「看護教育に興味があるけど、教員って資格を取ったりとか大変そう…」
そんな思いを抱えるナースへ!
今回は、看護学生をサポートする看護学校臨時教員についてご紹介します!
看護教員の種類と資格は?
大きく以下の3つに分かれ、教員になるために必要な資格もそれぞれ異なります。
- 高校看護科の教員に必要な資格は、高等学校教諭(看護)免許
- 看護大学、短大の教員に必要な資格は、学士、修士、博士などの学位
- 看護専門学校の教員に必要な資格は、看護教員養成講習受講終了
※高校看護科や看護大学などの先生は看護学教員と呼ばれ、看護専門学校などの看護師養成所の先生は専任教員と呼ばれます。
看護学校臨時教員は資格がいらない?
おもに看護専門学校などで、実習や講義のサポートをする「先生」です。
専任教員になるには、上記のように看護教員養成講習などの専門課程を修了する必要がありますが、看護学校臨時教員は特別な資格を必要としない場合もあります。
もちろん資格があるほうが望ましいのですが、一定期間の臨床経験と教育への熱意があれば誰でも看護学校臨時教員になれるということですね。
看護学校臨時教員ってどんな仕事をするの?
教員としての資格はないので、主に専任教員のサポート役として活動します。
- 実習施設での学生指導補助(技術指導、記録指導、学生カンファレンスなど)
- 講義準備、補助
- 試験監視、採点補助
- 看護技術指導、演習補助
その他、看護学生が学ぶ環境を整えるためのさまざまな業務を行います。
働き方は常勤やパートなど看護学校によって違うので、事前に確認しておきましょう。
実習の時だけ臨時で学生指導をしたり、看護学校臨時講師として特定の授業のみ担当するといった勤務形態を取り入れる学校もあるようです。
看護学校臨時教員の気になる待遇は?
メリット
- 学校なので、勤務は毎日日勤
- 規則正しい生活リズムで仕事が可能
- 基本的に平日のみの勤務なので、育児中のナースにとっても働きやすい
- 学校の夏季休暇期間などを利用して、長期休暇を取得しやすい
デメリット
- 夜勤手当がないぶん、病棟勤務のときより収入が下がる場合が多い
- パートの場合は時給計算(金額については学校によって異なる)
- 実習期間中は大量の学生記録のチェックや学生の精神的サポートなどハードである
待遇については事前によく検討しておきましょう。
どうしたら看護学校臨時教員になれるの?
看護学校にもよりますが、臨床経験が5年以上あればOKな場合が多いようです。
もちろん看護教員養成研修を受講していれば、なおベターです。
看護学校臨時教員の採用情報を取得するには、大きく分けて3通りの方法があります。
1. 直接看護学校に問い合わせ
まずは卒業した看護学校を訪ねて聞いてみては?
卒業生が母校の看護学校臨時教員として勤務するケースは結構多いです。
2. 公募によるもの
看護学校のホームページや求人サイトからアクセスできます。
たまに市の広報などに掲載されることもあるのでチェックしておきましょう。
3. 病院のツテによるもの
病院付属の看護学校などは、臨時講師の多くが付属病院の医師、看護師だったりします。
また実習病院先へ、看護学校から講義の依頼がくることもあります。
興味がある方は、所属先の上司へ相談してみましょう。
あとは何といっても、教育に対する熱意を持っていることが大切です!
看護学校臨時教員に求められることとは?
- 実践面の指導にあたることが多いので、ある程度の臨床実践能力が求められる
- 基礎看護技術はもちろん、コミュニケーション技術や幅広い疾患理解などのスキルが必要
- 実習病棟との調整や学生の精神的ケア、患者さんへの協力要請など、交渉力と細やかな配慮
- 学生と一緒に学びながら自分も成長していけるよう常に努力することが大切
おわりに
「看護教育に興味があるけど、勇気がなくて…」
「自分たちが大切にしている看護感を、これからのナースへ伝えたい!」
そんな思いはあるけど、看護教員への転職にまで踏み切れないという方は、ぜひ看護学校臨時職員からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
責任は大きく大変ではありますが、未来で活躍するナースを育てるという、とても素敵な仕事ですよ。