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看護師の平均年収 気になる今後の動向と対策

公開日:2015年1月21日
最終更新日:2018年04月03日
(変更日:2018年4月3日) ※

看護師は一般的に、比較的給与が高い職業といわれています。特に女性の場合、同年代の一般事務職や製造業、販売業等と比較すると、やっぱり高いお給料をもらっているという感覚があると思います。

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では、看護師の平均年収っていったいどれくらいなのでしょうか。

看護師の平均年収ってどれくらい?

まずは本題から見てみましょう。

厚生労働省が公表している資料に「平成 25 年賃金構造基本統計調査(全国)の概況」というものがあります。これによると、看護師(この場合は正看護師のみ)の男女別の給与の平均は以下のようになります。

  • 男性 月給:33万円 ボーナス:74万円 年収:466万円
  • 女性 月給:33万円 ボーナス:79万円 年収:473万円

看護師はまだまだ女性の多い職業ですね。ここでは”女性”を基準に他の職種を考えると、全国の女性の平均年収は、実は300万円にも満たないことが分かっています。そこから考えると、看護師ってやはり給与が高い職業の1つになります。

これだけだと給与が良い!ことが分かりにくいので、他の職種とも比較してみました。

G2-1

G2-2

男性より女性の方が高い理由は確実ではありませんが、私が考える限りでは、現在では男性の絶対数が少ないので、いわゆる”役職付”の人が少ない、というだけではないかと思います。

全国の平均年数で比較すると、ほんの数万円ですけどね。実際に、年齢別の平均年収男女差を出してみたのが、次のグラフです。

G3

これを見ると、年代的に多少の差がある時期はあるものの、54歳くらいまでは、全体的な男女差はあまり無いようにみえます。それ以降の年代で男女差がでていますが、このあたりから前述の予測を考えてみたわけです。

看護師の平均年収は上がっているか、今後はどうなるか?

ここ10年間の看護師平均年収の推移をみてみると、”横ばい”といった感じですね。多少前後することはあっても、前年と比べて10万以上違うのは2007年~2008年の間だけでした。この10年間の平均を出すと、467万円(ボーナス込み)くらいですので、2013年はやや高めだった年、といえそうです。

G4

個人的には今後の看護師の平均年収も、まだしばらくは横ばいが続くと思います。ただし、将来的なことを少しだけ考えてみると、”一定の条件で抽出して考えれば” ゆるーくですが右肩上がりになるかもしれません。この”一定の条件で抽出”というところがポイントです。

世間的にみた看護師という職種への需要は、今後ますます増えていくことが予測されています。少子高齢化です。

 

日本の高齢化は今後さらに進むことが予測され、高齢化するほど発症しやすくなる癌や認知症患者さんが増えます。

生活習慣病などは”若い頃からの生活習慣”の改善で、ある程度は抑えることが出来そうですが、”癌”と”認知症”は、高齢化が進むと患者数もそれに応じて増えてくると考えられます。

癌については早期発見早期治療が進めば、ある程度は重症化も抑制できそうです。しかし”認知症”については、とある研究により”2025年には730万人、およそ5人に1人が認知症になる”と推計されています。

認知症は現在のところ、一度発症すればいずれ医療や介護が必要な状態になります。日本の平均寿命は伸びていますが、日本では平均寿命と健康寿命(医療や介護が必要ではない状態)との差が問題となっているのです。

 

その一方、少子化により、医療や介護が必要な人が増えるのに、それを助ける労働人口が減る、という切実な問題がすぐそこまでせまっています。この問題の解決策として、政府が検討しているのが”外国人看護師”の導入です。

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外国人看護師という考え方は個人的には賛成ですが(そうでもしないと看護師の仕事のキツさ増すだけなので)、彼らの給与はどうなるかを考えます。

例えば工場や建設現場で働く外国人労働者は、日本人の”同僚”よりも安い給与で働いていることが多い、というのが今の日本の現状です。つまり、恐らく”外国人看護師”も最初は日本人看護師よりも低賃金になる可能性が高いですよね。

先ほど、”一定の条件で抽出”して考えると……としたのは、ここがポイントで、”一定期間においては日本人という条件で抽出して考えると”ということです。

 

日本人看護師は需要に追い付くことが出来なくなりますので、必然的に給与が高めになるでしょう。そうでもしないと、成り手が居なくなりますからね。外国人看護師が世の中に定着するまでは、ゆるーくですが、右肩上がりになるのではないかと個人的には考えています。

逆に、比較的低賃金で雇うことができる外国人看護師が増えてくれば、特に新人さんなどは同じ仕事レベルなら給与が安い方が良い、と考える病院などもあるかもしれません

そうなると”看護師”という職業全体への給与は若干ですが低くなる可能性もあります

看護師の平均給与、地域性はどうなのか?

看護師の給与だけで地域性を見たデータは無いようですので、職種にこだわらずに地域性を考えてみます。

看護師の給与も、おおよそは地域ごとの特性に似通ったものになると思います。

以下、大卒と高卒の図です。看護専門学校卒業で看護師になった場合は、大卒と高卒の間くらいと考えて下さい。

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これは、東京での平均給与を100とした場合、それぞの都道府県ではいくつになるか、を現しています。分かりやすく言えば、例えば東京で100万円のボーナスをもらう時、北海道では85~89万、沖縄では80~82万円になる、というものです(男女の区別なし)。

 

こうしてみると、やはり東京、大阪などの大都市は比較的高く、地方へ行くほど少しずつ下がっているのが分かります。

特に大卒では、東京都と同レベルの給与のところはなく、次に多いのは兵庫県(99万)、その後に大阪府、(98万円)と続きます。

一方で高卒では神奈川県は東京よりも高く101万、東京都同じなのが愛知県大阪府、その後に岐阜県広島県と続きます。

自分の年収が看護師の平均年収を下回っている場合の解決策

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この場合は解決策がいくつかあります。

年齢とともに上がるのを待つ

これは最も自然な方法です。平均給与=全年齢対象 で計算していますので、新人なら50歳代より安いのは当たり前です。それもまとめての平均ですから、その機会を待ちます。

役職手当をアテにする

主任、係長、師長など、それなりの役職につけば手当が加算されます。

大卒になる

看護師も専門学校卒より大卒の方が少しですが給与が高いので、これから看護師を目指す人は、大卒をオススメします。

地域性に注目する

地方よりも大都市の方が給与の水準は高くなると思いますので、思い切って大都市の病院などへ転職するのも良いでしょう。

今のところよりも給与が高いところへ転職する

現在の勤務先での給与平均が全国平均より低い場合は、そのまま待っていても平均よりも給与アップは望めません。

給与が高い職種へ転職する

例えば医療機関の看護師よりも、治験に関する仕事の方が給与が高い場合もあります。出張なども可能なのであれば、病院勤務にこだわらなくても良いでしょう。

おわりに

いかがでしょうか。今回は看護師の平均年収について考えてみました。

転職を考えるときは、職場環境や通勤のしやすさも重要ですが、給与についても長い目で見れば重要なポイントです。

月給あたりで2万の違いでも、1年で24~32万、5年で100~150万は違ってきます。

そのあたりをよく見極めて検討してみると良いでしょう。

またレバウェル看護をはじめとする、看護師転職サイトなどを上手に活用することで、給与アップを目指してみてはいかがでしょうか。

 

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