「看護教員になりたい」と思っているあなた、その理由を言えますか?
臨床が嫌だ、夜勤をしたくないという人もいれば、人に教えることが好きだからとか、目標にしている教師がいるとか、はたまた卒業した学校から誘いがあって初めて考えた、という人もいるかもしれません。人それぞれに理由はあると思います。
今回は、看護教員として働く際のメリットとデメリットについてお伝えします。
看護教員として働くメリット
学生の成長とともに自分の成長を感じることができる
学生が「知る」「わかる」喜びを感じて、看護学を「自ら積極的に学ぶ」姿を目の当たりにした時。学生が成長するその瞬間を共有し、教員である自分も成長することができる。このことは教員をしている醍醐味だと感じます。
日勤のみの病院勤務の仕事より給料がもらえる
平日勤務でありながら、日勤だけの病院勤務より給料はもらえます。
病院勤務で日勤だけ希望であれば、外来勤務や手術室勤務など限られた部署になります。
夜勤手当はなく給与は基本給のみで、医師の診療の介助が主な仕事。器具の準備や片づけなど事務的な仕事が多く、フィジカルアセスメントや看護ケアを行う場面が極端に少なくなります。
ところが看護教員であれば、実習引率でかならず臨床現場に立ち会い、学生と一緒に看護ケアの実践を行うことで、臨床の喜びを感じながらも日勤業務で働くことができます。
また給料も病院勤務の日勤のみの金額よりはもらえます。
安定した休日がある
カレンダー通りの休日がもらえることも大きなメリットです。
特に小中学生の子供や家族がいる場合には、みんなと休日が合うことはとても嬉しいことです。
ワークライフバランスが充実しています。だれにも遠慮や気兼ねなく休日はお休みです。
休日・祝日出勤も基本的にはありません。
お盆やお正月は学校を閉鎖しますから学生も教員も全員がお休みですし、学校によっては夏季休業中は学生が登校してこないので、有給休暇消化として長期連続休暇を取ることが可能な学校もあります。
看護師資格を取得した学生の喜びを共有できる
その他としては、国家試験全員合格・全員就職でしょうか。
卒業のときに振り返ってみると「手を焼いた子ほど可愛い」という母親と似た気持ちにもなり、その学生たちが看護師国家資格を取得し希望の職場に就職できたときには、安堵と嬉しさで胸がいっぱいになります。
出会いと清々しい別れが毎年ある
学生はかならず卒業し、そして新しい学生が入学してきます。
臨床では亡くなって退院することでお別れする患者が多い中、毎年毎年新たな清々しい気持ちで別れと出会いの春を迎えられるのは学校のメリットといえるでしょう。
こんなにメリットの多い看護教員の仕事でも、教えるのが好きという気持ちや熱意だけではできない面もたくさんあります。
看護教員として働くデメリット
学生を成長させることに責任を持たなければならない
看護学校は国家資格である専門職「看護師」に関わる教育機関ですから、教える側も専門職としての高いレベルが必要となります。
授業が面白くない、実習で何も指導できない教員ではが学生は伸びません。
日々自己研鑚に励まなければなりませんし、大学の教員であれば自分の研究に追われることもあります。
夜勤手当などがないので給与が少ないと感じる
病院で夜勤をしていたころと比較すると、間違いなく給料は減ります。
時間外手当というものも教員にはありませんので、給与が少ないと感じる人もいるかもしれません。
平日の仕事はそうそう休めない
平日勤務のみというメリットは、ある意味デメリットになる人もいるかもしれません。
子供が小学生になると毎月のように授業参観や親子教室など学校行事や地域参加がはじまります。でも平日は看護学校で授業や実習引率がありますから、そうそう仕事は休めません。
運動会の日が自分の子供と看護学校で重なった場合は、職場の方を優先しなければいけなかったり、これまで夜勤明けに一人の時間を楽しんでいた人は、自分の休日は全て子供の休日と重なるわけですから一人の時間がなくなったりします。
おわりに
こうしてみてみると、メリットとデメリットは紙一重ということが良くわかります。
もし看護教員を強く希望し目指すのであれば、自分の考え方一つでメリットにもデメリットにもなることを留意しておくとよいでしょう。
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