看護師の転職サイトの中には、そのサイトを通じて転職すればお祝い金が出る!というサイトがありました。
しかし、この祝い金は必ずしもすべてのサイトで受け取れるわけではありません。
期間限定のお祝い金キャンペーンを行っているサイトもあるようです。
祝い金は、看護師にとって、「就職おめでとう!」というボーナスのようなものですが、この祝い金って、一体どんなものなんでしょうか?
今回はお祝い金について考えてみるとともに、転職サイト各社のお祝い金を比較してみました。
目次
そもそも、お祝い金って何なの?
看護師の転職情報サイトは、医療機関などからの求人情報掲載に対する費用や、成果報酬型の広告料で成り立っています。
この場合の成果報酬型の広告料は、基本的に
- ある求人に対し、転職サイトを通じて看護師が雇用を決める
- 医療機関側は必要な人材を雇用できたお礼として、転職サイトに費用を払う
という流れで発生します。
実際の費用はまちまちですが、おおよそは雇用を決めた看護師の年収の2割~5割程度となることが多いようです。と、これは常勤やパート職員など、医療機関と看護師との直接契約の場合。
派遣の場合はもう少し違っていて、派遣で受け取る時給の2割~5割程度上乗せした金額を、医療機関は派遣事業者へ支払うことになります。
こういったお金の流が発生しますので、看護師転職サイト側は、より多くの求職者である看護師に、自社のサイトをみてもらい、自社のサイトを経由した転職をしてほしいわけです。
そのための特典として、就職祝い金を出しますよ!という仕組みだったのですね。
看護師転職のお祝い金は、どの転職サイトでもらえるのか
例えば、「看護師 転職 祝い金」などで検索すると、いくつかの転職サイトが出てきます。いくつか例をあげてみましょう。
ジョブデポ
ジョブデポのお祝い金は、最大40万と破格!
看護師転職サイトは、より多くの看護師にサイトを見てもらわないといけないので、サイトの広告費にもお金をかけます。しかし、このジョブデポは、通常は広告費にかけるお金を、祝い金として看護師に還元しているとのこと。
転職時の資格や常勤/非常勤などの違いはあると思いますが、転職時には引っ越しなども含め、いろいろとお金が必要にもなりますので、ウレシイサービスともいえますね。
参考: ジョブデポ 看護師
ナースJJ
ナースJJの祝い金は、最大35万。およそ1ヶ月分の給料以上になると思います。
こちらも破格!ですね。
お金の流れの仕組みとしては、ジョブデポに近いと思います。こちらは、転職後の想定年収によりその支給額が決まるようです。
例えば、師長クラスなどで年収600万以上が見込まれると、祝い金は35万。
卒後数年で夜勤にも月に数回入り、年収400万円台が見込まれると、祝い金は10万。
ただし、パート勤務などの場合は適用外になることもあるようです。
参考: ナースJJ
お祝い金について、注意すべき点は…
確かに、転職時は何かと物入りです。働き始めて1ヶ月以上経ってから入ってくるお給料の他に、お祝い金がもらえるのはありがたいですよね。
しかし、目先のお金にだけ捉われてしまっては危険です。
お祝い金がもらえたとしても、必ずしも転職が成功するとは限らないからです。
お金かサービスの充実か、あなたはどちらを選びますか?
例えば、東京都内のある病院が、転職サイトAと転職サイトBを使って、看護師を2人雇用したとします。2人は経験年数も同じくらいですし、資格としてはいずれも専門卒の看護師なので、予想年収はほぼ同額。
この病院は、AサイトとBサイトにそれぞれ成果報酬型の費用を支払います。ここまでのお金の流れはほぼ同じですが、Aサイト・Bサイトで違うのは、医療機関から入ってくるお金を、サイト側がどう使うかです。
Aサイトでは、祝い金は特に出しません。その代わり、雇用で得た費用はすべて看護師へのサービスを充実させるための費用として使います。
一方のBサイトでは、祝い金アリで、雇用を決めた看護師に対して20万円を支給します。その代り、サービスは看護師の雇用で得た費用から20万円を差し引いた金額で行います。
祝い金だけにつられないこと!
祝い金は確かに魅力的ですが、見方を変えれば、より多くの看護師を集めたいという転職サイト側の思惑が働いています。
お金自体は怪しいものではないのですが、お祝い金制度は看護師の注目を集めるための施策の1つでしかないということを頭の片隅に入れておきましょう。
おわりに
お祝い金よりも大切なのは、担当者の力
転職サイトを利用すると、必ずサイト側の担当者がつきます。
お互い人間ですので相性もあるかもしれませんが、看護師の転職で祝い金よりも重要なのは、この担当者の力量です。
自分の希望をどこまで叶えてくれるのかがポイントとなります。
看護師転職サイトは、看護師側は無料で利用できますが、無料だからこそ自分が損をしないように、上手に選んで活用したいですよね。
その為には、まずは自分がどんな働き方をしたいのか、それをしっかりと固めることです。
それに複数の転職サイトを比較し、自分なりに分析しておくことも必要です。少なくても3社以上に登録してみて、担当者の力量を、自分でしっかりと確認してください。
その転職サイトを実際に利用した転職経験者の口コミにも目を通しておくと良いと思いますよ!