訪問看護師を目指すにあたって、病院では全く関係のなかった分野の学習も必要となります。
法律やマネジメントに関しては、実際に訪問看護師になってからも分からない事がたくさん出てきて方向性を見失う事もあるので、必然的に学習するようになります。
ここでは、訪問看護をするなら知っておいた方がよい法律・制度などについてお話ししていきます。
看護面での知っておくべき法律・制度
まず看護面での知っておくべき法律・制度についてです。
- 保健師助産師看護師法
- 医師法、歯科医師法
- 薬剤師法、栄養士法
- 理学療法士および作業療法士法
- 社会福祉士および介護福祉士法
- 介護保険法
一見看護師には関係のなさそうな法のようにも見えますが、在宅療養者を取り巻く現場では、他職種との連携・協働という場面がとても多いです。
他職種の業務・役割を知っておくことで、訪問看護師自身の役割が明確化され、それぞれが責任を持って仕事することにつながります。
マネジメントや療養者の経済的負担の軽減を目的とした法律・制度
次に、マネジメントや療養者の経済的負担の軽減を目的とした法律・制度についてです。
- 老人保健法、健康保険法、国民健康保険法
- 生活保護法
- 障害者自立支援法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法
- 精神保健および精神障害者福祉法
- 母子保健法、児童福祉法
- 雇用保険法、労働基準法
訪問看護を利用される方の中には、疾患・障害の程度により保険・利用金額の軽減される制度を知らずにいる事も多いのが現状です。必要なタイミングで訪問看護師がサポートできるように準備しておくことが大切になります。
おわりに
ここでは関連する制度・法律の一覧を紹介しましたが、地域の条例や省令を合わせると膨大な量になります。どのうようなものがあるのか、大まかに理解して頂ければよいと思います。それぞれの内容については、実際に訪問看護師になってから必要に応じて確認していく事で理解が深まると思います。