「派遣」と聞くと一般企業や工場への派遣業ばかりと考えがちですが、実は看護師にも派遣業があるのです。看護師といえば正規雇用ばかりと思っていたら実はそうではないのです。
今回は、看護師の働き方の中でも派遣というスタイルで働く看護師の職場についてのお話です。
派遣看護師の仕事
あまり聞きなれないかもしれませんが、看護師にも派遣業はあります。
多くは病院などで一時的に人手が足りないとか、季節により人手が必要になるとか、大きなイベントの際に数日間だけ人手が必要になるとかの時期に多くなります。
病院への派遣
病院への派遣の場合、その病院の中でどんな部署で働くのかは行ってみないと分からない場合も多いのですが、大抵は派遣看護師用のロッカーや白衣が用意されています。
給与は時給換算ではなく日当になりますが、日勤と夜勤でも違います。
初めて行く場所ですし、仕事の内容としては点滴の準備や食事の配膳、リハビリや検査への送りなど、比較的軽微な業務が多いようです。
季節により人手が必要な業務
例えば、地方自治体や企業・工場などでの集団健診があります。
数日間に分けて数百人の健診を行うため人手が必要なのですが、年間を通じてずっと必要なわけでもなく、季節的な波があるため派遣看護師の需要があるのです。
仕事の内容としては健診を受ける方の問診や血圧測定など、比較的軽微なものが多いようです。基本的に数名の医師・看護師・検査技師などと動きますが、健診事業者専任の看護師もいるため、採血などは担当しないことも多いです。
大きなイベント
イベント開催期間中に必要な人数だけ、医師や看護師の需要があります。
またそれほど大きなイベントではなくても、例えば映画やテレビ番組で、けが人が予測されそうなロケ現場での待機看護師とか、テレビ番組等の企画で芸能人の方の運動後の血圧測定とか、そういったホントにスポット的なお仕事があることもあります。
派遣看護師の利点
派遣看護師の利点としては、働きたい時にだけ仕事をする、というスタイルです。
例えば、がっつりお金をためて海外へ行きたいから長期な仕事は出来ないとか、現在何かの勉強をしていて定期的な仕事がなかなか難しいとか、年に数回の長期旅行をしたいから定職につくのは難しいとか、長い人生のうちにはそういう時期もあります。
でも、お金はある程度稼ぎたい。そうなるとやはり時給や日当が一般職よりも高くなる、看護師という資格を生かした仕事をしたいですよね。
そんな時にうってつけなのが、派遣看護師という選択です。
仕事が必ず入るとは限らない、という欠点もあります。
ただし、それは看護師だけではなく一般職や技術職での派遣でもいえること。
要はその人の経歴や実力があれば、仕事は舞い込んでくるようです。
派遣看護師になるには
まずは、看護師派遣事業者へ登録することから始まります。現在では看護師専門の派遣業もあるようです。
基本的には人材派遣業者が看護師の派遣部門を持っている、という形になりますが、就職斡旋だけではなく、スポット的な派遣も行っている事業者はたくさんあります。
ただし、前述のように仕事が必ず入るとは限りませんので、複数の事業者へ登録することをおススメします。
スポット的な派遣を希望していれば、行けない時には断ることも出来ますし、専任のコーディネーターさんに働き方を相談するのも良いかもしれません。
ブランクからの復職でも
いかがでしょうか。派遣と言うスタイルの働き方を選ぶ利点は他にもあります。
たとえばブランクからの復職を目指すうえでいきなり正規雇用だと不安だという場合、まずはこのような派遣で復帰して徐々に慣れていくと言う方法もあります。
看護師という資格を生かした仕事は、まだまだたくさんあります。
自分のライフスタイルに合った仕事を探して、色々試してみるのも人生経験かもしれませんよ。