大学・専門学校・高校看護科と学校教育機関は違っても、看護教員の悩みは同じようです。
学生に対して「より理解してほしい」「何かひとつでも学んでほしい」という強い気持ちの表われから生じるジレンマでしょうか…。
今回はそんな看護教員がよく抱える悩みについてご紹介します。
教員同士の人間関係
教育方針が異なる、もしくは研究に対する思いが異なる時、教員同士の人間関係は難しくなるようです。
たとえば、学生には厳しく教えこまなければ覚えないと思っている教員と、自分で気がつくまで待つ教員、手取り足とり全部回答を教えてしまう教員、など教育方針は様々です。
(「鳴かぬなら…」と同じですね!)
他の教員の良さを理解し、お互いが協力して学生指導に向かえばよいのですが、それぞれを非難して自分の教育方針を貫こうとすると衝突が生じます。
大学においては、研究室というある意味密閉された空間に閉じこもった状態ですので、他の研究室でどのような確執があるかはなかなか表にでることがなく、人間関係によっては研究室内で孤立することもあるようです。
病院勤務の看護師であれば病棟移動を申し出たり、退職入職の入れ替わりもありますが、教員の場合、病院と看護学校が連携して異動する施設でない限り、ほぼ人事異動はありませんので空気の入れ替えはなかなか難しいようです。
授業の準備
大学であれば研究室の研究、高校であればPTAや部活など学校行事に追われて、授業準備する時間の捻出がなかなか難しく「自転車操業だよね~」という会話が教員間で飛び交います。
授業形式では、パワーポイントで授業すると寝てしまう学生が多いからと、いまだに板書形式で授業をすすめる教員もいますが、専門分野は教える内容が多く濃いため、板書していると時間がいくらあっても足りなくなる。
穴埋め式のレジメを配ると、学生がテストの時にその( )内の言葉しか覚えてこない。
など…悩みはつきません。
生徒への教育
最近の傾向ではないか?と話題に上がるのは、対人関係が難しい学生たちについてです。
彼らは入学試験や授業テストの点数は取れますので、学内で生活はできます。
しかし、実習にでるとコミュニケーションがとれない、壁の花になって自分から受け持ち患者と関わろうとしない、指導者への報告がない、などいわれています。
一昔前のスパルタ教育を受けて看護師になってきた教員からすれば、「今時の学生は守られてるよね」とか、褒めて伸ばすよう指導されて「優しく接してもらってるはずなんだけど」と言いたいところでしょう…。
緊張するのか、プライドが高く失敗を恐れているのか、傷つきやすく繊細なのか。
このように一歩ひいたような学生が多くみられるようです。
おわりに
学生たちに対して教員としてどのように関わるか。
よりよい看護の実践者や今後の看護界を担う若者をどうやって育成するか。
教育に対する悩みは尽きません。
学生の育ってきた時代背景も考慮しながら、たくさん悩んでぶつかって、一緒に教育にたずさわる仲間を増やしていきたいものです。
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