看護師といっても仕事先は病院だけではないのは皆さんご存知ですね。看護師資格を持っていれば活躍の場はかなり広がります。クリニック、老人施設、保育園はもちろん、世界を飛び回り、あらゆる場所で活躍している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ところで皆さんは電話相談(コールセンター)というものがあるのをご存知でしょうか?
今回はそんなちょっと変わった看護師の職種である「電話相談(コールセンター)の仕事」をご紹介します。
電話相談の仕事とは
ひとことで電話相談といっても多くの種類があります。
- 健康相談
- 医療機器の説明
- 高齢者の緊急通報などの対応
- 在宅医療の夜間帯のファーストコール対応
- 医療機関の案内 など
これらの仕事は看護師(保健師・助産師)が対応しています。
電話相談に求められる条件
必要とされる条件は就労先によって様々ですが、最低限、次のような条件は満たしておく必要があります。
- 臨床経験3~5年以上
- 話すことが好きな人
- 基本的なパソコン操作ができる人
特に臨床において患者さんとコミュニケーションを積んでいること、医療についての基本的知識を持っていることなどの臨床経験は電話相談においても重要なポイントで、これらの経験を活かすことが求められます。
電話相談の仕事の特徴
- 基本は24時間 365日体制で稼動しており、夜勤もあるところが多い
- シフト制の会社が多いが、休日は比較的しっかりと取れる
- 給料は病院・クリニックより低いか、もしくは同額程度
- パート・アルバイトの勤務も可能。
夜勤もあるの?と驚く方もいるかもしれませんが、電話相談の場合は基本的にはデスクワークなので体力的な負担は病棟勤務よりも軽くなります。手当もしっかり付くところが多いようですが、病棟で夜勤をするよりも支給される額自体は少なめ…のようです。
その他、教育体制が整っている会社であれば、定期的な勉強会や研修などに参加することができるようです。
電話相談の仕事のメリット
- 自分のペースで仕事が進められる
- 残業はほとんどなく、ほぼ時間通りに業務が終了できる
- デスクワークがメインのため病棟ほど体力を使わず、長く仕事が続けられる
- コミュニケーションスキルや傾聴のスキルが上がる
- 言葉遣いが丁寧になる
- 疾患の流行、最新の医療情報に敏感になる
- 疾患の理解や自宅でのケアについての知識が広がる
電話相談の仕事のデメリット
- 直接人に接することがないため、仕事にやりがいを感じにくい
- 病棟勤務ほどの高収入は望めない
- 看護技術(手技)はまったく使わないので「腕・勘」は鈍る傾向にある
- 疾患について深く学習、研究することが難しい
- 変化が少ないため、じっとしていることが苦手な人はストレスが溜まりやすい
- チームワークを大切にして働きたい人の場合は孤独を感じてしまう
電話相談の仕事に向いている人
- 相手を『患者』ではなく『お客様』と捉えて接することができる人
- 会社・企業・社会の一員という自覚をもって行動できる人
- 相手が何を言おうとしているのかを理解しようとする気持ちがある人
- 物事を客観的に判断できる人
おわりに
電話相談の仕事はいかがでしたか?臨床とはまたひと味違う場所でチャレンジしてみたいと考えている方は、転職サイトに登録して電話相談の仕事についてもっと調べてみるのもいいと思います。新しい何かが、あなたの看護師人生にきっとプラスされるはずですよ。