自分が働く職場では当たり前でも、病院やそこに勤務する医師によって当たり前になっている少し変わったルールがあることは少なくありません。包帯の巻き方の癖や、処置のちょっとした手順、器具の並べ方など、病院や医師によって色々とルールが変わってきます。
「ちょっと変わってるなあ」と思いながらも、治療の効率化のためだったり、医師の利き手や動きの癖だったりと理由は様々で、柔軟に対応していくものですが、治療や看護の現場を離れたちょっとした場所にも変わったルールが紛れ込んでいることがあります。。。
今回はそのような少し変わった事例についてお話していきます。
ナースステーションの飲み物はいつでも同じ銘柄のティーバッグ?!
とあるナースステーションでは、この10数年常に飲み物は同じ銘柄のティーバッグ限定なのだそうです。特に美味しい紅茶と評判なわけでもなく、高いわけでもなく、かと言って安いわけでもないティーバッグですが、申し送りされるほど銘柄にこだわっているのだとか。
その理由は、とある医師のジンクスのため、だそうです。
本人曰く、自分だけでなく看護師も同じ紅茶でないと運が逃げてしまうのだとか。
別にまずくはないけど他のものが飲みたい…と思いつつも、毎日同じ紅茶。夏場はそれを水出しにするそうです。ペットボトルやブリックパックの持ち込みも禁止。
紅茶以外が飲みたい時はこっそり食堂で飲むのだとか…なかなか大変そうですね。
ナース服は各自自由、ただし自分で購入
とある病院ではナース服に統一の規定はなく、カタログから各自好きな物を購入して着ていいルールになっているそうです。
可愛くて好きな服のほうが現場のやる気が出るから、という理由だそうで、実際に尋ねるとみんなとてもカラフル!やはり白のナース服が中心ですが、ブルーやピンクにワンポイントカラーやラベルが可愛いナース服の看護師もあちらこちらに。
ただし、ナース服は各自自費で購入するルール。そして退職する時には着替え用として置いていくのが暗黙のルールだとか…。
病院によっては、笑い話ではすまない変なルールがあることも
病院によっては、笑い話ではすまない変なルールがあることもあります。
さすがに指摘したいけれど、長年それでやってきたからと先輩や院長に言われると、強く言えないのが新入り看護師の立場です。
「王様の耳はロバの耳!!」と叫びたくなりますが、広いようで狭い業界。誰の耳に入ってしまうかわからない、そんなコワーイ変わったルールをご紹介しましょう。
ある看護師Aさんの体験談
ある個人医院にパートで勤務することになり、いざ勤務となったら色々と出てくる謎のルール…。
- オートクレーブ滅菌が終わった器具を拭くタオルは、雑巾と一緒に同じ洗濯機でまとめて洗濯
- 注射器はガラス、使い切りのシリンジを別の用途に再利用
- 消毒液の交換ついでに、残っていた消毒液で診察室や待合室の床を拭く
- そしてその雑巾は、やっぱり他のタオルやガーゼ類と一緒に洗濯機へ
ちょっとそれはいくらなんでも…と思ったけれど、そっと大丈夫なのか確認してみたところ「うちはずっとこれでやってるけど問題が起きたことはない!」と断言されてしまいました。
さすがにすべては見過ごせず、せめて雑巾とそれ以外を分けるようにはしたものの、「効率が悪い!」と叱られる始末。
結局Aさんは衛生面の管理に疑問をぬぐいきれず、やめてしまったそうです。
職場の変なルール、どうしても受け入れることができないときは
このように職場によって様々なルールなどがあり、「これって変だな」と思っても中々口にできないことも多いと思います。
もちろん悪いことばかりではないとは思いますが、もしそのように環境が合わないと悩んでいるのであれば思い切って環境を変えてみるのも1つの方法です。転職をきっかけに自分に合った職場を見つけることができたという看護師も多くいます。
自分に合った環境の中でイキイキと働くことができる、それは自分のためでもあり、患者さんのためにもなるのではないでしょうか。