自分を知ることは、相手を知ることです。これにより、患者さんや同僚、上司のことも知ることができます。
職場全体の人間関係が良くなる可能性も含んでいる、この自己分析。いったいどうすれば自己分析ができるようになるのでしょうか?
今回は今まで誰も教えてくれなかった、秘密の方法をお伝えします。
誰も教えてくれなかった、看護師のための自己分析方法
それはずばり、「自分の好き・嫌い、やりたい事・やりたくない事を知る」事です。
とてもシンプルで簡単な方法です。
- ノートを用意します。
- あなたの好き・嫌い、やりたい・やりたくないことを、思いつくままにどんどんノートに書き出します。
- 書き出したら、好き・嫌いのスペースに何が書かれてあるのかをじっくり眺めます。
- あなたの好きなもの、嫌いなものなどが偏っていないかをチェックします。
- 嫌いなものについて、今まで自分が逃げてきたもの、伏せてきたものが出た場合は、それに向き合ってみましょう。「なぜ私はそのことが嫌いなのか」をよく考えてみるのです。
- 友達や家族、同僚などにあなたの長所・短所などの他者分析してもらうのも良いです。(客観的に自分を知るためには必要です)
意外な盲点。自分の”嫌いなもの”を知るということ
人は好きなものについてはわりと寛大で、曖昧にみているのですが、嫌いなものについては蓋をしています。あなたは嫌いなものを見ないようにして取り組もうとして、その結果駄目だった、という経験はありませんでしたか?
実は、人は好きのエネルギーよりも、嫌いのエネルギーの方が何倍も強いのです。
たとえば、「今の職場は急性期で忙しいけれど、収入が良くない。給料の良い、慢性期に転職しよう!」と決めたとしますよね。しかし、いざ仕事をしてみると「まったく興味のない分野だった。やっぱり忙しい方が自分に合っていた…」と転職して後悔している、ということも実際にある話なのです。
このように、好きと嫌いをきちんと自分自身が知っていれば、正しい選択ができて、結果自分を大切に扱えるようになるのです。そして、転職に関しても「迷わない転職先」を選べるようになるのです。
おわりに
あなたは何を一番大切にするのか。これを知るために自己分析はとても重要です。
「転職をして幸せな日々を送りたい」そう思うのであれば、まず自分を知る必要があります。
「相手のことがわからない、なぜそんな風に考えるのかわからない」と愚痴を言いたくなるのであれば、「なぜそんな風に自分は相手を捉えてしまうのか」を知ってください。
自分を知れば、なんとなくや勘を頼りに選択するのではなく、好きなもの、嫌いなものに基づき自分を大切にできる選択をできるようになります。つまり、無駄なこと、後悔することにわざわざ向かうことはしないようになります。
自己分析は、これからのあなたがどこへ向かうべきなのか指標となります。自分を知れば他人を大切にし、あなたの周りの人間関係も良くなるかもしれません。患者さんのことも尊重できるようになり、より良いケアが生まれるかもしれません。
その他にもいろんな方面に自己分析は活かされます。転職だけでなく、良い恋愛に巡り合えたり、よい夫婦関係が築けるように…なるかもしれませんよ!