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予防医学・健康管理のスペシャリスト! 健診センター看護師の仕事と求人例

公開日:2016年1月7日
最終更新日:2016年12月22日
(変更日:2023年4月11日) ※

健診センターで働く看護師は、「健診に来る人は健康体の人がメインだから、患者さんを対応する病棟看護師よりも仕事は楽なのではないか」と思われることが多いようです。

しかし、健康体の健診者さんを相手にするからこそ大変なことも…

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今回はそんな健診センターの看護師について詳しくお話しますよ。

健診センターってどんなところ?

健診センターは、病気を予防したい人が検査のために訪れるところです。

健診は主に

  • 病院に併設されている健診センター
  • 健診センターとして独立したクリニック
  • 企業内の健診センター
  • 健診バスでの巡回健診(出張健診) など

で行われ、最近では、健診センターとして独立したクリニックが増加傾向にあります。

どこの健診センターでも、健診者さんがゆったりとリラックスできる環境作りを目指し、病院の中に併設されている場合には、健診センターの入口は病院のエントランスとは別に設けられ、健診者さんに配慮された独立した空間になっていることが多いようです。

健診センター内のスタッフは、健診専用の看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、医師などが働いています。設備に関しては、病院の設備とは別に、健診専用のレントゲンや内視鏡設備などが設けられています。

 

では、健診センター看護師はどんな仕事をするのでしょう。

健診センター看護師の仕事とは?

健診センター看護師の主な仕事は、健診センターや健診バスなどでの健診業務に携わることです。

健診センター看護師の主な健診業務の内容

  • 問診
  • 採血
  • 血圧測定
  • 各種身体計測
  • 心電図
  • 視力
  • 聴力 など

X線検査に関することは放射線技師が、婦人科検診や内視鏡検査は医師が、それぞれ行いますが、胃透視や胃カメラなどの検査を健診者さんがスムーズに受けられるように介助することも重要な役割です。

また健診後は、問診や検査データ結果から必要と思われる生活習慣指導を行うこともあります。

 

次に、健診センターで働く看護師の特徴を見ていきましょう。

健診センター看護師の特徴

  1. 自分の仕事をサービス業と自覚している
  2. 子育て中の看護師が多い

1. 自分の仕事をサービス業と自覚している

健診者さんに接する看護師には、態度、言葉遣い、笑顔などが求められるため、『健診センターはサービス業である』という自覚を持った看護師が多く、接遇を重要視して働いています。

2. 子育て中の看護師が多い

健診センターの勤務体制は、シフト制ではなく週休制であることが多く、日勤がほとんどなので、仕事と育児との両立がしやすい環境です。子育て中の看護師がたくさん活躍しています。

 

それでは、健診センター看護師に求められるスキルとは何か考えてみましょう。

健診センター看護師に求められる4つのスキルとは?

  1. 採血の技術
  2. 保健指導、予防医学の知識
  3. 社会人としてのマナーや接遇のスキル
  4. コミュニケーション能力

1. 採血の技術

1日に多くの健診者さんが訪れるため、正確に手早く採血ができるスキルが求められます。健診センターへの就職面接の際には『採血に自信があるか』とよく質問されます。

2. 保健指導、予防医学の知識

健診センターに訪れる人の中には、自分の健康や病気に対して何らかの意識を持った健康な人もいるため、健診の際に、普段から疑問に思っていることを質問されることがあります。そのため、保健指導や予防医学の知識があると役に立ちます。

3. 社会人としてのマナーや接遇のスキル

健診では病院と企業が契約をして、職員の健診を引き受けていることが多くあります。接遇は病院全体で必要なことですが、特に健診では病院の顔として健診者さんに接するので、マナーや丁寧な接遇がより大切になります。

4. コミュニケーション能力

健診者さんの中には、これから行われる検査に不安を抱えている人、早く仕事に戻りたいと焦りを感じている人、検査のために食事を抜いてきてイライラを募らせている人…などもいるので、滞ることなく健診が進むようにコミュニケーションを図るスキルが求められます。

 

次に、健診センターで働くメリット・デメリットを考えてみましょう。

健診センターで働くメリット

  1. 集中して業務を行うことができる
  2. 残業が少なく、土日が休みのことが多い
  3. 手当がついて給料がアップ

1. 集中して業務を行うことができる

健診センターによって、1日単位、1週間単位で担当が変わる場合がありますが、採血担当なら採血のみ、医師の介助担当なら介助のみと、担当が決まったらその業務を集中して行うことができ、1人の看護師がいくつもの仕事を同時にこなすことはほとんどありません。

2. 比較的予定が立てやすい

『1日にできる健診数が決まってる』『大きな検査は予約制である』『健診センターの終了時間が決まっている』などの理由から、健診センターでは残業がほとんどありません

また、土曜日は開院して、交代制で休みを取るところもありますが、土日祝日休みの健診センターが多いです。そのため、仕事とプライベートをしっかり分けて考えることができ、予定も立てやすくなります。

3. 巡回健診では手当がつく

巡回健診に行くと手当が支給されるので、給料がアップするというメリットがあります。

しかし、巡回健診に行く場合は、移動時間、会場セッティング、必要物品の搬入など、意外にも雑務が多く準備にも片づけにも時間は要します。

 

健診で働くデメリット

  1. クレームが発生しやすい
  2. 仕事のやりがいを感じにくい
  3. 病棟看護師に比べ給料が低い

1. クレームが発生しやすい

健診センターでは、健診者さんと接する時間が短くなるので信頼関係を築くことが難しい場合があります。また、健診はサービス業的要素が大きく、健診者さんも『お客さん』という意識でくる方も多いため、少しの問題でもクレームが発生しやすくなります。

2. 仕事のやりがいを感じにくい

限られた時間の中で健診者さんの数をこなさなくてはいけないので、個別性のあるケアは十分に行うことができなくなります。『今日の健診をやりきった』という身体的な疲労感、充実感はありますが、健診業務は事務的で流れ作業になってしまうことが多く、病棟の仕事と比べるとやりがいを感じづらいという看護師もいるでしょう。

3. 病棟看護師に比べ給料が低い

健診センターにもよりますが、勤務体制が『夜勤がない』『残業がほとんどない』『土日祝日が休日』の場合、それらの手当がつかなくなる分、健診センター看護師の給料は病棟看護師に比べて低くなります。

 

メリット・デメリットは人により感じ方は様々ですが、健診センターで働く看護師はどう感じているのでしょうか。実際に健診センターの現場でお仕事をされている看護師さんに伺ってみました。

健診看護師の体験談

Aさん(女性)20代

健診センターで働き始めて、いろんな人の採血を行ってきました。半年経った頃には、血管の細い人でも見えにくい人でも、どんな人の採血でも行える自信がつきました。もう採血はどこに行っても怖くありません。

Sさん(女性)30代

子育てをしながら健診センターで働いていますが、日勤のみ、土日休みの職場であるため、子育てと仕事の両立ができています。子供が小さいうちは巡回健診を免除してもらう優遇措置を受けているために、看護師としてのスキルを活かしながら、余裕のある働き方ができていると思います。

Hさん(女性)30代

巡回健診は楽しいです。朝早く出発することもありますが、知らない土地にみんなで出向いていくのは、さながら遠足気分であることも。仕事がいったん始めると、決められた時間の中で健診をすべて終わらせなければいけないので、慌ただしく集中をしているのですが、終わった時には、充実感があります

 

それでは、ここまでの内容を踏まえ、健診センター看護師にはどのような人が向いているのでしょうか。

健診はどんな人に向いているか?

  1. 内科や外科を経験してきた経験豊富な看護師
  2. 看護師のスキルアップを目指したい人
  3. 段取り力がある人

1. 内科や外科を経験してきた経験豊富な看護師

健診センターは、これまでの看護経験を十分に生かすことができる職場です。健診者さんから自身の健康や病気について質問や相談をされた場合に、これまでの実務経験があるから対応ができることもあります。

2. 看護師のスキルアップを目指したい人

健診センター看護師のスキルアップとしては、人間ドック学会が認定する健診食生活改善指導士と、日本総合健診医学会が認定する総合健診指導士という2つの資格があります。どちらの資格取得にも看護師の資格があることが前提であり、健診分野で更に経験を積みたい人、スキルアップをしたい人にとって魅力的な資格です。

また看護師として、健診で健康指導などに関わることで保健師の資格を目指す人も少なくありません。将来、保健師として健診に関わりたい人にも向いていますね。

3. 段取り力がある人

健診者さんの中には忙しい仕事の時間を割いて来ている人もいますので、健診では限られた時間の中で、健診項目を段取りよく実施し、検査を終わらせることが大切になります。その点から段取り力がある人に向いていると言えます。

 

では実際に、健診センター看護師になるためには、どうしたらよいのでしょう。

健診センター看護師になるための転職方法は

健康センター看護師は、正社員だけではなく、短期・単発バイトの求人が多いのも特徴ですね。

健診看護師の求人情報は、転職サイトなどから検索をすることが可能ですが、条件や待遇がよい健診センターは、離職率が低いため、求人自体があまり出ないことがあります。また、求人が出たとしても応募が殺到し、すぐに募集が終了するということもあります。

年間を通して、健診センターの求人はありますが、企業や学校などの健診が増える春や秋には、健診センター看護師の求人も多くなり探しやすくなります。健診センターへの転職や就職を考える人は、求人が増える春や秋に合わせて動くと良いかもしれませんね。

 

最後に、健診センターの実際の求人例を見ていきましょう

健診センター看護師 実際の求人について

1. 企業内健診業務の求人(東京都)

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こちらは、看護rooに掲載されている東京都の企業内健診業務の求人情報です(2015年12月)。

ここには載っていませんが、早番8:00から開始のシフトがあります。しかし、16:30には業務が終わりますし、夜勤がないところと土日が休みであるところも魅力的ですね。

2. 人間ドックと総合健診クリニックの求人(東京都)

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こちらはとらばーゆ看護に掲載されている東京都の人間ドックと総合健診クリニックの求人情報です(2015年12月)。

ここには載っていませんが、看護業務経験があれば、健診看護師の経験がなくても応募できるところが魅力的です。また日勤のみで残業が少ないものいいですね。駅から近い利便性も見逃せません。

3. 健診クリニックの求人(東京都)

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こちらはナーススクエアに掲載されている東京都の健診クリニックの求人情報です(2015年12月)。

主な看護業務は採血なのですが、真空管+翼状針で採血できるというところがうれしいですね。健診看護師の経験がなく、採血に自信がなくてもすぐに技術の習得ができます。

 

おわりに

予防医学・健康管理のスペシャリストになる

日本人の死亡原因は、がんや生活習慣病を起因する脳疾患や心疾患などが多く、がんの早期発見や生活習慣病の予防が非常に重要といわれています。その中心的な役割を果たすのが、健診センターなのです。健診センターや健診クリニックは、ますます需要が高くなり、近年増加傾向にあります。

健診センター看護師の求人を見つけることは決して難しくはありません。自分のこれまでの臨床経験を活かすことができる、健診センター看護師をぜひ目指してみませんか。

 

本コンテンツは、看護師監修のもと、ページ公開時の調査、情報などに基づき記述されたもので、正確性や安全性を保証するものでもありません。実際の内容は各専門機関の最新情報をご確認いただきますようお願いいたします。
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