当サイトは一部アフィリエイト広告を利用し運営しています※提携企業一覧

看護師の実務経験を活かす!保健師への転職

公開日:2015年8月27日
最終更新日:2023年9月5日
(変更日:2024年8月6日) ※

看護師の資格や経験をベースにチャレンジができる保健師の資格は、看護師資格と同様に国家資格です。今回は、保健師の仕事や実際の求人について詳しく紹介します。

2023年9月現在、保健師の求人数は?

2023年9月5日現在、求人情報サービスごとの保健師の求人数は下表の通りです。

求人情報サービス 検索条件 求人数
ナース専科 転職
(旧ナース人材バンク)
地域:東京都、職種:保健師 62件
看護roo 地域:東京都、職種:保健師(募集中のみ) 71件
レバウェル看護 地域:東京都、職種:保健師
※派遣・紹介予定派遣の求人は除く
150件
公共職業安定所
(ハローワーク)
地域:東京都、職種:保健師 150件
マイナビ看護師 地域:東京都、求人条件:保健師(非公開求人除く) 154件

なお、看護師転職サイトの公開求人件数について、そのほかのエリア・こだわり条件・施設形態・雇用形態などでも比較してみたい方は、こちらのページをご覧ください。

保健師の資格を取得するには

まず、保健師として就業するためには、国家資格である保健師国家資格が必要です。

これは看護師国家資格と同様に、保健師の専門のカリキュラムが組まれた教育機関で所定の科目の履修と修了が必須であり、さらに国家試験に合格しなければなりません。

各教育機関ごとに入学の条件や期間は異なります。これまでは保健師・看護師双方のカリキュラムを取り入れている期間は看護大学だけでしたが、最近では、看護専門学校でも対応できる機関が増えてきました。

保健師資格の取れる看護専門学校 例
首都医校千葉労災看護専門学校岩国YMCA国際医療福祉専門学校など

保健師の種類

保健師は大きく分けると、学校保健師、産業保健師地域の保健師3つの分野があります。

それぞれの仕事に違いはありますが、人々の健康増進という目標に向かうプロセスが重要になる点や、根本的な役割は”心身の健康のサポート”という点では共通しています。

では、それぞれの保健師の実際の仕事を見てみましょう。

1. 学校保健師の仕事

学校保健師の主な仕事は、学校の保健室の先生です。

生徒や教職員の健康管理を行い、病気や怪我の際にもとても頼られる仕事です。いわば、学校での医療のスペシャリスト!

健康診断を通しての健康教育をはじめ、校内の環境衛生検査(照度検査・水質検査・空気検査など)を行います。学校によっては保健教育や性教育の担当も任されているようです。

最近では、学校現場でも精神衛生の重要性が問われているため、生徒だけでなく教職員のメンタルケアまでこなす保健室の先生が増え、保健室が大きな役割を果たすようになってきました。

「保健室は居場所が良さそう」、「いつでも優しい保健室の先生」、「保健室の先生はとてもよく話を聞いてくれる」というイメージが強いかと思いますが、実は生徒や教職員の健康と安全のために、多くの責任を持って働いているのです。

保健師の資格のみで勤務できる学校は、基本的には『専門学校』、『大学・短大』のみ。小~中学校の保健室の先生になるには「養護教諭」という教員免許が必要です。

2. 産業保健師の仕事

産業保健師は、企業にて従業員の健康増進・危険や健康障害の予防をはじめとして、主に従業員の健康管理を行う役割があります。

従業員の健康診断の際には、スケジュール調整やデータの管理を行います。

さらに、健康診断で得られたデータから、従業員の健康状態を把握し、健康指導・労働環境の安全性などを管理します。

最近では、従業員のメンタルヘルス対策を重要視する企業も増えてきており、保健師には身近な相談役として、従業員のメンタルヘルスを支援するという役割も求められています。

そのため各企業での産業保健師の役割は以前よりも大きくなっている傾向にあるようです。

3. 行政保健師(地域の保健師)の仕事

行政保健師は、地域住民の健康のために問題となっている健康障害への解決やサポート、生活環境の把握から様々な取り組みを各地域で行っています

乳幼児から高齢者まで健康状態に関わらず、全ての地域住民が対象となります。

地域によって、環境や生活スタイルは異なりますので、その地域のニーズに合わせて保健師の活動内容も異なるようです。

業務の中でも、高齢化に伴う独居高齢者の健康状態の把握や、母子保健としての検診をはじめとした取り組みなどは、重要な保健師の役割となっています。

保健師のメリットとデメリット

保健師は看護師と比較されやすい仕事です。その点も踏まえながら、保健師のメリットとデメリットをみてみましょう。

保健師のメリット

  • 平日勤務であり、週末休みとなるので規則正しい生活が期待できる
  • ”健康”についての幅広い分野で知識の拡大が期待できる
  • 行政の政策や社会資源に強くなる
  • 対象が病人だけではない為、様々な視点からの対応が経験できる
  • 産前産後休暇や育児休暇が取りやすく、夜勤もないことから女性は働きやすい
  • 自分が中心となり健康活動の企画や実施が出来、その成果を目にすることができる

保健師のデメリット

  • 病院で行われているような医療機器、医療ケアはほぼ無いといえる
  • 看護師として学んだ知識や技術を発揮できる機会は激減する
  • 医療行為が少ない為、物足りないと感じることが考えられる
  • 夜勤(夜勤手当)が無いため、給料が看護師より下がることがある
  • 幅広い年齢に対する、幅広い知識が必要である
  • 指導的立場になるため、経験や教育不足を補うための向上心が常に必要である
  • 対象者は多くの問題が複雑に絡んでいるため、家族や背後にある問題にも目を向ける必要がある(重い内容の相談を受ける場合もある)

保健師に向いている人

保健師の対象は病気を持った患者だけではなく、健康な人も対象となります。

幅広い分野での病気や健康増進についての知識も必要となります。時に、精神的なサポート・相談役として大きな役割を求められることもあります。

そうしたなか、保健師に向いているタイプは、幅広い分野の知識をもって対象者のニーズを正確に把握しサポートできる人と言えるでしょう。

また、保健師として健康活動の企画・実施などもあるので、

  • 健康指導や健康管理に興味・関心がある人
  • 資料の作成などが好きな人
  • 人に教えることが好きな人

にも向いていると言えます。

医療機関での技術・知識の向上を求めている方には不向きと言えます。

保健師の求人について

最近は医療機関、介護施設、地域包括支援センターなどで、健康診断・相談業務・介護予防ケアプラン作成などの業務を行う保健師の求人もあります

保健師の求人を探す際には、直接問合わせするという方法もありますが、求人によっては地域や条件を絞って簡単に検索ができる転職サイトの利用が便利です。

サイト内では、地域、交通手段、給料、休日、有資格などの細かい検索条件の設定もできて、希望にあった求人を短時間で探すことが可能です。

とはいえ、実際に保健師として働ける求人は病院勤務などの看護師求人に比べて少ないように感じます。

求人サイトで”保健師”の求人を検索して何件かヒットしたとしても、よくよく業務内容をみると「これは保健師としての仕事ができる求人なのか?」と疑問に感じる求人も出てきます。

気になる求人があったら、保健師としてどんな業務を担当するのか、求人サイトの担当者に問い合わせて仕事内容をよく確認する必要があるかもしれません。

では、さいごに実際の保健師の求人例をみていきましょう!

保健師の求人例

以下は看護rooの求人情報です(2023年9月5日現在)。

都内:検診センターでの企業内健診業務(非常勤・日勤のみ)

勤務時間:
早番(シフト制) 08:00~17:00

モデル給与:
時給1,800円 ※採血ができる方

昇給・賞与:
昇給年1回

手当:
通勤手当 ※全額支給

仕事内容:
企業の健診センターにおいて、グループ企業の社員を対象にした健康診断業務
・午前:健診業務(採血、問診、心電図、診察の介助)
・午後:血液検査等の結果返し(40~50名)、健診結果の送付作業

正看護師で、真空管採血ができる方求められています。看護師5名で、1日あたり90~100名の健診業務を行いつつ、午後は事務作業なども発生するようです。非常勤のお仕事で、日勤のみ、土日祝日休み、残業は月10時間以内のことで、家庭やプライベートと両立して働きたい方には嬉しい求人と言えそうです。

都内:クリニックでの外来保健師(日勤のみ)業務

勤務時間:
・日勤 09:00~18:00
・日勤 09:00~12:00 ※第二・第四土曜

想定給与:
年収362~435万円(月給25~30万円) ※各種手当込み

昇給・賞与:
昇給 年1回、賞与 年2回

手当:
通勤手当 上限25,000円/月

仕事内容:
・健診業務・診療介助
午前中は看護師業務(採血や心電図、眼底眼圧を測る等)をメインで行い、保健師としての保健指導や報告書作成を午後の時間で行う。※健康診断が年間6,000件程度
・特定保健指導(指導経験なくても可)
・健康診断結果報告書作成
データおよびコメント確認にあたり、基本的なPCスキルが必須
・その他付随業務
シフトによっては関連クリニックへ出向あり

休日・休暇詳細:
4週8休以上
週休2日制(土・日・祝日) 第二・四土曜日(関連クリニックへ出向)と平日のどこかで半日出勤をし、併せて1日休みの計算となる場合もある。夏季休暇3日・年末年始休暇5日
慶弔休暇、有給休暇、育児休暇、産前産後休暇

試用期間あり。看護師としての経験があれば、保健指導の経験がなくても応募可能な求人です。年間休日は126日となっていましたが、「その他の不随業務」の詳細な内容が気になるところですね。

おわりに

今回、求人例を検索する際に利用した看護rooなどの求人サイトでは、条件の職種を”保健師”にして検索することができました。ヒットした求人情報は医療機関で検診業務を担当する保健師の求人が多かったです。

保健師は多いものの、求人自体は少なく、狭き門ではありますが、看護師としての実務経験がある保健師はとても重宝されます。興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいね!

本コンテンツは、看護師監修のもと、ページ公開時の調査、情報などに基づき記述されたもので、正確性や安全性を保証するものでもありません。実際の内容は各専門機関の最新情報をご確認いただきますようお願いいたします。
本コンテンツの情報により発生したトラブル、損害、不測の事態などについて、当社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
※コンテンツの日付け表記ついて「公開日…ページを公開した日」、「最終更新日…情報を更新した日」、「変更日…システムやデザインの変更を行った日」をそれぞれ指します。
「ナースハッピーライフ」の最新情報をチェックしよう

当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!

ナース転職サイト おすすめ 3サイト

転職しようかな…と考えている看護師の方には、以下の転職支援サービスの利用がおすすめです。

  • 看護roo!(カンゴルー)
    ● 累計利用者数50万人以上
    ● 求人数トップクラス
    ● 東証プライム市場上場企業
    ● 資格が活かせる病院以外の求人も豊富
    公式サイト 口コミ・詳細
  • レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
    ● 求人数トップクラス
    ● 累計利用者数は40万人突破!
    ● 病院求人多数
    ● がっつり働きたい人におすすめ
    公式サイト 口コミ・詳細
  • マイナビ看護師
    ● CM多数!大手転職支援サービス
    ● 全国各地の求人をカバー
    ● ブランク・未経験OK求人が多い
    公式サイト 口コミ・詳細

もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキング」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!

ナースハッピーライフを通じて転職支援サービスに登録いただくと、売上の一部がナースハッピーライフに還元されることがあり、看護技術の記事作成や運営費に充当することができます。応援お願いいたします。

当ウェブサイトではサイトの利便性の
向上のためにクッキーを利用します。
We use cookies to enhance your visit to our site.
同意して閉じる
ACCEPT & CLOSE