看護師としての職場を考えると、その勤務先は介護施設、クリニック、病院など様々です。普段、あまり気にすることはないかもしれませんが、一般企業と同様に、医療機関でも従業員(その医療機関に雇われている人)への福利厚生はいろいろあります。
傾向としては大病院になるほど手厚くなるようですけどね…(福利厚生を提供する側にも余裕がないとできませんので)
今回は、いくつかの病院にみる福利厚生の例をあげてみましょう。まずは一般的と思われるところから。
看護師の職場の一般的な福利厚生
職員食堂がある
これって、実は福利厚生の1つなのです。
ある程度の規模の病院であればどこでも、職員食堂が完備されているかもしれません。
ま、お味の方は今一つだったとしても、格安でバランスのとれた定食とかが食べられるのであれば利用したいですよね。
クリニックなどの小規模なところでは食堂まではないかもしれませんが、格安(半額はクリニック負担など)でお弁当などを注文できるところもありますので、一度チェックしてみてるのもいいかもしれません。
専用の看護師寮がある
まだ独身であれば、病院借り上げのアパート(マンション)や、病院敷地内の建物などに看護師寮を完備しているところは多いです。
これは椿自身が何となく感じるという心もとない数字ではありますが、おおよそ200床くらいより大きな病院であれば、看護師寮はあるのではないでしょうか。
それより小規模な病院でも寮を完備しているところはあると思いますが、いずれにしても寮を完備している=遠方出身者でも就職しやすい環境にあるわけですし、空きがあれば明日にでも引っ越して働き始めることもできますよね。
そういった意味では、やはり看護師と言う職業は恵まれているかもしれません。
院内に託児所(保育室)がある
ママさんナースにとって復職の一番の壁は「保育園」でしょうか。待機児童の数の多さが社会問題にもなっていますが、看護師は職場で子どもを預かってもらえるので、復職しやすい職業だと思います。
託児所(保育室)は、小学校入学まで、3歳までなど取り決めは病院によって違いますが、万が一、子どもが急に体調を崩しても、医師や看護師がすぐ近くにいますし、何といってもママが子どもを迎えに行きやすい!
病児保育までやっているところは少ないかもしれませんが、ママにとっても子どもにとっても安心できる環境なのではないでしょうか。
無料または格安で利用できる保養施設がある
ここでいう保養施設とは、観光地や別荘地などにある宿泊施設のことです。特に大学病院規模の大きなところは、自前の保養施設を持っていたりします。
学生の合宿で使われることもあると思いますが、観光シーズンや合宿シーズンを少し外していれば、比較的利用しやすいでしょう。
椿が働いていた病院でも、自前ではないですが、保養施設と契約しており、宿泊料の半額を負担してくれるという利用の仕方がありました。
クラブ活動に参加できる
これは看護師だけとは限りませんが、病院内の全スタッフを対象とした、クラブ活動を支援している病院はあります。野球、テニス、サッカー、バレーボールなど、その内容は様々です。
当然ですが、病院の規模が大きくなるほど職員数も増えますし、対象となる人員数が増えるので、クラブ活動も多種多様になってきます。
大体は男性主体のことが多いのですが、女性と比較すると男性の方が職場を変わらない(辞めない)傾向があるためでしょうか。
夏祭りなどのイベントがある
これは大規模病院よりは、中規模(200~400床くらいでしょうか)の病院の方が充実しているかもしれません。病棟ごとの飲み会などとは違い、病院全体でのイベントがあるというのも楽しいですよね。
駐車場を利用しての夏祭りや、病院全体での運動会など、職員だけではなくその子ども達などの家族も参加できるものあります。
普段は見られない、アノ先生が一心不乱に金魚すくいをしている……などというシーンも垣間見れたりするかもしれません。
職員旅行に参加できる
費用もすべて病院持ち!ということはないと思いますが、例えば給与から天引きで旅行費用を貯めていてくれたり、格安で参加できる旅行を企画してくれるような病院もあります。一部は病院負担になっているのでしょうか。
病院であれば当然、全員が旅行に行ってしまうわけには行きませんが、参加したくない人は必ずいますので、シフトを調整できるのだと思います。
看護師の職場のちょっと変わった福利厚生
屋上でゴルフの練習ができる
この福利厚生はそうそうないと思いますが、屋上にゴルフの練習場がある病院が確かに存在します。そこではテニスの練習もできるそうです。
こういった設備投資は、院長のポケットマネーなのでしょうか。ウラヤマシイお話ですね。
グループ病院対抗の大運動会がある
これを福利厚生といって良いのかは微妙ですが、福利厚生=職員へのレクリエーションの提供と考えれば、アリかもしれません。
椿母がかつて勤めていた病院はとある医療グループに所属していましたので、毎年秋には病院対抗の大運動会がありました。ちょっと遠方にある病院からは貸し切りバスでやってきたり。
大人になっても運動会って楽しめるモノなんですね。
では最後に、福利厚生が充実した病院の実際の求人例を見てみましょう。
福利厚生が充実した病院の実際の求人例
専門病院の求人(広島県)
こちらは、レバウェル看護の広島県にある脳外科専門病院の求人情報です。(2016年1月)
福利厚生に関しては、寮、託児所、通勤補助、給食なども充実。院内フィットネスが無料というのも嬉しいですね。脳血管障害で有名な専門病院ですので、専門スキルを身につけたい看護師には魅力的な求人だと思います。
県立総合病院の求人(三重県)
こちらも、レバウェル看護の三重県にある県立総合病院の求人情報です。(2016年1月)
ドクターヘリ対応のヘリポートを有し、充実した医療機器の揃った病床数443床の大きな病院です。インターネット接続可能な寮、夜間や24時間院内保育所が魅力的ですが、看護部パーティーなどのイベントで看護師同士の親睦を深めることもできます。
医療法人グループの病院求人(東京都)
こちらは、レバウェル看護の東京都にある医療法人グループ病院の求人情報です。(2017年10月)
子供手当や住宅手当などの手当が充実しています。クラブ同好会支援もあり課外活動も盛んに行われているようです。
おわりに
いかがでしょうか。今回は病院の福利厚生について調べてみました。
最近では福利厚生をあまり提供しない代わりに給与に反映する、という病院もあるそうです。仕事優先ではありますが、たまの息抜きの場を提供してくれるというのも、条件の一つとして探してみると面白いかもしれませんね。