看護師は離職率・転職率・再就職率の比較的高い職業ですね。では、看護師が転職を考える時、その時期はいつがベストなタイミングと言えるか、について考えてみましょう。
春
3月から4月にかけての年度が替わる時期。
求人数が最も多い時期ですので、転職に適したタイミングかもしれません。
1施設内での勤務移動もこの時期に集中しますよね。つまり、受け入れる病院や施設の方でも、どこの部署にどれだけの人数を配置できるかを検討する時期です。
転職をしようとする看護師が、これより少し前に内定を貰っている状況であれば、ある程度希望する部署などへの転職も可能かもしれません。
夏
年度で考える時の夏は、7月から9月頃。
これより少し前の6月頃には、待望のボーナス!を手にすることでしょう。
つまりこの時期の転職は、夏のボーナスをしっかり貰って転職するぞ!ですね。
しかしこのタイミングでの転職って、本当に良いのでしょうか。
この時期は、求人数も年度替わりと比べて少なくなります。また夏季休暇などと重なることが多く、転職活動のための休みは取りやすいのですが、相手側である医療機関や施設の方で、人事部長や看護師長などの担当者との調整をするのが難しくなるかもしれません。
秋
およそ10月からの3ヶ月くらいの時期。
夏のボーナスを貰ってから転職活動を始めると、実際の再就職はこれくらいの頃になると思います。このタイミングで転職すると、次の冬のボーナスはちょっとあやしくなります。
ボーナスの査定とは、勤務期間半年以上、夏は年度の前半、冬は年度の後半がその対象となることが多いようです。これは給与規定によるので一概にはいえませんが、この時期に再就職すると、冬のボーナスの査定の対象にならない可能性もあります。
冬
およそ年明けから年度末の3月までの時期。
実際に前の勤務先を退職してから、次の勤務先に再就職するには、一番向かないかもしれません。しかし、転職活動を行うには、一番良いタイミングだと思います。
転職活動に要する時間は、結構長いです。情報収集をして、書類選考を受けて、面接の調整をして・・・という一連の流れが終わり、ここだ!という転職先に内定を貰うまでに数か月を要します。
前の勤務先で冬のボーナスを貰い、次の勤務先を探す。
新しい勤務先での夏のボーナスはちょっと悲しくなるかもしれませんが、一番後腐れなく「辞めます!」宣言が出来るでしょう。
できれば、この宣言は次の就職先の内定が決まってから、をオススメします。
おわりに
看護師の転職は、タイミングが命です。
仮に「こういう部署で働きたい!」という希望があっても、そこに欠員が無ければ上手くいきませんし、「この病院で働きたい!」と思っても、そこが求人を出しているかどうかにもよりますよね。
ただ、看護師という職業は、どの病院や施設でも常に人手不足です。
「ボーナス貰った!」「思ったより安かったから辞めてやる!」という気持ちも分かります。
でもちょっと待って。
どうして転職したいのか、転職したらどう働きたいのか、これをまずじっくり考え、自分の未来図を予想しながら、十分納得のいく転職をしませんか?