みなさんは、神戸市…と聞くと、何を連想しますか?
夜景?中華街?異人館?神戸牛?ファッション?それとも、ウルトラセブンと戦ったキングジョーって知らないか!?
神戸市は、日本の市の中でも6番目の人口を有する政令指令都市。
大阪や関西圏へのベッドタウンであり、世界的な港湾都市です。
1995年に起きた阪神・淡路大震災から奇跡の復興を遂げ、2008年には、アジアの都市で初めて、“デザイン都市”として、ユネスコに認定されています。
また、スイスの国際的な調査会社であるECAインターナショナルによる、2012年に行われた世界規模での調査の結果、“世界で最も住みやすい都市”に、神戸市がランクイン!
これは、世界400余りの都市の、気候、医療サービス、インフラ、安全性、大気品質などの生活水準などを調査した結果で、日本の都市で唯一のトップ10入りを果たしています。
世界全体で5位、アジア圏ではシンガポールに次ぐ2位に選ばれているのだそうです。
そんな神戸市の医療状況をちょっとのぞいてみましょう。
神戸市の医療状況
神戸医療産業都市構想により発展
2014年に行われた「平成26年医療施設(静態・動態)調査」によると、神戸市内には110の医療機関があるそうです。病床数の総数は、およそ1万8千床余り。全国では、(東京都の区部を除くと)8番目に病床数が多い地域となります。
神戸市より上位には、札幌市、大阪市、横浜市、名古屋市、京都市などがランクインしていますが、これらの政令指令都市は、神戸市よりも面積が広い地域ですから、神戸市はコンパクトな市街地に、とても多くの医療機関を抱える街といえるでしょう。
神戸市のホームページによると、神戸市内には、看護師養成課程のある大学が5か所、専門学校が5か所あり、看護師の育成から力を入れているほか、復職支援なども積極的に行っており、看護師確保対策にも、とても力を入れています。
阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸の経済を立て直すため、震災復興事業として「神戸医療産業都市構想」を始めた結果、ポートライナー「医療センター」駅周辺などに研究機関・病院・医療関連企業が集積し、我が国最大の医療産業クラスターに成長しています。
参照:神戸医療産業都市とは | 神戸医療産業都市 企業誘致のご案内
では早速、神戸市のさまざまな病院の実態をみていきましょう。
やっぱり王道?900床以上の大病院
まずは神戸市の2大病院をご紹介していきます。
いずれも病床数は900床以上。地域がん診療連携拠点病院という側面をもちながら、先進医療も提供している病院です。
神戸大学医学部付属病院(934床)
所在地:神戸市中央区楠町7-5-2
神戸市内で病床数が一番多い病院です。
神戸大学は、名称は「神戸」ですが、元々は国立大学としての歴史があります。1900年代半ばころに開校した「兵庫県立医科大学」を包括して医学部が誕生したという歴史もあります。
神戸大学医学部付属病院は、その前身が明治時代に開院した「神戸病院」であるといわれており、長きにわたって、さまざまな医療を提供してきた病院です。
神戸大学医学部付属病院の特徴は、以下の通りです。
病院の特徴
- がんリハビリに力を入れており、「がん」への教育が充実している
- 災害拠点病院に指定されており、災害時には神戸市以外からの患者も受け入れる
- 高度先進医療の提供を目指しており、NICU、ICUなどの高度な医療ユニットも設置
- 教育制度では、キャリア開発ラダーが2種類用意されており、新人だけではなく、キャリア開発にも力を入れている
- 専門看護師、認定看護師が合わせて30名ほど在籍している
- 中途看護師も不安なく業務に携われるよう、ブラッシュアップ制度もあり
先進医療や集中医療を学びたい看護師には、とてもオススメな病院です!
教育制度も充実していますので、中途採用の看護師や、ブランクのあるナースでも安心して入職できる病院なのではないでしょうか。
神戸大学医学部付属病院 看護師採用情報
まずは、勤務形態についてです。
通常の日勤、夜勤に加えて半日勤といった制度があり、ママさんナースでも働きやすい勤務形態も用意されています。
また、希望に応じて3交代勤務も可能であり、比較的働きやすい環境が整えられています。
給与面については、以下の通りです。
給与については、これだけを見ると看護師の給与の平均程度のようですが、これ以外にも手当てが諸々つくため、実際の手取りはもう少し高くなるかもしれません。
現在、平成29年度入職希望者への面接を実施しています。
他都道府県からの入職希望者のために、愛知県、広島県、鹿児島県、沖縄県などでの採用面接も行っています。
神戸市立医療センター中央市民病院(912床)
所在地:兵庫県神戸市中央区港島南町2-1-1
こちらは神戸市立の病院ですが、他にも系列病院として「西市民病院」があります。
中央市民病院は、高度医療・救急医療の設備と体制を擁しており、心臓、脳卒中、周産期医療に特に力を入れています。
一方の西市民病院では、二次救急に対応しつつ中央市民病院よりも「地域に根付いたアットホームな病院」を目指しているようです。
今回、ピックアップしたのは、中央市民病院。大学病院なみの規模を誇る病院です。
病院の特徴
- 平成28年3月18日に厚生労働省が発表した「全国救命救急センター評価(平成27年度)」において、全国266カ所の救命救急センター中、2年連続で第1位
- 今後、救急救命病棟を4床、精神科身体合併症病棟を8床増床予定で、「断らない救急医療」を目標としている
- 看護師教育としては、クリニカルラダーを取り入れ、さらに専門領域としてがん看護の学習に力を入れている
- 長期留学や大学院留学などの制度があり、認定看護師や専門看護師を目指す方が在職しながら資格取得できるような支援がある
がん治療に対する実力もさることながら、今後は高度救急救命の医療分野の拡大もあり、いろいろと学ぶことができるのではないでしょうか。
神戸市立医療センター中央市民病院 看護師採用情報
今回は、大手看護師転職サイトである「看護roo」から、看護師求人情報をピックアップしました。
基本給以外にも、手当てが充実しており、手当てがつくと給与が伸びる傾向にあります。
現在平成29年度の入職希望者への就職試験を実施しており、他都道府県からの入職希望者のために、広島、高松、名古屋、岡山、福岡での就職試験も実施しています。
また、賞与も年2回あり、かなり高額であるため、モチベーションも上がりますね!
参照:看護roo!
中規模病院でも魅力的なところがたくさん!
次にご紹介していきたいのが中規模病院。
大規模病院と中規模病院の明確な基準はありませんが、前述の2つは900床を超える、まさに“大病院”でした。
ここから先の中規模は、大病院に比べると病床数は少なくなりますが、地域に根差した医療を掲げている病院が多く見受けられます。
西神戸医療センター(472床)
所在地:神戸市西区糀台5-7-1
左から2番目は、ドクターでしょうか。ステキな笑顔ですね!
西神戸医療センターは、がん医療に力を入れている病院で、次のような特徴があります。
病院の特徴
- 地域がん診療拠点病院として、がんの専門的な治療から緩和ケアまでを担っている
- がん看護認定看護師が、複数名在籍している
- 独自の教育体制を整えており、充実した教育が受けられ、また、長期留学や編入学に対して「休暇や給与補助も出る」という、学びの環境が整っている
- 産休期間も長く、子育てしながら働く環境も充実している
また、「育児のための時間外勤務免除制度」など、子育て支援制度も充実しておりママさんナースには働きやすい環境だと思います。
西神戸医療センター 看護師採用情報
こちらの病院の求人情報は、マイナビ看護師の求人情報の中から見つけることができました。
他の病院と比べると、夜勤手当の計算方法に特徴があります。
特殊部署への勤務(明示はありませんが、手術室などでしょうか?)にも、それなりに手当てが付くようです。これもありがたいですよね!
完全週休2日制を取り入れており、休みをしっかり取ることができるというところに定評があるようです。
しかし、看護師の募集人数が、新卒採用、中途採用を併せても、比較的少人数であるため、気になる方は、早めに応募しましょう!
参照:マイナビ看護師
神戸中央病院(424床)
所在地:兵庫県神戸市北区惣山町2-1-1
中規模病院でありながら、地域に根差した急性期の医療を担っている病院のようです。
2014年頃に、旧社会保険神戸中央病院から、現在の「独立行政法人 地域医療機能推進機構 神戸中央病院」に、名称が変更になりました。
いずれにしても、公的な立ち位置にある病院であるといえるでしょう。
神戸中央病院には、次のような特徴があります。
病院の特徴
- 「地域医療の再生」を目指している病院である
- 専門看護師、認定看護師の資格を持つ看護師が、リソースナースとして、地域の相談窓口として活躍中
- 現在では、10名のリソースナースが、地域医療の再生に向け、活躍中
神戸市の北エリアでは、代表的な急性期病院であり、ほぼすべての診療科が入っているそうです。つまり、幅広い分野での急性期医療を、学ぶことができます。
神戸中央病院 看護師採用情報
今回は、大手看護師転職サイトである「看護roo」から、看護師求人情報をピックアップしました。
途採用に対する募集は、随時行ってはいるようですが、新卒の採用については、平成28年度採用分のみ、掲載されていました(2016年6月10日現在)。
興味のある方は、転職サイトや、病院のホームページをこまめにチェックしてみてくださいね。
参照:看護roo!
甲南病院(400床)
兵庫県神戸市東灘区鴨子ケ原1-5-16
これまでご紹介してきた病院は、公益財団法人や独立行政法人など、国や市町村が母体となっている病院ばかりだったことにお気づきでしょうか?
しかし、この甲南病院は、神戸市内では比較的数が少ない、一般財団法人が運営している中規模の病院となります。
病院の特徴を、挙げてみました。
病院の特徴
- 消化器疾患への治療実績が高い
- 創立80周年と、歴史のある病院
- 新人研修だけでなく、後輩を育成するための先輩ナースの研修も充実している
- 看護技術の研修センターがあり、専従の看護師が常駐しているため、いつでも看護技術を学ぶことができる
- カムバックナース支援制度もあり、復職した看護師への看護技術指導など、各種フォローアップ研修が用意されている
教育体制については、さすが民間!というところでしょうか。
甲南病院は、新卒だけではなく、中途採用看護師(カムバックナース=復職看護師)に対する教育制度も充実しているようです。
中途看護師や復職した看護師も、働きやすい病院ではないでしょうか。
甲南病院 看護師採用情報
今回は、「看護roo」から、看護師求人情報をピックアップしました。
2016年7月現在、中途採用の情報です。
甲南会という医療法人が経営している病院であり、他にもグループ病院として「甲南加古川病院」と「六甲アイランド病院」があります。
グループ内の病院を比較すると、看護体制などは病院によって違うようですが、給与については大きな違いはないようです。
参照:看護roo!
神戸市内 特徴のある4病院
次に、神戸市内の特徴のある病院のご紹介をしていきます。
近年ではある分野に特化した病院が増えていますが、神戸市内にもありました!
その中でも、今回は4病院を、厳選してお伝えします。
兵庫県立こども病院(290床)
所在地:兵庫県神戸市中央区港島南町1-6-7
うーん、「そら」「うみ」「みどり」の3つのワクワクって、何でしょう?
大人でも気になります。
この子ども病院は、名前の通り、県立病院であり、兵庫県唯一の子ども専門病院。
2016年5月1日に、ポートアイランドに新築移転してきたようです。つまり、建物は出来立てほやほや!とてもきれいな病院です。
では、兵庫県立こども病院の特徴をみていきましょう。
病院の特徴
- 全国で2番目の小児高度専門病院として、昭和45年に開院した歴史ある病院
- 総合周産期母子医療センター、小児救急医療センター、小児がん医療センター、小児心臓センターなどを併設し、周産期から新生児・乳児期、学童から成人前まで、一貫した医療を提供できる
- 小児救急医療センターは、ヘリポートを整備し、より広範囲から「重症の救急患者」を受け入れ、救急と集中治療部門を強化し、「断らない」救急に取り組んでいる
- 小児がん医療センターは、2017年度開設予定(隣接地)の陽子線治療センターとの連携も視野に入れている
- 小児心臓センターでは、胎児診断された時点から、重症心疾患の治療、移行期の医療を経て、成人までのライフサイクルを支える診療体制を整備している
- ドナルド・マクドナルド・ハウスの「神戸ハウス」を開設して、多くのボランティアとともに家族を支えている
小児の専門病院の特徴を、いろいろと兼ね備えている病院ですね。
看護師の教育としては、独自の教育システムを導入しており、入職後1年間の徹底した教育だけではなく、その後の教育体制もしっかりと整備されています。
小児の救急医療、周産期から成人にいたるまでのあらゆる状況での医療について学びたいという人には、かなりオススメ度が高い病院です。
小児がん、小児の心臓血管系の病気など、他院の小児科ではあまり見ないような症例も、学ぶことができると思います。
兵庫県立こども病院 看護師採用情報
こちらの病院の求人情報は、マイナビ看護師の求人情報の中から見つけることができました。
病院のホームページには掲載されておりませんでしたので、今回は、マイナビ看護師の情報を転記します。
給与は比較的安定しているようですね。
また、近年2交代へ移行している病院が多い中、現在でも3交代制度を維持している病院となっています。
参照:マイナビ看護師
吉田病院付属脳血管研究所(139床)
所在地:兵庫県神戸市兵庫区大開通9-2-6
神戸市内でも数少ない、脳血管障害専門の病院です。
病床数は少ないものの、脳血管障害の治療に対する実力がある病院ではないでしょうか。
次のような特徴がある病院のようです。
病院の特徴
- 脳卒中疾患に特化した病院で、回復期病棟だけではなく、退院後の生活を支えるために、デイサービスや介護老人保健施設も併設している
- 脳卒中部門 脳梗塞では兵庫県下1位の症例数。
- 超急性期から在宅までのフォローアップを一貫して行っている
- 様々な脳血管障害の術式にも対応でき、幅広い脳の疾患、リハビリテーションについて、深く学ぶことができる
看護師への教育面でみると、ラダーによる教育制度が整備されているほか、医師による脳卒中専門看護師養成講座も開講されており、脳疾患について深く学ぶことができます。
脳疾患について、急性期から在宅(リハビリテーションや介護)まで、徹底的に学びたいという看護師にはお勧めの病院です。
吉田病院付属脳血管研究所 看護師採用情報
病院のホームページには給与面に関しては詳細が明記されておりませんでしたので、今回は、ナースフルより拝借しています。
給与面は、比較的安定しているようです。
また、退院調整看護師や、夜勤常勤の看護師も募集しているところをみると、いろいろな働き方ができそうな病院といえそうですね。
参照:ナースフル
神戸アドベンチスト病院(116床)
所在地:兵庫県神戸市北区有野台8-4-1
こちらのトップページの画像からも分かるように、兵庫県で最初にホスピス病棟が開設された病院です。
病床数もけっして多くはないですし、標榜している診療科は10ですから、こちらも取り立てて多いというわけではありません。
しかし、兵庫県内ではどこよりも歴史のある緩和ケア病棟を有している病院であり、緩和ケアについては、非常に深く学べるところではないでしょうか。
その特徴を、もう少し詳しく見てみましょう。
病院の特徴
- 神戸市の二次救急指定病院および循環器救急の輪番を担い、急性期病院として各診療科が協力している
- 病院敷地内に教会もあり、「キリストの愛と確かな医療をもって心と体の癒しをめざします」という理念を掲げた病院
- 看護師教育体制は、新人、看護職員、主任、看護師長と分けられており、立場により求められるスキルを学ぶことができる
神戸アドベンチスト病院は、名称から想像できる方もいると思いますが、キリスト教関連の病院。「アドベンチスト」とは、聖書の中にある「キリストの再臨」を意味する言葉なのだそうです。
そのため、休診日は日曜日ではなく土曜日と金曜の午後(祝日もお休みです)。
神戸アドベンチスト病院 看護師採用情報
こちらの病院の求人情報は、マイナビ看護師の求人情報の中から見つけることができました。
給与面については上記の通り、面接時に伝えられることになっているため、給与に関する情報は少ないのですが、3年目の看護師で、手当て諸々含んで33万円前後となるようです。
参照:マイナビ看護師
尚、神戸市で緩和ケアに力を入れている病院は他にも、神戸協同病院(190床)、六甲病院(178床)東神戸病院(166床)があります。
高橋病院(112床)
所在地:兵庫県神戸市須磨区大池町5-18-1
高橋病院は、名称からは分かりにくいですが、心疾患に対して高い診療実績を持つ病院です。
地域とのつながりを大切にしながらも、循環器科に関しては、24時間救急体制をとっています。
その特徴を、もう少し詳しく見てみましょう。
病院の特徴
- 兵庫県で最初の「心臓病(心臓カテーテル治療)の専門病院」
- 昭和45年に開院、2004年に現在の土地に新設移転してきた
- 循環器、特に、CCUやHCUなど、重症心疾患に対する設備が整っており、特に虚血性心疾患の救急治療においては、 兵庫県下でも有数の治療成績を誇っている
循環器科(救急24時間体制)、心臓血管外科、外科、内科、整形外科と、標榜している科は少ないですが、その分、循環器看護、特に急性期の看護においては、さまざまな病態の患者さんへの対応を学ぶことができるのではないでしょうか。
研修も日常的にあり、教育体制も充実しているようです。
高橋病院 看護師採用情報
今回は、看護師転職サイト大手の看護rooのサイトから情報を拝借しました。
募集は随時行っているようです。
基本給の記載がないため、恐らく諸々の手当てを含んだ値段であり、既卒の看護師が参考にすべき給与となるので
高橋病院は、基本的には2交代のようですが、夜勤専従看護師も募集しているようです。
私立病院ですから、そもそも給与は高めではあるのですが、賞与がスゴイ!
5.2か月分ですよ!スゴイ!ブラボー!ですね。
年収500万円~900万円も狙えるような高待遇で、有給消化率も100%、海外への社員旅行など充実の福利厚生が、アナタを待っています!
参照:看護roo!
兵庫県災害医療センター(30床)
所在地:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-3-1
「兵庫災害医療センター」としては、ベッド数は30床しかありません(内訳:(ICU10床・熱傷2床・HCU8 床・一般10床)。
それもそのはず。この病院は、神戸赤十字病院のエリア内に隣接して建てられた、災害医療や高度救命救急に特化した病院です。
よく考えると、経営母体としての県立と赤十字は、イコールではありませんが、日本全国そこのの地域でも、災害=赤十字、ということもあるくらい、連携がとれています。
同じ敷地内に、「災害医療」という同じ目的で、違う経営母体の病院があることは珍しいことではありますが、もしかするとこれが、災害に備えた医療の本来の姿なのかもしれません。
この病院は、1995年に起こった、阪神・淡路大震災の教訓を元に、自治体が設立する初の災害医療センターとして、平成15年8月に設立されました。後方支援機能を担う神戸赤十字病院とともに、兵庫県の基幹災害拠点病院に指定されています。
災害時に備えた病院を!緊急時には司令塔となる機能を!とはいっても、平常時に機能しないわけにはいきません。
有事の時に備え、平常時は「高度救命救急センター」として、ドクターカーや救急ヘリによる医療の現場派遣だけではなく、他地域での災害に対しても、DMATの派遣などを行っているようです。
災害医療への教育にも力を入れており、東日本では、東京の国立病院機構災害医療センターが、西日本ではこの兵庫県災害医療センターが、日本DMAT研修の拠点となっています。
では、特徴をもう少しみてみましょう。
病院の特徴
- 阪神淡路大震災の教訓を生かし、基幹災害拠点病院として位置付けられている
- 災害時は被災地からの重症患者の受け入れや、医療情報指令センターとしての運営、
救護班の派遣を行う - 平常時は、高度救命医療を担いつつ、災害医療の研修を行っている
- 2病床もICU,HCU、救急外来しかないほど、本格的な「急性期医療」に特化した体制となっている
海外への災害派遣などもあり、本格的に災害医療を学びたい人には特にオススメです!
兵庫県災害医療センター 看護師採用情報
病院のサイト内にもありますが、今回はマイナビ看護師のサイトから、求人情報を見つけることができました。
兵庫県災害医療センターは、県立病院ですので、給与はやや低め。その代り、ボランティア休暇や、子の看護休暇など、福利厚生面が比較的充実しているようです。
基本的には、神戸赤十字病院・兵庫県災害医療センター併せての募集(60名)となるため、かなり狭き門となるかもしれません。
しかし、救急医療、災害医療を学びたい人には、まさにうってつけの病院!
少しでも興味のある方は、病院への問合せ、あるいは看護師転職サイトの利用など、しっかり下調べをしてくださいね。
参照:マイナビ看護師
まとめ
多くの病院が、阪神淡路大震災の経験を活かし、災害医療や高度の救急医療に、非常に力を入れている都市であることが特徴でもある神戸市。
その一方で、歴史のある専門病院も数多く、多くの学びが得られる病院が揃っているのではないでしょうか。
地方からの看護師受け入れも積極的な神戸市ですから、神戸で働きたいと思っている方には最高の求人環境ではないでしょうか。
転職サイト各社には、応募殺到や広く知られたくないなどの理由から、募集主の希望により非公開となっている求人情報も稀にあるようです。
当サイトでオススメの転職サイトを紹介していますが、なかでも看護roo!は兵庫県の求人情報にも強く、神戸市なら情報量も豊富です。
神戸市で転職をお考えの方はぜひ一度利用してみてくださいね!