看護教員とは何か、どんな仕事か
看護教員とは、将来、看護師の資格を取りたいと思っている学生に対し、看護教育を行う教員のことを指します。
看護教員になるためには、以下の条件を満たしている必要があります。
5年以上の臨床経験が必要であり、なおかつ、看護教員になるための研修(専任教員養成講習会)を6ヶ月~1年間受講する
あるいは看護の専門領域における臨床経験が3年以上であり、教育に関連する科目を4単位以上習得した人
主な仕事内容は、看護理論や看護技術、看護倫理、看護過程など、看護に必要な知識や技術を体系的に学べるよう指導を行うことであり、また、実習に関する指導も行います。
看護教員として働くメリット
これまでの知識や経験を生かすことができる
看護教員になる方は、ある程度の臨床経験を積んできた人です。
その中で自分が様々な経験をして培ってきた価値観や大切にしたい思いなど、大切なことを、身を持って、学生たちに伝えていくことは非常に奥深く、醍醐味があります。
自分の経験からオリジナルの授業展開もできますし、説得力のある話をすることは、自分のコミュニケーション能力も鍛えられ、学生だけではなく自分自身も学んでいける場を持つことができます。
基本的に夜勤がないため、身体的負担が軽くなる
看護教員として働く場合、基本的に夜勤がなく規則正しい生活を送りやすいため、身体的に楽であるといえます。また、育児などをしている看護師にも適しています。
基本的には土日祝日が休みであり、年末年始なども長期休暇を取ることが可能です。
家庭との両立も可能なので、長く続けられる職場であるといえるでしょう。
看護教員として働くデメリット
学生に教育をすることにストレスを感じる場合がある
看護学生は、看護師になるために学んでいますが、中には授業を全く聞かなかったり、居眠りをしている人も見かけます。
そのため、授業態度が好ましくない学生に対しストレスを感じたり、「自分には教員として教える力量がない」などと、必要以上に自分を責めてしまう場合もあります。
また、自分が担当した学生たちを無事に卒業させなければならないというプレッシャーを感じる教員も少なくありません。
日勤のみの仕事のため、仕事量の割には給料が少ないと感じる
看護教員は夜勤がなく日勤のみの仕事のため、これまで現役で夜勤もバリバリとこなしてきた人にとっては、給料は少ないと感じるかも知れません。
また、看護教員は思っている以上に業務内容が多忙であるところが少なくないため、仕事量の割には給料が少ないと感じる人もいます。
看護教員に向いている人
これまで身につけた知識や経験を生かし、教育を行いたい人
臨床現場での仕事ではなく、後進育成に興味・関心がある人
夜勤がないところで働きたい人
看護教員として転職する方法
看護教員として転職をする場合、その活躍の場としては、看護学校や看護系の大学などがあります。
しかし、看護教員の求人は非常に少ないため、転職を考えている方は、今からできる準備を行う必要があります。
その準備の第1段階として、「ナース専門の転職サイト」に登録することが挙げられます。
転職専門のコンサルタントは、個別的な相談にも応じてくれ、一般では知り得ない情報や、就職に向けて採用されるための面接のポイントや履歴書の書き方なども丁寧に教えてくれます。
更に、転職先の職場と待遇面などの交渉もしてくれますので、一度、登録をしてみてはいかがでしょうか。