、ベッド数看護体制から割り出すことができます。

例)350床の病院で7対1の看護体制となっている場合

  • 1日 24時間を平均して病棟に勤務させる看護職員数
    350人 ÷ 7 = 50(1日平均患者入院数(≒ベッド数) ÷ 看護配置比率)
  • 1日に必要な延べ勤務時間数数
    50人 × 3勤務帯 × 8時間 = 1,200時間
  • 算定に必要な月延べ勤務時間数
    1,200時間 × 31日 = 37,200時間
  • これを、労働関係法令の順守を前提とした看護職員ひとりの1カ月勤務時間数で割ると
    37,200時間 ÷ 130時間 = 286.15… ≒ 287人

日本看護協会の労働安全に関する資料の計算を参考

 

これが労働関係法令順守を前提とした望ましい看護配置数目安となります。

手っ取り早く言えば、労働基準法に違反しない程度に休みを取りながら働くには、これくらいの看護師が必要という数です。

そして、看護師の離職率は10%~11%で推移しているため、これを一つの指標にしてみましょう。

※参照:病院看護実態調査(2016年)

 

この例の場合でいえば、病院のホームページなどで書かれている看護師数(280人とする)に対して、どのくらいの割合の人数が募集人数とされているか…。

20~30人の募集であれば、看護師の離職率と大差ありませんが、これが『看護師の募集が50人、しかもかなり前から同じ広告が出ている』とすると… 常にそれだけ看護師が足りていない=かなりブラックな病院!といえます。

ただ、厄介なのか転職サイトの広告も古い情報がそのまま載っていることもあるため、病院のホームページ上での募集と比べてチェックしてみましょう。

 

パート勤務の募集人数がやたらと多い

病院なのにパート勤務ということは、夜勤が出来なくてもよいからとにかく人が欲しい、あるいは外来など日勤だけの勤務場所で多くの退職者が出た、とも考えられます。

たとえば、日勤だけで回すことができる勤務場所(救急を受け入れていない病院のOPE室とか、内視鏡センターとか)を新設することになったから、日勤だけでも可能な看護師大募集!という場合は必ずしもブラックとはいえません。

しかし、そういった情報が何も開示されておらず、それでも「パート勤務急募!大量募集!」などとなっている場合は、かなりの確率でブラックかもしれませんね。

 

経験者限定となっている

これはつまり、即戦力が足りていないということです。

どこの病院だって、経験者が多い方が助かります。しかし「限定!」とついていたり、経験者とそうではない場合の給与の差が大きいようなところは、今すぐ使える人員が「のどから手が出るほど欲しい」と考えてよいでしょう。

経験者であればかなり優遇してもらえる可能性もありますが、多くの場合は「教育なんてしてる場合じゃない!」という忙しさであることが多い、と考えていた方が無難です。

 

見学に行ったときのチェックポイント

掃除が行き届いているか、整理整頓されているか

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どんな職場でも言えることですが、新しいかどうかと、キレイかどうかは違います。

例え建物が古くても、きちんと清掃が行き届いており、カルテなどの書類が整理整頓されているところは、比較的看護師の人手にも余裕があるところです。

反対に築数年の建物でも、廊下に出ている備品にほこりが溜まっていたり、壁などに汚れがある場合は、看護師を含めて全体的に人手不足であると考える一つの指標となり得ます。

忙しくなると部屋が散らかりがちになる人も多いと思いますが、忙しい時ほど整理整頓している方が、本当は作業効率が上がるのです。

しかしそこを怠っているということは、いい加減な仕事をする看護師がいる、あるいは目先の事だけをこなそうとしているという状態の表れかもしれません。

 

看護師の身だしなみは整っているか

白衣がうす汚くなっているのは論外

また必要以上に髪の色が明るかったり、髪の毛がきれいにまとめられていなかったり、看護師の顔色が優れない、化粧直しさえもできておらず、笑顔のない職場はほぼ間違いなくブラックです。

つまり看護師がそれだけ、身なりに気を使う余裕もない現場、誰も身なりについて注意をするような人がいないということです。

 

看護師の年齢層が適度にバラついているか

若い看護師ばかりがいる、あるいは逆に年配の看護師が非常に目立つような場合も要注意です。いずれも、就職したのはよいが長続きする人材が少ないことをあらわしている場合があります。

若い看護師ばかりの場合は、体力的にハードすぎて年配の看護師ではついていけないのかもしれません。

逆に年配の看護師が目立つ場合は、暗黙のルールが横行していたり、若い看護師へのいじめなどがあるかもしれません。

いずれにしても、毎年同じくらいの人数が退職して、それと入れ替わるように新人が就職しているなら、看護師の年代は適度にバラついています。

 

喫煙可な場所がいくつもある

ここ数年、医療機関全体の「敷地内禁煙」というところも増えています。

病院の機能評価を受ける際、「敷地内禁煙」とか「全館禁煙」などがその評価条件に入っています。つまり病院機能評価を受けようなどという前向きな病院には、喫煙所は存在しないはずなのです。

それにも関わらず、複数の喫煙所がある場合、あるいは喫煙する看護師が多いような病院は、それだけストレスフルな環境であると考えてよいでしょう。

※ただし、精神科、療養病棟、緩和ケア病棟などがある場合は、しっかり分煙できていれば病院機能評価機構からの認定は受けられます。

 

適度に好意的な説明をしてくれるか

見学に行くと、必ずといってよいほど、師長や係長レベルの人が院内を案内してくれます。

その時に病院内のさまざまなことを説明されると思いますが、話し方が冷たかったり、質問にきちんと答えてくれないところは論外です。ほぼ間違いなくブラックでしょう。

 

基本的にはみな好意的に話してくれると思いますが、ここで注意しなければならないのは好意的すぎるのも少々問題だということです。

本当はブラックだったとしても、それをまったく感じさせることなく、よいことしか話さない場合は、何かしらのウラがあるかもしれません

 

初対面の人を相手にこれを判断するのは難しいのですが、たとえば「うちの病院はものすごくアットホームで…」という説明があるにも関わらず、そこで働いている看護師の表情が一様に暗い…など、説明内容と自分が目にしているもののギャップを感じることがあったら、そこは避けるのが無難でしょう。

 

面接を受けた時のチェックポイント

求人広告より異様に高い給与額を提示される

たとえば、求人広告で

『経験5年目の給与例 大卒者:月額32万円(基本給、諸手当、夜間勤務手当含む)』

などと書かれていたとします。

問題なのは、この諸手当という中に住宅手当や皆勤手当て子ども手当などあらゆる手当がすべて入っている場合です。

病院側としては、少しでも求人広告で高給与であることをアピールして人を集めたいために、このような案件を見かけます。

そのため、面接を受けるときには、基本給や手当の内訳を細かくチェックする必要があります。
親切な病院などでは、見積もりを出してくれるところもあるため、事前に話を通しておいてもいいかもしれません。

つまりここはブラックである可能性が高いのです。

 

求人広告の内容と、実際の勤務体制や休暇日数が違う

ここはかなり突っ込んで質問しないと、答えが出てこないかもしれません。

たとえば、求人広告には一切書かれていなくても、早出遅出のような変則勤務が必要な場合があります。

早出=早く帰れる、のであればよいのですが「早出=退勤時間は通常勤務と同じ」ということもあり、その場合は早出分の時間外手当が支払われるのが普通です。

しかしこれについて言及しなかったり、言葉を濁すようならほぼ間違いなくブラックでしょう。

 

また休暇日数については、「年間休日数平均125日+有給休暇」という感じで記載されていると思いますが、有給休暇率が病院全体で5割を超えているなら、まぁまぁ休暇も取りやすいかもしれません

年間休日数平均については、公表以外の回答が返ってくることはほぼ無いと思ってよいでしょう。

 

ひょっとして今の病院ってブラックじゃないのかな?と感じたあなた

これまでの、ブラック病院の見極めポイントで、あれ?うちの病院も当てはまるな…という人もいるのではないでしょうか?

あなたの病院ではこのようなことありませんか?

  • 人間関係
    上司のパワハラや新人いじめが横行していて、毎年のように新人や中堅が辞めていき、スタッフの定着率が悪い、精神的な体調不良で休職している人が何人かいるなど。
  • 就業状況
    就業時間をチェックするものが、タイムカードではなく、申告制の用紙しかない、残業手当が全くつかないなど。
  • 変なローカルルール
    感染面的にはアウトなのに物品の使いまわしや、始業30分前に情報収集にために出勤すること、病院独自のルールのようなものが多いなど。

このような場合どうすればいいのでしょうか?

まず、対処法としては、上司や師長に相談をして、業務改善できれ大きな問題はないかと思います。

しかし、できない場合には…転職を考えるケースも出てくるかもしれません。

その際に、ブラック病院の見極め方法に加えて、あなた自身の絶対に譲れない条件を明確にすることが大事となります。

求人条件や環境に左右されるのではなく、自分の理想の看護師像やこの条件だけはクリアしたい部分を中心に転職先を探すことで、ブレることが少なくなります。

転職の失敗理由とこれからの対策をみることで、どんな転職先がいいのか考えてみたい方はこちらへ
現役看護師さんに聞いてみた-なぜ転職に失敗したのですか?

 

おわりに

いかがでしょうか。自分自身の目だけでブラックかどうかを見分けるのは、かなり難しいかもしれません。

しかし転職先を決める時は、それだけじっくりとリサーチする必要もあるのです。

同じ地域内の似たような規模の病院で、突出して給与が高い場合は、何かしらのウラがあると考え、ブラックな病院かもしれないと自衛することも必要です。

とはいえ、自分で希望する病院がブラック病院かどうかを調査するにしても、時間と労力がかかります。

そこで、効率的に気になる病院の内部情報を得るためには、キャリアアドバイザーに相談する手があります。

以下にオススメできる看護師転職サイトをお伝えします。

  • 看護roo!
    関東・関西・東海地方に強いです。
    細かい給与や福利厚生、看護婦長の性格、有給休暇消化率、育休・産休の取得率、離職率や退職理由などの情報に加えて、寮の写真や間取り、築年数、立地条件や、手当の具体的なつき方など、細かい情報も事前に聞くことができます。
  • 看護のお仕事
    求人検索が使いやすいです。
    履歴書や面接対策から、入職後のフォローまできめ細かく対応してくれます。お付き合いのある病院や看護師さんとのネットワークを活かした情報網で、気になる職場の最新の情報を日々収集しています。転職先の師長の人柄や、離職率、雰囲気、評判といった情報にも精通しています。
  • マイナビ看護師
    相談できる事業所が多いために直接キャリア相談がしやすく、大手だからこそ安心できます。
    医療機関ごとに担当者が医療機関に定期的に訪れ、現在の医療機関の採用状況や職場体制の把握を行っています。その際、採用担当者だけではなく、現場の看護師さんからも職場の状況を聞いてため、求人票では見えづらい、職場の雰囲気や組織体制、年齢構成なども把握しています。

といった、皆さんの転職条件に合わせて上手に使い分けをしてみてくださいね。

もちろん、いますぐ転職はしないけど、半年後にするかもしれないから事前に情報収集をしていきたい看護師さんも利用できます。

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