病棟勤務は、なかなか定時に仕事が終わらず「定時で終わる外来で仕事がしたいなー」なんて考えている人はいませんか?実際、病棟勤務と比べて外来勤務の方が定時で仕事が終わることが多いと思います。もし外来勤務に移動もしくは転職したい場合、どのように伝えればいいのでしょうか?
今回は、外来勤務を希望するなら相手に伝えた方がいい志望動機のGoodの回答例とBadの回答例について紹介していきたいと思います。
外来での経験を積みたいと思ったから(救急外来)
救急外来では、病棟のように疾患が明確に分かっている患者ではなく、「急な症状により受診が必要となった人」が来ます。そのため、まずは患者に対して問診を行い、検査を行って、患者の身体のなかで何が起こっているのかアセスメントしながら関わる必要があります。これはすぐに出来ることではありませんが、良い経験になることは確かです。
このような経験を積みたいと思った場合、自分の気持ちは正直に、そして前向きに伝えていきましょう。苦手なことがあるのもわかりますが、あまりそれらを前面に出して伝えてしまうと、マイナスのイメージを持たれてしまうので気をつけましょう。
Goodの回答例
- 救急外来の患者の状態をアセスメントしながら関わる技術を学びたい。
- 外来における検査や患者との関わりについて学んでいきたい。
- 必要な情報をアセスメントし、聞ける技術を学んでいきたい。 など
Badの回答例
- 患者のアセスメントは苦手だが、検査介助なら経験したい。
- 救急は苦手なので、落ち着いている患者にだけ関わりたい。 など
さまざまな科の外来勤務を経験して、学びを得ていきたい
外来には、眼科、内科、外科、泌尿器科…など、様々な科があります。外来勤務になる際には、まずひとつの科に注力して経験を積むことになる事と思います。しかし病院によっては外来勤務のローテーションが決まっていて、色々な科の勤務を経験できるようになっているところもあります。
そのような職場は通常の病棟勤務よりも様々なことを学ぶ機会があるといえるでしょう。是非「いろいろな科を経験したい!」という前向きな気持ちを相手側に伝えて外来配属にしてもらいましょう。
逆に特定の科に絞って希望した場合はなかなかその希望が通らないこともあるでしょう。たとえ、経験したい科があったとしても、なるべくその科だけに固執しないようにして伝えることが大事です。
Goodの回答例
- 様々な外来で、色んな検査や処置を経験したい。
- 外科だけでなく、内科や泌尿器科、麻酔科なども経験していきたい。
- 外来でローテーションを組んで、全部の科を経験していきたい。 など
Badの回答例
- 外科のみの固定で仕事がしたい。
- 小児科以外での科で仕事がしたい。 など
ワークライフバランスを考えて働きたい
病棟勤務と比べると、やはり定時上がりで仕事が終わることが多い外来勤務。
そのため、外来で働く人は子育て中の人やパートで働いている人が多いというのが現状です。
ほとんどが女性の多い職場であるという看護師の仕事では「仕事と家庭を両立するため」に外来を希望する人は多いと思います。しかし「なかなか言いづらくて」という方も多いのではないでしょうか。
言いづらくとも、そこはきちんと伝えるべき希望です。しっかりと自分の家庭状況を話したうえで希望を伝えましょう。とはいえ、あまりに我を通した様な伝え方では誤解が生じてしまいます。伝え方には十分注意しましょう。
Goodの回答例
- 夫が出張で不在のことが多いので、外来勤務の定時上がりでないと子どもが心配。
- 子どもがまだ小さいので、定時で仕事が終わらないと保育所に迎えに行けない。
- 家庭と仕事の両立を考えて、自分は外来で働いていきたい。 など
Badの回答例
- 病棟での仕事はしたくないので、外来でしか働きたくない。
- 外来以外では働く気はないので、希望を通してほしい。
- ゆっくりとした外来で働きたい。 など
おわりに
一言に外来勤務といっても、様々な仕事内容があります。
外来勤務でも患者対応やアセスメント能力が必要とされますし、病院によっては毎日何十人、何百人もの外来患者を看なければならず、決して楽な仕事というわけではありません。
「定時で帰れるから、外来は楽」というイメージだけではやっていけない部分もありますが、それらを理解したうえで働くということであれば問題はありません。
自分の希望をきちんと伝え、外来で経験を積むということも、きっと良い経験となると思いますよ。