結婚や出産をきっかけに退職し、気付けば10数年が経ってしまった…
もう一度ナースとして働きたいけど、復職する自信が無くて…
そんな思いを抱える潜在ママさんナースへ!
今回は復職を検討するにあたって、ぜひ考えてほしいポイントについてご紹介します。
潜在ママナースが復職に踏み切れない理由
いろいろな事情があると思いますが、多くの潜在ママさんナースが躊躇する理由は、次の2点であることが多いです。
1. 知識、技術不足でついていけるか不安
- 薬の名前も注射の打ち方もすっかり忘れてしまった。
- ただでさえ日々進歩する医療や看護の情勢についていける自信がない。
- 他のスタッフの足を引っ張るのが申し訳ない。
2. 家庭と両立できる自信がない
- 家事や育児で手いっぱいなのに、仕事なんてできる自信がない。
- 働くことに夫や姑の理解が得られるか心配。
- 子どものことで休んでばかりでは職場に迷惑をかけそう。
- 子どもと過ごす時間が減ってしまう。
このような悩みでモヤモヤしながら、結局年月だけが過ぎていく…なんてことはありませんか?それでも、あなたの中の「ナース」は再び目覚める時を待っているかもしれません。
では、どうしたら復職の第一歩を踏み出せるでしょうか?
潜在ママナースのための復職への4つのポイント
1. 知識、技術不足は、あなたが思うほど問題ではない!
そもそもナースの仕事というのは本当に特殊で、病棟や部署が変わるだけで業務内容も180度変わることが多いものです。
これまで外科病棟でバリバリやってきたナースだって、産婦人科病棟へ異動になったらイチから勉強し直しなのと同じです。
「本当は急性期病棟で働きたいけど、自分は経験年数が短いから無理」
「ブランクがあるから、医療行為の少ないクリニックでしか働けない」
などと決めつけ、自分の可能性を狭めてしまうのはもったいないですよ!大切なのは、そこで学ぼうという姿勢と覚悟と、学べる環境が整っているかということです。
2. 家庭との両立は「妥協」にあり!?
仕事を始めたら、これまでと同じ水準で家事がこなせるかといったら、まず不可能です。
あまりにも家の中が荒れてしまったら、夫も姑も仕事を辞めるよう言ってくるかもしれません。何より自分自身がストレスですよね。
家庭との両立の秘訣は、ズバリ「妥協」すること。家事のすべてを完璧にしようと頑張りすぎないことです。
これを機に、家族の家事分担について話し合ってみるのもいいですね。毎日買い物には行けなくても宅配スーパーなどを上手に活用するなど、先輩ナースに聞けば、きっとたくさんの知恵をもらえると思いますよ!
3. ナースの職場は、協力なしには成り立たない
「子どもの夏休み期間はすべて休みにしたい」
「お正月は家族で過ごしたい」
「家庭や子どものことを優先したい」
家庭を持つ方の多くはそう考えるでしょう。ナースの職場は今もやはり女性が多いので、同じように家事や育児をしながら働くママさんナースもたくさんいます。
でも、自分が休むということは誰かが代わりに働かなくてはならないし、そこからスタッフ同士のいさかいが生じることも少なくありません。
何より、ナースの人手が足りなければ患者さんに迷惑をかけることになります。
自分の都合がすべて通る職場はまず無いといっても過言ではないでしょう。
つまり、お互いが協力していかないとナースの職場は成り立たないのです。
復職にあたっては、可能な限りは勤務に協力する姿勢を示すことが大切です。もちろん、そのためには家族の理解と協力が不可欠です。
最初から「出勤できません!」ではなく、たまには友達やおばあちゃんの家で預かってもらうなど、工夫して出勤可能な日をつくってみてはいかがでしょうか?
4. 復職への決め手は、あなたの中の「ナース」です
潜在ママさんナースが復職を検討する理由も、これまたさまざまです。経済的理由、子育てがひと段落ついた等の理由が多いですね。
でも、よくよく聞いてみると「やっぱりもう一度ナースとして働きたい!」という思いに突き動かされた方がとても多いです。
どんなにブランクが空いていても、「ナース」という言葉に無意識に反応する、白衣を見るとワクワクする、患者さんの笑顔を見ると幸せになる。
それは、自分の中の「ナース」が再び活動の時を待っているサインです。もう一度、ナースとしてのキャリアを積みたいと思う気持ちこそが、復職への一番の原動力になると思います
おわりに
ブランクのあとの復職は、やっぱり勇気が要ります。頭と体をフルに使って、遠い記憶を呼び起こしながら仕事をするには体力も必要です。すべてがスムーズにいくとは限らず、いろいろと悩むこともあるでしょう。
でも、日々進歩する医療についていくには、どんなベテランであっても日々学びづつけなくてはならないし、家事と仕事の両立で悩むのはみんな一緒です。
「もう一度ナースとして働きたい!」という思いをぜひ大切にしてください。あなたを待っている患者さんはきっとたくさんいますよ!